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2020.04.01

人工知能の画家が登場!AIによる絵画生成とは

最終更新日:

絵を描くという仕事は人間ならではだと考えている人も多いかと思います。

しかし、最新では絵を描く仕事もAIが担えるようになっており、AIによる独創的な絵が次々と誕生しています。そして、AIによって生み出された絵に対して驚きの声と同時に高額で購買する人も生まれています。

今回は、AIによる絵画生成についてご紹介していきます。

AIによる画像生成技術が発達している

ディープフェイクの台頭

AIによって実際には存在しない画像を生成する、いわゆる「ディープフェイク 」が台頭しています。実在しない人物や風景を現実そっくりに生成できるので一見してフェイク画像だと見分けられない人は多いです。また、静止画像だけでなく動画にもディープフェイク を活用できるようになっています。

ディープフェイクについて詳しくはこちら▼

使われる技術はGAN

ディープフェイク にはGAN(敵対的生成ネットワーク)という生成モデルが使用されています。

GANとは学習したデータから偽のデータを生成するジェネレーターと生成物を偽物だと判定するディスクリミネーターから構成されています。はじめのうちはジェネレーターが生成する画像は精度が低くディスクリミネーターは簡単に見破ります。しかし、回数を重ねるごとに次第にジェネレーターの生成物の精度が上がり、最後にはディスクリミネーターでも見分けがつかなくなります。

このような手法で、高い精度であたかも本物のような画像を生成できるようになっています。

AIが絵を描けるようになっている

AIが描いた絵が43万2500ドルで落札

Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy(引用:https://www.christies.com/features/A-collaboration-between-two-artists-one-human-one-a-machine-9332-1.aspxl)

AIが作成した絵に高額な落札価格が例があります。

上の絵はフランスのパリを拠点に活動するアーティスト集団「Obvious」がAIで作成した絵画で、『Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy』という題名がついています。

この絵はニューヨークでのオークションで43万2500ドルで落札され、AIの美術に対する影響力の大きさが目の当たりとなりました。

美術作品は美術家ではなくAIが作成したとしても、同じように美術としての価値を見出す人もいるということです。

AIがレンブラント風の絵を生成

引用:https://www.nextrembrandt.com/

まるでレンブラントが描いたような絵をAIが生成した事例もあります。

Microsoftとオランダの金融機関 ING グループ、レンブラント博物館、デルフト工科大学などが協力して施行されたプロジェクト「The Next Rembrandt」です。
レンブラントの他の作品をAIが学習し、レンブラント独自の光と影の入れ方だけでなく作品の表面の質感まで見事に表現されています。

このようにAIは元となるデータがあれば、それに基づいた作品を自動的に生成可能になります。

自分で体験してみよう!AIで絵画を生成できるサイト4選

2枚の絵を1枚に合成「Ostagram」

引用:https://www.ostagram.me/static_pages/lenta?last_days=1000&locale=en

異なる2枚の画像データを1枚に合成することができるサイトです。

絵だけでなく絵画にも対応でき、その完成度の高さからまるで人がそのような作品を描いたようです。

前衛的な絵を次々に生成「Art42」

引用:https://art42.net/

フランスのart42社によって運営されるサイトで、サイトを開いた瞬間からAIによって生成された絵が自動で表示されます。下にスクロールしていくと新しい絵が次々と生成されます。

どの絵もひと目見ただけでは何が描いてあるかわからない抽象的な絵ばかりです。どう解釈するかは自分次第であり、気に入った絵があればお気に入りとしてまとめておくことができます。

簡単な下書きをプロレベルの絵に「Fotogenerator」

引用:https://dekennisvannu.nl/site/artikel/Fotogenerator-The-End/9232

簡単に下書きを描くだけで、AIがプロレベルの絵に加工してくれます。

操作も簡単で誰でもプロ顔負けの絵を描くことができますので、絵が苦手な人にもおすすめです。

絵の着色はAIで自動化「PaintsChainer」

引用:https://petalica-paint.pixiv.dev/index_ja.html

人が描いた枠線の絵にAIが自動で着色してくれます。

人が色を塗るよりも圧倒的な速さで仕事を完了してくれるだけでなく、まるで熟練者が色を塗ったように色付けしてくれるため忙しくて時間のないイラストレーターの方には重宝されるのではないでしょうか。

AIで画家の仕事は消滅するのか

クリエイティブな仕事は人間にしかできない

いくらAIで絵を描けるようになったとしても、それは元からある絵をAIが学習した上で生成されたものです。例えばレンブラント風の絵なら既存のレンブラントの絵をAIが学習し生成しています。そのため、その絵自体にオリジナリティがあるとは言えません。

つまり、0から1を作るようなクリエイティブな仕事は依然として人間の仕事で価値があります。そのため、絵画作成AIの台頭で人間の画家の仕事が奪われるという自体は起こらないのではないでしょうか。

AIが画家の仕事を効率化してくれる

AIが発達すれば画家の仕事をサポートしてくれるようになると考えることもできます。

例えば、AIが作成した絵から着想を得て自分独自の絵を描いたり、画家は枠線だけを描いて色付け作業はAIで自動化することもできます。

そのように、AIによって画家の仕事の可能性を広げたり効率化できるのではないでしょうか。

まとめ

AIによる絵画作成の技術はどんどん進歩し、紹介したもの以外にも多種多様なサービスが誕生しつつあります。人が描いた絵と同様にAIによる絵にも価値を見出す人も存在し、美術界に新たな潮流が生まれそうです。

また、人には人にしかできないクリエイティブ分野の仕事があります。そのため、AIによって画家が失業するのではなく、共に助け合いながら仕事をするようになるのではないでしょうか。

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