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2020.04.23

シナモンが13億円の資金調達 ー個人投資家に夏野剛氏 、ホワイトカラーの生産性向上を強化

最終更新日:

ホワイトカラーの生産性向上のためのAIソリューションを提供する株式会社シナモンは、既存投資家である2016年にされたシード・アーリーステージ向けのベンチャーキャピタル D4Vが運用するファンド及び米ペガサス・テック・ベンチャーズの運用するファンドを主要株主とする第三者割当増資を行いました。

また、株式会社三井住友銀行、株式会社日本政策金融公庫、株式会社商工組合中央金庫からの融資により調達額は総額約13億円にのぼります

シナモンは、非定型の帳票に対応したAI-OCRソリューション「Flax Scanner」を提供するほか、個社に合わせた議事録作成AIや、FAQレコメンド、通話履歴分析などの、音声認識ソリューション「Rossa Voice」などを提供しています。

今回の資金調達により、同社は以下の5点に注力していくとしています。

  1. 特に海外における専門性の高いAI人材の登用
  2. 強固な株主体制を構築することで、シナモンAIの社会的な信用力の向上及びネットワークの強化を実現し、成長を加速
  3. AIプロダクトの基盤技術・ユーザーインターフェースの強化
  4. より高度な技術ときめ細かいサービスを提供するための組織体制強化(日本、ベトナム、及び台湾)
  5. AIプロダクトの新領域開発(音声認識・自然言語処理など)へのR&D投資

 

▼シナモンによるコメント

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、多くの企業がテレワークや在宅勤務に移行するなど、働き方や業務の在り方が改めて問われる事態に直面しております。シナモンAIは、設立以来、「ホワイトカラーの生産性向上」をテーマにAIプラットフォームとして様々なプロダクトを提供してまいりました。今後、一層の働き方改革が求められる中で、業務効率化の推進を支援していくとともに、AIプロダクトの提供を通じて、企業の競争力を支援・強化する取り組みを推進してまいります。

主な資金調達先
  • D4V1号投資事業有限責任組合(本社:東京都港区北青山3-5-29 One Omotesando 7F、無限責任組合員 D4V有限責任事業組合 代表組合員:伊藤健吾)
  • ペガサス・テック・ベンチャーズの運用するファンド(本社:2680 N 1st St. Suite 250, San Jose, California 95134, United States、共同代表パートナー:アニス・ウッザマン)
  • 株式会社ギークピクチュアズ(本社:東京都渋谷区神宮前2-27-5、代表取締役:小佐野保)
  • 夏野剛(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授)
融資元一覧
  • 株式会社三井住友銀行
  • 株式会社日本政策金融公庫
  • 株式会社商工組合中央金庫

▼D4Vによるコメント

コロナという、現代が初めて接する脅威により市場環境・今後の働き方は大きく変革の時を迎えています。シナモンAIは経験値の高い経営メンバーと優秀で豊富なAIエンジニアを擁しており、Flax scannerを始めとするAIプロダクトによってポストコロナ時代を創る企業の一つになると強く確信しております。日本はもとより世界のホワイトカラーの仕事を支えるプロダクト作りに今後もD4Vとして協力していきます。

▼ペガサス・テック・ベンチャーズによるコメント

シナモンAIは、グローバルクラスのAI技術を開発するベンチャー企業で、世界のどこでも通用するエンジニアリング能力と仕組みを保有しています。これから世界のすべてにおいてAI技術の活用が欠かせないものとなって行く中、シナモンAIの活躍の場もさらに多くなっていくのではないかと思います。我々ペガサスチームとして、グローバルレベルのAI技術を持つシナモンAIを応援していきたいと思います。

▼株式会社商工組合中央金庫 東京支店によるコメント

商工中金は、ユーザー企業等へのヒアリングを通じた事業性評価を行い、シナモンAIの取り組みが、ホワイトカラーの生産性を大きく改善するものだと高く評価し、事業展開に必要な資金を、独自融資スキームでサポートしました。今後も、シナモンAIの成長発展に向けて伴走支援を行うとともに、様々な課題解決にご活躍いただけることを期待しております。

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