最終更新日:
2020年6月現在、大きく社会のあり方を変えるきっかけとなったのは新型コロナウイルスの感染拡大です。印鑑の廃止やテレワークの導入、Web会議の普及など、急激に私達の働き方の変化が起きる今、データサイエンティストはどのように生存戦略を描いていくべきなのでしょうか?
この記事では、2020年4月に開催されたイベント「コロナ時代を生き抜くデータサイエンティストのキャリアビジョン」のレポートをお届けします。
※一部表現を記事向けに修正しています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言が発出されていた当時の現状を元に、Withコロナ、Afterコロナをデータサイエンティストがどう生き抜くべきかを、立場の異なる識者5名が語りました。

- ヤエリ氏(@yaesuri_man)
IT企業でAIソリューションの営業推進を担当。大手金融・製造・流通業へのAI活用コンサルや定着、人材育成を支援する傍ら、執筆・講演活動も行う - 村上智之氏(@GreenGreenMidor)
データラーニング 取締役CAO データラーニングギルド代表 - 里 洋平氏(@yokkuns)
DATUM STUDIO株式会社 取締役CAO - マスク・ド・アナライズ氏(@maskedanl)
AI・IoT・機械学習・データ分析を手掛ける”自称”AIベンチャーをクビになり、フリーランス(半無職)へ転身 - 菅 由紀子氏(@kan_yukiko)
Rejoui CEO / WiDS Ambassador / データサイエンティスト協会スキル定義委員
目次 [非表示]
新型コロナで起きる変化 ーデータサイエンス分野への影響は?


村上

里

菅

ヤエリ
実行中のプロジェクトは連休明けの政府判断を待つという様子見のお客様が多いです。恐らくそのタイミングで各プロジェクトにストップがかかるのでしょう。

マスクド
なお、記事執筆はリモートでもできるので、お仕事お待ちしております!
どうなる!? Withコロナ時代のデータサイエンティスト!

村上

マスクド

菅
また今の時期は考える時間があるので、「実はこの予測システムは不要なのでは?」というような分析断捨離が起きる気もしています。

村上
ヤエリさんはリーマンショックも経験されていると思いますが、景気がガクっと落ち込んだ時はIT投資にも影響が出ますよね。

ヤエリ
今回の新型コロナウイルスの感染拡大でも、機械学習で利益を出しているお客様は継続して利益を出し続け、そうでないお客様はコスト削減として切り捨ててしまうという二極化が起こると思います。コスト削減した企業からの人材の流出も起こるでしょう。

村上
一方でリモートワークとなると、地方の人やフルタイムで働けない人にチャンスが巡ってくるというような側面は無いでしょうか。

菅
人材育成できていることが前提にはなるものの、管理する人がしっかりすれば、未経験者がプロジェクトに入ったとしても問題なさそうです。

里
OJTから始めるのが王道ですが、今はそれが難しいうえ、代わりとなる手法も確立されていません。
もう1つはお客様の価値基準の変化です。常駐案件では一般的な人月ビジネスは、リモートになった瞬間に崩壊します。こうなるとアウトプット自体が価値となり評価されますので、これまで以上にビジネス価値を意識しないとすぐ切られてしまう。
一方、リモートになることで時間が作りやすくなります。この時期に勉強したり、自分が手を出せなかった領域に手を出したり、幅を広げることができるので、そこはポジティブに捉えています。

村上

ヤエリ

村上
いろいろなバランスが崩れるので、投資を続けられる企業や、業界構造が変わった時に有利な分野に事業ポジションを移していくことが、キャリア戦略において重要なポイントになりそうですね。
どうなる!? Afterコロナ時代のデータサイエンティスト!

村上

菅

マスクド
オンラインイベントなら地方在住者でも気軽に参加できますし、メリットもありますね。言い換えれば良くも悪くも「田舎だから」「地方だから」という言い訳が通じなくなります。
一方で情報伝達だけならオンラインでも良いですが、登壇者として聴衆の反響や反応が分からないのが厳しいですね。

ヤエリ
加えて、営業の動きも変わると思います。「ちょっと年末挨拶でカレンダーを」というような文化は変わるかもしれません。間接的な動きより、一層直接的なビジネスインパクトを求められるのではないでしょうか。

里
オンラインでのマネジメントのできる人が、このWithコロナからAfterコロナで活躍しやすいのでしょうね。

菅
Rejouiの場合、今まで月1回だった1on1が約週1に増えました。マネジメントにもいろいろありますが「俺の背中を見て育て」というスタイルは廃れていくでしょう。
リモートで磨き切った対話スキルやファシリテーション能力、コーチングスキルが研ぎ澄まされた人がアフターに生き残ると思います。

村上

里

マスクド

村上
そう考えると基本的な説明スキルや、価値へのコミット、いかに利益を生み出すかが大事なのだと思います。

里

マスクド
しかし会社組織であれば、エンジニアが技術、フロントが折衝という役割分担ができます。それなら「普通にコミュニケーションが取れれば良い」として、「得意な技術力を専門家レベルに伸ばす」とすべきでしょう。
まとめ ーWithコロナ・Afterコロナをどう生きるべきか

村上
リモート中心の働き方の中で、いかに円滑にコミュニケーションがとれるか?が重要になっています。また、二極化が進む中、良い状況に移らないと、じり貧の状況になりそうだということです。
直近2~3年は生き残る術を身につけたり、これまで通り基礎知識を身につけつつリモートワークの働き方に適応すれば乗り切れると思います。

里
全然成果を出せていない分野で頑張っている方は「近いうちにヤバイかもしれない」と思った方が良いかもしれません。そこを意識できていれば、Afterコロナはそれ程気にしなくても、そのままの延長で行けば良いと思います。

ヤエリ

マスクド
真面目な話をすると、時代の変化に対応する力が求められると思います。特にIT業界は移り変わりが激しいので、3年後、5年後には今のデータサイエンティストが不要となる時代が来るかもしれません。生き残るために、自分をどう変えていくか、何を学んでいくか、時代にどう適応するかというアンテナを立てておきましょう。

菅
また、反対にチャンスの時代でもあります、こんなに激しい変化が起きるとは誰も思っていませんでしたし、そんな中で成長することができたら「精神と時の部屋」に入ったようなものです。
ピンチの後に強くなるサイヤ人は人間の本質だと思っており、不安に思ったらとにかく腕を磨く。行き詰ったら村上君に壁打ちしてもらいます(笑)
今は世界中の人とTwitterで簡単に繋がれるので、そういうった人に勇気や活力を貰うのも良いと思います。

■AI専門メディア AINOW編集長 ■カメラマン ■Twitterでも発信しています。@ozaken_AI ■AINOWのTwitterもぜひ! @ainow_AI ┃
AIが人間と共存していく社会を作りたい。活用の視点でAIの情報を発信します。