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NPSとは、顧客が企業やサービスにどのぐらい愛着や信頼があるかを見える化する重要な数値です。
しかし、NPSの意味やシステムをよく知らない方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回はNPSの概要から厳選NPSシステム5選・NPSシステムの選定ポイントまで初心者の方でもわかりやすく解説します。
こんな方にオススメ
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目次
NPS(ネットプロモータースコア)とは?
NPSとは、Net Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)の略です。
今までは、顧客が企業やサービスにどのぐらい愛着や信頼があるかを計測する必要がありませんでした。
しかし、現在はSNSなどで簡単にレビューを投稿できるようになったため、否定的な体験をインターネット上で拡散する消費者が増えています。
そこで、NPSという指標を活用して顧客の意見を理解し、不満の原因を追求・解決しようとする企業が増加しました。
以下の図はNPSのイメージです。
このように「友人/知人/同僚にこのサービス/商品を広める可能性はどれくらいありますか?」という質問文と10段階の指標を示し、顧客がサービスや商品をどのくらい人に薦めたいかを知れます。
NPSシステムとは?
企業やサービスにどのぐらい愛着や信頼があるか、顧客に感想を聞き数値化・データ化するシステムです。
一口にNPSシステムといってもアンケート作成ツールやコンサルティングサービスなどがあるため、自社に適したシステムを選ぶことが重要です。
NPSシステムの選定ポイント
簡単に操作できる
操作のシンプルさはNPSシステムに限らず、どのシステムにおいても重要なポイントです。
もし操作が複雑なNPSシステムを導入すれば操作の習得に時間を割く必要があるため、本来すべき業務に注力できない可能性があります。
NPSシステムの中には無料トライアルできるシステムもあるため、まずは導入前に操作感を確かめておくとよいでしょう。
セキュリティ
万全なセキュリティが整っていることも、NPSシステムを選定する際に確認したいポイントです。
もしセキュリティが整っていないNPSシステムを導入すれば、顧客の情報が大量に流出するおそれがあり、企業に大打撃を与えるためです。
そのため、事前にNPSシステムのセキュリティ体制を確認しましょう。
その際、ISO27001(ISMS)といった国際規格の認証があると安心です。
【厳選】NPSシステム5選
ミルトーク
「ミルトーク」は企業が生活者と直接コミュニケーションでき、多種多様な世代・属性のユーザーから有意義な意見やアイディアを集められるNPSシステムです。
スタンプなどを使いながら消費者と楽しくコミュニケーションできるため、より顧客の本音を把握しやすいのが強みです。
特徴
- 「きょうのひとこと」機能を活用して、ユーザーが日々の生活で感じたサービスに対する要望・意見を商品開発や販売戦略に生かせる
- 「〇〇について聞きたい」と参加者から意見やアイディアを収集でき、商品企画に役立てられる
気になる意見の投稿者とじっくり話したいときはトークルームを作成し、オンライン上でグループインタビュー可能
料金
無料プラン:0円
※そのほかのプランは公式HP参照
NPX Pro
「NPX Pro」は、NPSの商標をもつNICE Satmetrixのノウハウをもとに開発された、NPS向上を支援するシステムです。
アンケートから分析・レポート、改善アクションまでNPX Proひとつで実現し、さらに公認資格を持つコンサルタントが導入・運用を支援する点が強みです。
特徴
- NPX Pro上でアンケートの作成・配信・回答収集・分析の一連のプロセスを実現
- NPS®調査の結果をさまざまな切り口で見える化し、優先的に改善すべき課題を特定
- 顧客のネガティブな声を検知し、通知するアラート機能が搭載
料金
無料トライアルあり
※トライアル後の料金は問い合わせ
CREATIVE SURVEY
「CREATIVE SURVEY」は、デザイン性が高いのに簡単にサクサク作成できるNPS ®システムです。
デザイン会社から生まれたシステムのため、ブランドを守る美しいデザイン性が強みです。
特徴
- 簡単に操作できるデザインのため、顧客の活用度を上げるだけでなく高い費用対効果につながる
- さまざまなツールと組み合わせられるため、データ収集の自動化と情報の一元化を実現
- Pマーク・ISMSといった外部認証を取得しているため、万全なセキュリティ体制下で利用できる
料金
料金の詳細は問い合わせ
Qualtrics
「Qualtrics」は、13,000を超える世界のベストブランドが活用するNPSシステムです。
ドラッグ・アンド・ドロップで操作できるシンプルさと自動分析機能を併せ持つため、簡単にNPSを計測できます。
特徴
- ドラッグ・アンド・ドロップで操作できるシンプルさ
- NPSの自動分析機能が搭載されているため、簡単に分析できる
料金
無料トライアルあり
※トライアル後の料金は問い合わせ
トータル・エンゲージメント・コンサルティング
「トータル・エンゲージメント・コンサルティング」は、NPSの導入・運用・定着までトータルサポートするNPS ®コンサルティングです。
導入して終わりではなく、企業が自社で改善サイクルを回せるまで支援する圧倒的な面倒見のよさが強みです。
特徴
- NPSコンサルティング実績100社以上
- 導入して終わりではなく、企業が自社で改善サイクルを回せるまで支援する体制
料金
料金の詳細は問い合わせ
NPSのメリット
簡単に利用できる
NPSは1つの質問をするだけのため、調査に手間がかかりません。
また、アンケートは商品やサービスを利用してくれた顧客に向けてDMを送付したり、自社のWebサイトに掲載する形をとるため簡単に実行できます。
さらにNPSは明確な数値がデータとして出るため、専門家でなくても理解しやすい指標です。
同業界での自社の評価を把握しやすい
NPSは業界平均や競合商品・サービスとの比較により自社の現状を診断できます。
例えば、自社のNPSが61で業界平均が70だった場合、競合企業に対抗するにはさらに努力が必要なことがわかります。
一方、自社のスコアが70で競合他社がすべて60台前半の場合は、顧客からかなり高い評価を得ていると言えます。
NPSと顧客満足度の違い
NPSは顧客満足度と混同しやすいため、両者の違いを解説します。
NPSと顧客満足度は、顧客がどのぐらい商品やサービスに満足しているかを評価する点では同じですが、顧客満足度は「現時点」での商品やサービスの評価です。
たとえ評価時に「満足」と評価されたとしても、友人や知人に商品やサービスを薦めてくれるかどうかはわからないため、あくまで「現在」の状況しか把握できません。
一方、NPSは「友人にこの商品やサービスを薦める可能性があるか」という未来の行動について質問するため、今後の収益性を想定することが可能です。
実際、自動車メーカー/ブランド12社を対象にした「自動車業界調査レポートPart.1」では、NPSと国内販売台数の年平均成長率は非常に強い相関関係があることが示されています。
つまりNPSは「未来」、顧客満足度は「現在」についての質問をするという点で異なります。
NPSシステムを導入して顧客の本音を把握しよう!
今回は厳選NPSシステムの紹介や選定ポイントなどを解説しました。
NPSは数値を計測して終わりではなく、分析して商品やサービスを改善することが重要です。
NPSを有効に活用して、商品やサービスの認知向上・収益増加を実現しましょう!