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こんにちは。
AINOW編集長のかめきちです。
ABEJAさんの社内Meetup文化を中心に取材をしてきましたよ!
この記事を読めば、ABEJAさんはどんな会社なのか、さらに詳しくなれること間違いありません。
目次
- ディープラーニングを活用してAIビジネスを実現させる「ABEJA」
- 社内外のエンジニアが交流を深めるInnovation-Meetup
- 先月は、ソラコム,mixi,ABEJA等が登壇!AWS re:Invent2016参加者LT会を開催
- 北村 聖児氏(ミクシィ mixiシステム部 部長)
- 清水 俊郎氏(ABEJA リードエンジニア)
- 安川 健太氏(ソラコム 最高技術責任者 兼 共同創業者)
- 小出 幸典氏(Gunosy 開発本部 開発・運用推進部 部長)
- 外木場 慶輔氏(アイディーエス サニークラウド事業部 事業部長)
- 高際 隼氏(QualiArts システムエンジニア)
- 松尾 健司氏(エウレカ インフラストラクチャ本部 マネージャー)
- ウイングアーク集合写真家 武市 真拓氏
- 目指すは、世界一のテクノプレナー創出カンパニー
ディープラーニングを活用してAIビジネスを実現させる「ABEJA」
ABEJAさんと言えば、人工知能各界では知らない人はいない程、有名な会社さんですよね。BigData、IoT、DeepLearningを活用したビックデータプラットフォームが武器ですが、この技術を支える文化と仕組みが大変素晴らしいので取材をしてきました!
株式会社ABEJA (http://www.abeja.asia/)
■ビジョン
「Innovation that change the World」
イノベーションで世界を変える
■ミッション
「4th Industrial Revolution」
IoT,Bigdata,AIを活用してITの次の産業を創る会社
■プラットフォームのオープン化を実施
・2016年12月、ABEJA Platformをオープン化し、パートナー企業15社とエコシステムを形成
http://www.abeja.asia/abejaplatform/
社内外のエンジニアが交流を深めるInnovation-Meetup
Innovation-Meetupとは、ABEJAさんが運営する月数回実施をしている社外のエンジニアとの交流会です。
スタートアップからグローバルのテクノロジーリーディングカンパニーまで、各社のCTOや事業部長の方々をはじめ、実際に最先端テクノロジーを各社で活用している皆さまにお集まりいただき、各社での活用事例紹介や、フレームワークの最新版がリリースされた際には、いち早くその開発者を交えた勉強会に取り組んでいるそうです。
ABEJAさんでは、シーズテクノロジーからイノベーティブなビジネスを創出して、世界中に普及させていくためには、常に最先端テクノロジーに注目をして革新的で社会性の高いビジネスを実現させていくことが大切だと考えています。そのため、最新技術の使い方や、活用事例に関して気軽に情報交換ができ、このMeetupを通じて出会う人々同士でOpenInnovationが実現できればと期待しているとのこと。
ある技術のコミッターの方をはじめ、特定の技術や分野に詳しい方々をお招きしてのLT大会や、少人数制の「ABEJA Pizza Party」もその一つで、ピザやABEJAにまつわる「はちみつ」をテーマにした食べ物を片手に、ABEJAの社員とエンジニアトークを咲かせることができ、ABEJAさんを知る機会になりますね。
ABEJAさんの技術や技術からビジネスを生み出す仕組みに興味のあるエンジニアばかりが集まるので、とても濃い会になっているそうですよ。
先月は、ソラコム,mixi,ABEJA等が登壇!AWS re:Invent2016参加者LT会を開催
■イベント詳細はコチラ
https://abeja-innovation-meetup.connpass.com/event/45987/
イベント概要
ラスベガスで、11月27日~12月2日に開催された「AWS re:Invent2016」で感じたことを各社のエンジニアがLTするイベント。イベント時の取材もしてきましたので、ご紹介します。
北村 聖児氏(ミクシィ mixiシステム部 部長)
「re:Invent での気づきと、気になった新サービス10選(のうち2つくらい)」
SNS mixiの運用を担当されているという北村さん、re:Inventで気になったサービス2つを解説してくださいました。re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・Amazon Athena
S3に保存されたデータに対してSQLを用いて解析できるサーバレスクエリサービス
シチュエーションによってはEMRよりもAthenaのほうが運用的・コスト的にメリットがあるシーンがありそう。東京リージョンにはまだはない
・Amazon Rekognition
DLを用いた画像認識のマネージドサービス
顧客がアップロードした画像のうち、不適切な画像を検出できないかと、夜な夜な不適切な画像を分析させてみたがうまくできなかったそう。
清水 俊郎氏(ABEJA リードエンジニア)
「フロントエンドエンジニアとして、AWS re:Invent2016に行ってきました」
元Javaエンジニアでスクラムマスターの清水さん、なんとABEJAに入社して、まだ3ヶ月とのこと…ラスベガスについて調べてから挑んだとのことです(笑)re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・サーバーレス技術を中心に聞いてきた
インスタンスを管理しなくていいのがメリット、バックエンドは高度な知識が必要だが、知識がなくても使えることが魅力。
・Backend for Frontendの可能性
サーバを意識しなくなるので、サービス毎のチームができていくんではないかと思う。
安川 健太氏(ソラコム 最高技術責任者 兼 共同創業者)
「AWS re:Invent 2016で見た新芽と収穫のお話」
元AWSの中の人だった安川さん、今回はソラコムの海外デビューで、ソラコムがAmazonで買えるようになったことをPRする大事なイベントだったとのことです。
re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・Greengrass
Lamdaを使ってコードを書くと、オフライン時でもデータを取得してオンラインになったときにデータ転送できるというサービス。そして、オンラインになった時に処理される。
Lamdaでデバイスもプログラミングできるので、ソラコムsimとラズパイを組み合わせるとどこでもつながるデバイスが出来上がるとのことです。
小出 幸典氏(Gunosy 開発本部 開発・運用推進部 部長)
「re:Inventに行ってきました。-気になった新サービス-」
気になったサービスは「Amazon Athena」という小出さん、re:Inventでの感想を基に、GunosyでのAWS活用をお話頂きました。re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・AmazonAtena
自社の状況と絡めながら気になった新サービスとしては、AmazonAtena S3上のデータにクエリを投げられるサービス。自社の環境でも、EMR部分をまるっとAtenaに切り替えられそうだとか。
外木場 慶輔氏(アイディーエス サニークラウド事業部 事業部長)
「大ケガしないためのAWS新サービスについて」
自分は大ケガをしているが、インフラ構築ではケガしない方法を教えてくださった外木場さん(笑)特に気になったサービスを紹介頂きました。いずれも運用の効率化に関わるものが中心でした、re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・AWS Health Dashboard
障害情報がピンポイントでわかるようになる。
・AWS Personal
CloudWatch Event との連携が可能、Lamdaを利用してアラートをメールやスラックに通知することができる。
・AWS Managed Service
インシデント管理の運用管理系サービス
高際 隼氏(QualiArts システムエンジニア)
「AWS re:Inventへ初参加するにあたり準備したこと、当日意識して行動したこと+新機能、自分ならどう使うか」
サイバーのゲーム事業がスピンアウトしてできたQualiArtsから高橋さん。意外と行けない準備や行動について話していただきましたよ。re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・事前準備が大事だということ
①:去年のAWS ReInvent動画を視聴 4本ほど視聴して終了
②:話のネタになりそうな資料を準備、アーキテクチャ概要図などを整理
③:せっかく現地なんだから発表者捕まえて質問!そして、スポンサーブースでノベルティたくさんゲットしてきたそうです。
松尾 健司氏(エウレカ インフラストラクチャ本部 マネージャー)
「re:Inventで学んだlambdaのベストプラクティス」
インフラのマネージャーをしている松尾さんからは、Lamdaの使い方について話していただきました。re:Inventで気になったポイントは以下の通り。
・3ーtier web app monitoring
例)認証用APIサーバで活用
クライアントから直接リクエスト受ける
API Gateway + Lambda + Dynamo-DBが鉄板
静的ファイルリクエストも受ける場合はCDN(Cloud-FrontとS3オリジン)挟む
・Batch Processing
例:BigDataのETL処理
大抵並列処理可能なので、Map Reducingモデルと相性よい
LambdaにDead Letter Queueが実装されたので、リトライ
+ αの動作も色々出来るようになった
・Stream Processing
例:IoTデバイスからのセンシングデータ処理
準同期的かつ大量のデータ流入を処理したいときに活用
app => kinesis => lambdaが黄金パターン
ウイングアーク集合写真家 武市 真拓氏
「日本初! Amazon Alexaで作るスマートなホーム」
なんと、実際にAlexaを連れてきてくださった武市さん!Alexaに指示をだして、家の電源を管理するデモを見せてくれました。声で指示をすると家のUPSの電源を落として再度、立ち上げる支持を出すと正常に戻りました。re:Inventで気になったポイントは以下のブログに詳しく記載されていますよ。
■資料はこちらのブログ記事を参照
https://blog.wingarc.com/?p=4438
イベントの感想
ABEJAさんのエンジニア交流の深さが実感できたmeetupでした。皆さん、技術力が大変高い方ばかりで著名な方も数多くいらっしゃいましたよ。最後にこちらの写真は、LTのトリを務めていただいた、集合写真家の武市さんによるもの!LTの皆さんを含む全員での笑顔あふれる1枚をおさめてくださいました!
目指すは、世界一のテクノプレナー創出カンパニー
テクノプレナーとは、”Technology”と”Entrepreneur”を掛け合わせた造語で、テクノロジーとビジネス双方の知識・スキルを持つ人財のこと。
「イノベーションで世界を変える」を掲げるABEJAさんでは、テクノロジーシーズから未来を予測してアントレプレナーシップを持ってビジネスとして実行していくことができる人財こそが、テクノロジーの発展が目覚ましいこれからの社会で、価値を創出することができる人財だと考えています。そこでABEJAさんでは、職種を問わず一人一人がテクノプレナーを目指すことができる環境づくりにも力を入れているそう。
また同時に、人間にとっての原理原則を理解して、高い倫理観を持った人財を目指すために、リベラルアーツの習得も大切だと考えており、高度なテクノロジーは、従来解決が難しかった技術的課題を解決できる可能性を秘めているのでとても大事とのこと。テクノロジーをどのような分野で、どのように利活用をしていくのかは、意思決定する人の価値観次第です。だからこそ、私たちは世の中の原理原則を理解して、人としての正しい判断に基づき、人類の発展や幸せのために正しくテクノロジーを利活用できる人財の育成に力を入れていきたいとのことでした。
そんなABEJAさんでは、テクノプレナーを目指し、またリベラルアーツに触れるために、こんな事も実施しているそうです。
【毎週金曜日はABECON〜アベコン〜!!】
第1期の頃から続く、毎週金曜におこなっている社内勉強会です。エンジニアに限らず各自が得意とする分野・勉強中の分野を社内に発信し、人財のテクノプレナー化を図っているとのこと。
【ABEJAリベラルアーツカレッジ】
Technopreneurを体現している方をゲストにお招きしながら、社内外向けの講演会を実施しているそう。
写真は、元インテル株式会社 取締役 兼 副社長執行役員で、現在はABEJAの経営顧問もされていらっしゃる宗像氏をお招きした際の1枚
まとめ
今回ご紹介した「Innovation-Meetup」の他に、ただのエンジニアだけでは終わらない、テクノロジーを基にビジネスを実現できる「テクノプレナー」を目指せる充実した文化がABEJAさんにはあることがわかりました。
Compassでイベントが更新されるそうなので、ABEJA-Innovation-Meetupは参加しておくことをオススメします!