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データセクション株式会社が、 AIによる広告コピー文自動生成システムを開発し、 提供を開始したと発表しました。
合わせて、第一号案件として 住宅情報サイトを運用する株式会社LIFULLが運営するサービスにおいて、 不動産物件情報の広告コピー文生成システムの提供を開始しました。
データセクションは2016年よりAIによる文章自動生成に関する取り組みを始めており、 新聞記事自動生成やアイドルTwitterアカウントの投稿自動代行などを行ってきました。
今回の広告コピー文自動生成システムは、 不動産業界に限らず、さまざまな業界に活用できる可能性があるため、 今後は求人広告、 旅行広告、 スーパーマーケットのチラシなど他分野への導入も視野に入れ、 AIの社会実装に注力していくとしています。
不動産物件情報は、 記載されるポイントが絞られた短文ではありますが、 ページ閲覧数や成約数などにも関わる重要なものとして今なお多くの人手が割かれています。
そのため入力作業に伴う人的コスト、 また入力者のスキルによって、 品質の差や虚偽・事実誤認につながる記載を行うリスクが発生するなど、 コストと品質に関する課題がありました。 こうした課題の解決に向け、 データセクションはAIによる広告コピー文の自動生成システムを開発。 人による入力作業の削減と訴求点を明確にしたコピーを自動生成することで業務の効率化および品質向上を目指しました。
注目してほしいポイントを押さえたコピー文を自動で生成
このシステムでは不動産物件情報などからポイントとなる情報を抽出しタグ付けを実施。 そのタグの組み合わせ情報と、 タグの組み合わせに適した文章とをセットでAIに学習させることにより、 従来技術よりも自然な文章を生成できるようになりました。 またタグの作りこみによって様々な業界や掲載先メディアに合わせたカスタマイズも容易であり、 情報のもっとも大事な訴求点を端的に表現することを可能としています。
【例：不動産物件情報の場合】
- 物件情報より、 駅からの徒歩分数、 築年数、 間取り、 バストイレの有無などの情報を抽出。 この情報を元に、 その物件に関する「タグ」の組み合わせ情報をつくります。
- タグの組み合わせ情報を広告コピー文自動生成エンジンにかけることで、 物件情報に適したコピーが複数パターン自動生成されます。
文章の多様性を確保
不動産物件は、 似通った内容の情報が多く存在します。 このように入力情報の類似性が高い場合でも、 毎回同じ文章が生成されないようなカスタマイズが可能。 また同時に複数の文章も生成できるため、 候補の中から担当者が最適なものを選択する運用が可能となります。
即時性の高さと他の業界への展開
生成する文章の長さにもよりますが、 データの入力から複数のコピー文の生成までを瞬時に行います。 そのため、 スポーツの試合速報や金融マーケットなど、 入力値となるデータがあり、 即時性の求められる分野でも活用が見込めます。
システム導入のメリット
このシステム導入により以下のメリットが見込まれます。
コストの削減
このたび広告コピー文自動生成システムの導入が決まった、 LIFULLの提供する物件入力システム「ADMaster(※)」では、 年間約551万件の不動産物件情報とコピーが登録います。 1物件あたり5分のコピー作成時間が発生していると仮定すると、 このサービスに情報登録を行う不動産会社全体で年間約46万時間ものリソースがコピー作成業務に費やされている計算です。 AIによる自動化を実現することで、 情報の登録・更新にかかる、 時間と費用の両軸にてコスト削減が可能になります。
品質の向上
不動産物件のコピーはページ閲覧数や成約数に大きく影響するにもかかわらず、 人手で作成しているため、 担当者による品質の差が生まれるなどの課題がありました。 このシステムを導入することで、 品質のばらつき解消、 さらに品質向上が可能です。
また、 システム導入後も「ページ閲覧数や成約数の高い」コピーをAIに継続学習させることで、 より訴求力の高い文章生成が可能となります。
リスクの低減
人手によるコピー作成は、 誇大広告や虚偽記載といったリスクが付きまといます。 広告コピー文自動生成システムでは、 NGワードなどのルールによって生成文の制御を行うことができ、 人手による恣意的な事実の歪曲リスクを極小化できます。
今後の展望
データセクションでは広告コピー文自動生成システムについて、 不動産業界のコピー文生成以外にも以下の業界への展開を図るとしています。
- 広告コピー文を自動生成するニーズがある求人広告、 旅行広告、 小売・スーパーマーケットのチラシ広告など
- リアルタイムに文章を自動生成するニーズがあるスポーツの試合速報や金融マーケット情報など
■AI専門メディア AINOW編集長 ■カメラマン ■Twitterでも発信しています。@ozaken_AI ■AINOWのTwitterもぜひ！ @ainow_AI ┃
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