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企業のRPA活用が注目されています。
実際MM総研が2019年に実施した調査によると、国内企業の32%がすでにRPAを導入しているそうです。
近年深刻化する労働現場での人手不足問題を解決するための方法の1つとされるRPAですが、導入した全ての企業で成果が上がるわけではありません。
今回は、すぐに効果を発揮させるためのRPA活用術について説明していきます。
目次
RPAとは
人の代わりに業務を自動化
RPAとはRobotic Process Automation の略称で、主に今まで人が行なっていた業務をコンピューターで自動化するシステムのことです。
従来業務を圧迫していた単純作業をRPAが自動化してくれることで、社員の業務負担軽減に繋がります。
なぜ今RPAが注目されるのか
近年、日本で深刻化している問題として人手不足問題があります。
現場の労働力不足が原因で社員一人当たりの業務負担も増えてしまっていると言えます。
そこで、新たな労働力であるRPAを活用して不足している労働力をカバーすることで人手不足問題の解決に繋げることができます。
そのため、近年ではRPAを生かした業務効率化が企業の間での大きなトレンドとなっています。
RPA活用が失敗する理由
しかし、RPAを導入したものの思うような成果が上がらないというケースも見られます。
なぜ業務を効率化するはずのRPAが思うように力を発揮しないのでしょうか。
RPAでやりたいことが不鮮明
よくある失敗として、RPAで何がやりたいか不明瞭なままRPAプロジェクトを進めてしまうケースがあります。
しかし、効果のあるRPAを実現するためには、業務のどの部分でどのような課題が発生しているのかを見極めた上で適切なソリューションを適用しなければいけません。
RPAの目的がないまま導入しても思うような結果には繋がりません。
RPAに不得意な業務を自動化しようとする
RPAはどのような業務でも適用できるわけではありません。
RPAは決められた命令通りに動くプログラムであり、自律的に考えたり判断できるわけではありません。
そのため、RPAで自動化する業務は手順が明確に決められている必要があります。抽象度が高かったり、自律性が要求される業務ではRPAが効果を発揮するのは難しいと思われます。
RPAに向いてる業務
単純だけど面倒な作業はRPA向き
単純だけど面倒な業務はRPAを活用できる機会が多いです。
RPAのメリットは定型業務を高速でミスなく自動化できるところです。
そのため、業務を圧迫している定型業務を把握し、RPAを導入することで業務効率化につなげることができます。
すぐに効果が出るRPA活用のための3原則
解決したい課題と業務を明確にしよう
RPAを導入するにあたって、まずはRPAで何がしたいのかを明確にする必要があります。
どのような業務の中でどの部分に課題があるのかを把握した上で、RPAをどのように活用するのかを決定しましょう。
既存の業務に対するヒアリングを徹底する
RPAを活用するポイントを明確にするためには、既存の業務をしっかりと理解する必要があります。
そのために効果的なのが現場に対するヒアリングです。
実際に現場で働いている人がどのように働き、どのような部分に課題を感じているのかを知るのはRPA導入を計画にするにあたって必須と言えます。
エラー発生時の対応を事前に決めておく
何らかの理由でRPAのシステムが止まってしまった際の対応法を把握しておくことで、いざというときに慌てる必要がなくなります。
RPAは決められた手順は自動でこなせますが、仕事対象に変更などに対応できずに止まってしまうことはよくあります。
そのため、システムが止まってしまう理由を把握した上で、よくあるケースに対する対応法を共有しておきましょう。
まとめ
RPAは正しく使えば業務効率化を実現し、豊かな働き方を実現する良い手段となります。
しかし、そのためにはどうやって活用すれば効果的か把握しておく必要があります。
もしこれから社内でRPAを活用したいと考えているのであれば、上記の内容を参考に事前準備を怠らないようにしましょう。
AINOWを運営しているディップでもRPAサービスを提供しています。
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さまざまな業界の業務自動化を実現します。
慶應義塾大学商学部に在籍中
AINOWのWEBライターをやってます。
人工知能(AI)に関するまとめ記事やコラムを掲載します。
趣味はクラシック音楽鑑賞、旅行、お酒です。