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2020.03.13

ユーザの嗜好や体型、予算に応じて洋服をスタイリング ―AIスタイリングサービス「DROBE」がリリース

最終更新日:

引用:https://drobe.co.jp

ファッション領域のサービス展開を行う株式会社DROBEが2020年3月13日に記者会見を行い、パーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」を提供開始したと発表しました。

記者会見でサービスの概要を発表する株式会社DROBE 代表取締役CEO 山敷守氏

パーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」は、プロのスタイリストと独自のスタイリングAIを活用して、ユーザの嗜好や体系、予算に応じて洋服や靴、ファッション雑貨などの商品をスタイリングサービスです。セレクトした商品は定期的にユーザに届けられます。

届けられる商品のイメージ

DROBE利用の流れ
  1. 約70問のアンケートを基にスタイリストが商品を選定、気に入ったものだけを購入し、それ以外は返品
  2. 商品の購入や着こなしに悩んだらスタイリストにLINEで質問
  3. スタイリング料は2900円/回(税別)で、5点以上の商品購入で10%分のポイントが還元

「DROBE」は女性に特化しており、会員登録時にファッションのテイストや体系、予算など約70問の質問に回答、顔写真や既に持っている洋服の写真も登録可能で、同社のスタイリストと独自に構築したスタイリングAIが協働し、ユーザに合った商品をスタイリングして自宅に届けます。商品の試着後、気に入った商品だけを購入可能で、購入に悩んだ場合はスタイリストにLINEで質問が可能、返品も可能です。

6ヶ月間実施したオープンβ期間(6ヶ月)で累計の会員数は10,000人以上にのぼり、購買率は80%でスタイリングの満足度は5段階評価で4.2以上と高評価を得ています。

参画するブランドは100以上で、取扱商品は100,000SKU以上(Stock Keeping Unit:在庫の単位)を有しています。

同社のスタイリングAIはスタイリストが行った過去5万回以上にのぼる商品選定のデータをもとにAIのモデルを開発しています。

約70問のアンケートから得たユーザの嗜好や体系などのデータ、商品ごとのサイズや色・柄などのデータ、購入や返品などの行動履歴などに基づき、ユーザと商品のマッチ度を推定しています。その後、スタイリストがAIの提案を基に実際にユーザに届ける商品を選定する人間とAIのハイブリットのフローが構築されています。

また、2020年2月にスタイリングAIを導入した当初は利用率が数%に留まっていましたが、随時アルゴリズムのアップデートなどを行うことで、現在8割の商品はスタイリングAIを活用して選定しています。

また、実際の購入率や購入単価について、購入率の期間平均は107%、購入単価は期間平均で98%で同社CEOの山敷氏は「少なくとの同等の結果が出せている」と強調しました。

また、人間のスタイリストの必要性に関して、同社のスタイリストのREIKA氏によると、「年齢とともに服のテイストが合わなくなり、女優の吉瀬美智子のようなスタイリングにしてほしい」という要望が来たといいます。AIは現状のデータなどをもとにスタイルの提案をするため、全く異なるテイストのレコメンドが苦手な場合があります。REIKA氏はAIとスタイリストの双方が共存する必要があると、人間とAIの共存のあり方も強調しました。

「DROBE」のスタイリストREIKA氏

また山敷氏は、スタイリングAIの展望に関し、「2月に導入したばかりなので磨き込みの余地がある。いくつか先行となるアルゴリズムを試した中で、スタイリングAIとしてどれが適切なのか、発注の最適化やCRMへのAI活用なども考えていきたい」と述べました。

また、CTOの都筑氏は「他社のECとの違いはユーザのプロフィールを徹底的に持っていることだと思っています。そのデータを引き続き拡充していきます。アルゴリズムは日進月歩のため、いち早く取り入れて我々の特徴と合わせて使えるようにしていきます。また、独自のアルゴリズムを作っていくことも大切だと思っています。」と述べました。

株式会社DROBE 代表取締役CEO 山敷守氏

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