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近年インターネット上での取引数が増加しています。
そのため、アパレル店や飲食店ではECモールの整備、BtoBツールを販売する企業はサービス詳細ページの整備が重要です。
特に重要なのが、取引の確定やお問い合わせの記入の際に利用される「入力フォーム」をユーザーに利用してもらいやすくして、コンバージョン率を向上させる必要があります。
今回はその際に活用される「EFOツール」について解説していきます。
目次
EFOツールとは
EFOは「Entry Form Optimization」を略したもので、「入力フォーム最適化」と日本語では訳されます。
EFOツールは、Webサイト内の入力フォームをユーザー向けに最適化し、コンバージョンを改善するのが目的です。
企業のECサイトやサービス・ツール詳細ページでは、ユーザーが商品購入や会員登録する際に入力フォームを活用しますが、入力フォームに必要事項を入力するユーザーは最も成約に近いため、企業は導線を確保しコンバージョン率を高める必要があります。
つまり、ユーザーの離脱率の改善が成約につなげるために非常に重要です。
記入項目の多さや入力の面倒さなど、ユーザーが途中で離脱する原因はさまざまですが、EFOツールは分析機能がついているため、離脱原因を分析し、定期的に入力フォームを改善できます。
EFOツールの機能
EFOツールの主な機能は以下の6つです。
- 入力フォーム作成機能
- 入力フォームカスタマイズ機能
- 計測機能
- 分析機能
- ガイドナビゲーション機能
- SPA対応機能(各種連携)
入力フォーム作成機能
ユーザーの情報を入力するフォームを作成する機能です。
通常入力フォームはHTMLやJavaScriptなどのプログラミングを利用して作成します。
EFOツールでは入力フォームの作成をプログラミングの知識がなくても簡単な操作で作成できます。
入力フォームカスタマイズ機能
EFOツールでは、入力フォームの背景色などのレイアウトや質問項目のカスタマイズができます。
入力フォームの改善を簡単にできるため、コンバージョン率の改善を日々行えます。
計測機能
EFOツールには計測機能があります。ユーザーが入力フォームのどの部分で離脱したのか、アクセスしたユーザーの何%が成約までたどり着いたのかなどを計測し、コンバージョン率の改善に繋げます。
分析機能
EFOツールの分析機能は、計測機能で得られたデータをもとに入力フォームの改善点を発見し、改善策を提案する機能があります。
またツールによっては専門家がデータを分析し、改善案を提案するツールもあります。
ガイドナビゲーション機能
ガイドナビゲーション機能はユーザーの途中離脱を防止します。
半角数字での入力が全角数字になっているなど注文が確定できない原因の通知がない場合や、入力項目が多い場合ユーザーがフォームを途中離脱する危険性が高まります。
そこでユーザーが不満を持たずに入力し、購入を確定できるように「ユーザーをガイドする」機能がEFOツールにはあります。
SPA対応機能(各種連携)
SPAとはSingle Page Application(シングルページアプリケーション)の略で、単一のWebページでアプリケーションを構成する設計構造の名称です。
SPAの活用で入力フォームの動作性を向上し、ユーザーインターフェースをより美しく作成できます。
さらにSPAと入力フォームの併用により、コンバージョン率が向上します。
またMAツールと併用できるEFOツールもあります。
EFOツールの比較ポイント
EFOツールの比較ポイントは以下の4つです。
- 豊富な計測・分析機能があるか
- 入力フォームのカスタマイズが簡単か
- 料金の比較ポイント
- スマホ対応の入力フォームが作成可能か
豊富な計測・分析機能があるか
入力数やエラー数・離脱率などの数値が取得できる計測機能や、入力フォームでユーザーが離脱する要因を分析する機能が豊富なことも重要です。
入力フォームを日々改善することでコンバージョン率の向上に繋がりますが、改善のためにはユーザーが「なぜ」離脱し、入力フォームの「どの」部分で離脱したのかを明確にする必要があります。
そこでユニークな計測機能として、別々の入力フォームの改善策によるコンバージョン率の変化を計測・分析するツールがあります。(エフトラ EFOのツール紹介を参照)
また、計測や分析が困難な場合にはウェブ解析士資格保有の担当者が分析を担当するツールもあります。(Form Assistのツール紹介を参照上記で紹介した豊富な計測・分析機能をもつツールのほかに、カスタマーサポートで改善案の提案を無料で行うツールの利用もおすすめです。
入力フォームのカスタマイズが簡単か
入力フォームの改善が重要だと何度も強調しています。
しかし計測・分析ができていても、入力フォームの改善がスピーディーでなければ、成約に近いユーザーを取りこぼす可能性があります。
またカスタマイズの簡単なツールは、「分析が苦手だけど多くの改善策を試してみたい」人にもおすすめです。
料金の比較ポイント
EFOツールの料金は主にフォーム数や入力フォームへのアクセス数によって決まります。
例えば「月額利用料30000円では、20個のフォーム作成と入力フォームへのアクセス数が100万以下まで利用でき、アクセス数が100万を上回る場合は従量課金となる。」などです。
このように、多くのアクセスの獲得数やフォームの作成数により料金が変化します。
EFOツールにはアクセス数に関わらず定額のツールや、アクセス上限ページビュー数で計測停止し予算内で入力フォームを活用できるツールがあります。
各社の料金プランをよく比較し、必要な場合は無料トライアルなどを活用しましょう。
スマホ対応の入力フォームが作成可能か
近年スマートフォン利用者数の増加はもちろん、ECサイトでの通販や企業の公式ホームページから問い合わせるユーザーが非常に増加しました。
そのため企業はデスクトップ対応だけでなく、スマートフォン対応のページ作成が必要です。
また、デスクトップ対応のみの入力フォームは、スマホでは「見にくい」もしくは「扱いにくい」とユーザーが感じ、コンバージョンが低下する恐れがあります。
そこで、スマホ対応のページ作成ができるEFOツールを活用し、コンバージョン率の向上を目指しましょう。
EFOツールを上手に利用し、ユーザーを確実にコンバージョンにつなげるためにフォームの最適化を図りましょう。
【厳選7選】EFOツール紹介
EFO CUBE
特徴(機能)
- 必須項目の強調やエラー表示などでフォームの入力を手助け(入力補助機能26種類)
- 項目ごとにユーザーのエラー・離脱率を取得可能(データ解析機能12種類)
- 導入や導入後サポートが充実
- 自動レポート機能有り
- サイトのスマホ対応化無料
料金
初期費用 無料
サポート費用 無料
月額利用料 50,000円/月( 1ドメイン )
エフトラ EFO
特徴(機能)
- 「導入だけ」で平均22%の改善実績
- ガイドナビゲーション機能(フォームの残り項目数をリアルタイムに通知)
- 導入まで15分(スピーディーな改善サイクルを実現)
- 安心のシステム運用(24時間365日体制での常時監視)
- 自動効果比較機能を搭載
- 入力数やエラー数・離脱率などの数値が取得できる
- フォーム改善に必須の指標を自動計測・レポート表示
料金
月額 ¥30,000 /ドメイン
主な機能・オプション料金
アカウント開設 ¥0
初期設定代行 ¥30,000~ / フォーム
設定変更代行 ¥10,000~ / フォーム
契約期間 6ヶ月~
フォーム数上限 20フォームかつ月間100万PV以内
Form Assist
特徴(機能)
- 一目でわかるインターフェイス
- 入力フォームの見た目変更がカンタン
- ウェブ解析士資格保有の貴社専任担当に分析をおまかせできる
- カスタマイズ、A/Bテストの設定もおまかせできる
料金
問い合わせ
Gyro-n
特徴(機能)
- 設定はサポートデスクにおまかせできる
- スマートフォンも完全対応
- 詳細なログによる改善のご提案
- Yahoo!・facebook IDで自動入力
- エラーの発生数や離脱データに加え、エラー発生するタイミングや条件まで解析が可能
- MA連携フォームやSPA対応フォームへの実装
料金
問い合わせ
formy
特徴(機能)
- 無料トライアル有り
- 価格がワンプライス(サイトへのアクセス数や資料請求の数が増えても料金は変わらない)
- フォーム作成がカンタン
- データ収集と分析がカンタン
- フォームの改善がカンタン
- SPA対応フォームへの実装
料金
6000円/月
EasyEntry
特徴(機能)
- 機能が多過ぎず使いやすい
- 計測機能(フォームの成績・離脱ページ・エラー詳細・入力項目への到達)
- カーソル位置の調整
- 上限ページビュー数で計測停止するので、予算が安定する
料金
EasyEntryの料金は下記を参照
EFOcats
特徴(機能)
- 1画面1質問
- サイト訪問時のユーザー心理を研究し、設計したツール
- スマホに最適な入力フォームを開発
- 直感で使いやすくストレスなく入力できるフォーム作成が可能
- 入力支援、離脱防止機能を完備
- 分析機能(期間別レポート(日別・月別)・項目別レポート・デバイス別レポート・期間比較)
料金
月額利用料
SPサイト最適化付きプラン 30000円/ドメイン
SPサイト+PCサイト最適化プラン 50000円/ドメイン
まとめ
今回はEFOツールについてツール紹介や比較ポイントの紹介をメインに解説しました。
EFOツールはただ利用するだけでなく、計測・分析を通して日々ユーザーが不満を感じない入力フォームを作成し、コンバージョン率を向上させましょう。