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中国の電子商取引最大手アリババ・グループの最高経営責任者(CEO)に2023年9月10日で就任した就任した呉泳銘氏(エディ・ウー)が、12日に従業員への書簡で、今後は「ユーザーファースト」と「AI主導」を戦略の最優先事項として注力していくことを表明したことがわかった。ロイター通信が報じた。
初の社員向けの書簡で呉氏は、「この2つのコア戦略を軸に事業を見直し、事業の優先順位をあらためて決める」と説明した。
また、今後4年間の間に1985年以降に生まれた若手社員を事業管理チームの中核に据える方針も示した。
若い世代の視点を経営に反映し、「スタートアップの考え方」を持ち続け、従来のやり方にとらわれない事業展開をしていく狙いがあるとみられている。
呉氏は書簡で「今後10年間の最大の変化はAIがあらゆる分野にもたらす混乱だ」とし、「AI時代の変化についていくことができなければ追い出されてしまう」とAIの重要性を強調した。
今後は、AI主導のテクノロジー事業やインターネットプラットフォーム、自社の世界的商業ネットワークといった分野への戦略的投資を強化していくという。
同氏は創業メンバーの一人で、以前は創業者で前CEOの馬雲氏を支えてきた。