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2017.06.26

AIが採用を決める未来もそう遠くない?最新の「採用コミュニケーションツール」をまとめてみた。

最終更新日:

採用業務や就活をラクにする「採用コミュニケーションツール」をまとめてみた

新卒採用、中途採用、アルバイト、インターンなど「採用」を取り巻く環境は近年大きく変化している。学生の新卒採用においては、リクルート社が提供する「リクナビ」などの採用情報サイトを大半の学生が利用しているし、中途採用者向けにはビズリーチ社が提供する転職サイトなどが人気だ。

そんな中、応募から面接までの過程を楽にするツールが注目を集めている。チャットボットと呼ばれるBOTシステム(ユーザのメッセージに対して、コンピュータが自動返信する技術)を活用して、面接日程を自動で調整してくれたり、面接に留まらず応募者の個人情報収集から面接日程調整までを自動化してくれるツールまで登場しているのだ。

今回は、そんな注目の「採用コミュニケーションツール」をまとめてみた。これから採用コミュニケーションツールの導入を検討している人事担当者の方だけでなく、新しいサービスに興味のある方は必読だ。

面接日程調整サービス編

【調整さんカレンダー】リクルート社

(出典:「調整さんカレンダー」公式サイト)

「調整さん」と聞くと聞き覚えのある方も多いのではないだろうか。「調整さん」は、大人数で行うコンパやイベントの日程調整をまとめて行うツールなのだが、この「調整さんカレンダー」はそのビジネス版とも言える位置づけのサービスだ。

Googleカレンダーと連携しており、カレンダーに既に予定が入っている時間帯は、面接調整用のカレンダーから除外するなどといった機能がついている。また、面接される側は「調整さんカレンダー」にログインすることなく、発行されたリンクから簡単に指定日時を選択することができる。

【Skett】働き方ファーム社

(出典:「Skett」公式サイト)

「Skett」も、「調整さんカレンダー」と同様に面接や面談の日程を簡単に調整できるサービス。ただ「調整さんカレンダー」は採用時の面接だけでなく、個人レッスンの予約などに活用することも想定しているが、この「Skett」は採用や人事関連に特化している。

最近IT企業などを中心に多く採用されているチャットツールであるSlackとも連携し、また空いている会議室を自動で選択してくれる機能も。

【Cu-hacker】ジェネストリーム社

(出典:「Cu-hacker」公式サイト)

「Cu-hacker」も、日程調整を簡単に行うためのサービス。こちらも「調整さんカレンダー」と同様にGoogleカレンダーと連携する。全体的に採用時の面接に使用するというよりは、社外の営業担当などとのスケジュールを調整するためのツールとしての色が強い。月の予定調整数が30件以下なら無料で使える点も魅力だ。

求人用・採用チャットボットサービス編

【GetUp】GetUp社 (プロフェッショナル向け)

(出典:「GetUp」公式サイト)

「GetUp」はFacebook Messengerのチャット機能を通して、仕事を見つけることができるサービス。質問に答えていくことで、ユーザの特徴や好みを分析し、的確な仕事を紹介してくれる。現在は広告・マーケティング業界で働きたいバイリンガル向けにサービスを提供しているが、今後さらに拡大していく予定だ。

【オートークビズ】Regulus Technologies社 (アルバイト・パート向け)

(出典:「オートークビズ」公式サイト)

「オートークビズ」はパート・アルバイト応募に特化したチャットボットサービス。GetUpがプロフェッショナル向けをターゲットにしているのに対して、オートークビズは飲食店などの店長とバイト応募者という関係を想定している。応募途中で離脱した応募者の情報も確認できるので、採用効率の分析にも活用可能だ。

【ビズリーチ・ナビゲーター】ビズリーチ社 (中途・転職向け)

(出典:「ビズリーチ・ナビゲーター」プレスリリース)

中途採用や転職サイトで有名な「ビズリーチ」が提供する求職者用チャットボットサービス。使用開始時に、キャリア志向に関するいくつかの質問がされ、その質問をもとにユーザのキャリア傾向を分析。その結果から、ビズリーチ上に掲載されている求人の中で適職と思われるものを表示してくれる。

【TalkQA for Recruit】エクスウェア社 (就活生向け)

(出典:「TalkQA for Recruit」公式サイト)

「TalkQA for Recruit」はIBMが開発する人工知能、Watsonを活用した就活生向けチャットボットサービス。このサービスは、実際の応募プロセスをチャットで行うわけではなく、会社概要や採用情報など就活生が気になる情報をチャットボット上で質問すると、それに答えてくれるというものだ。仕事内容や採用人数など、メッセージで質問するだけですぐに答えてくれる。

【AI採用アシスタントチャットボット えあちゃん】働きごこち研究所社 (就活生向け)

(出典:「AI採用アシスタントチャットボット えあちゃん」公式サイト)

「AI採用アシスタントチャットボット えあちゃん」も就活生の採用を支援するチャットボット。チャット上でのコミュニケーションを通じて自己分析を行ったり、企業情報をチャット上で手に入れたりすることができる。友達と会話するような感覚で自分の強みを見つけ、就活に活かすことができるのがポイント。

海外では一歩進んで、人工知能が採用を判断している?

日本でも少しずつチャットボットや面接日程調整サービスなどが普及し始めているが、海外では一歩進んで人工知能自体が求職者のスキルやキャリアをもとに採用可能性を解析するサービスまで登場している。
米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くスタートアップ企業FirstJobが開発する「Mya」もその一つだ。

(出典:「Mya」公式サイト)

「Mya」は求職者に対して人工知能によるチャットボットが資格情報を尋ねたり、質問をすることで、その人が面接に進むことができるかどうかを判断するサービスだ。最終的には人が面接の可否を判断するが、このようなサービスが今後普及していくことで人事担当者の負担が激減したり、人ではなくコンピュータが採否を判断するようになっていくことも想像に難くない。

今ではまだ夢物語のように思えるが、近年の人工知能分野における進展には目を見張るものがある。IT業界は、マウスイヤーと呼ばれ18倍速で進歩していく分野だと言われている。採用の常識が変わる未来も、そう遠くないのかもしれない。

あなたにおすすめの採用関連ツールは?

ここまで様々な採用コミュニケーションツールを紹介してきたが、最後にそれぞれのツールはどんな人に向いているのか簡単にまとめてみた。ぜひこれらのツールを一度使ってみてはいかがだろうか。

【採用時の面接日程調整を自動化したい】なら、「Skett」

「Skett」は、採用など人事関連の面接日程調整に特化している。他のサービスと比べ、その点がメリットだ。

【オフィスでの使用に限らず、個人事業主としても活用したい】なら、「調整さんカレンダー」

「調整さんカレンダー」はオフィスだけでなく、個人事業主であるクリニックや習い事のスクールでの利用も想定されている。またリクルート社のサービスだから、大規模な企業での全社的な採用もしやすいだろう。

【できるだけ無料で日程調整ツールを使用したい】なら、「Cu-hacker」

「Cu-Hacker」は月の予定調整数が30件以下なら無料で使えるので、まずはお試しの感覚で使うことができる。

【就活生が「就活」の手助けとなるツールを探している】なら、「TalkQA for Recruit」or「AI採用アシスタントチャットボット えあちゃん」

「TalkQA for Recruit」を使えば志望する企業の基本情報などをチャット形式で簡単にチェックすることができ、時間短縮に繋がるかもしれない。

また、「AI採用アシスタントチャットボット えあちゃん」は自己分析に活用できるツールだけに、就活生だけでなく「就活」を本格的に始める前の3年生にもおすすめできる。

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