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2017.09.01

中国のベンチャー大手と業務提携。サインウェーブが英会話アプリで目指す人工知能活用教育のかたち

最終更新日:

AINOW編集部の小澤です。

音声技術研究開発を進めるサインウェーブ
昨年は、中国の音声技術大手「iFLYTEK(アイフライテック)」と業務提携をすると発表し、大きく話題になりました。

音声技術研究開発の『サインウェーブ』、人工知能(AI) /音声技術の中国ベンチャー大手『アイフライテック(iFLYTEK)』との業務提携を締結、音声・人工知能(AI)コア技術の提供が可能に!

今回はそんなサインウェーブが取り組む教育事業の一環としてリリースされている「ひとり英会話SiF」を主なテーマとして同社の動向を探ってみようと思います。

AIによる英語発音の採点技術で話す力をつける

ひとり英会話SiFはAIによる高い採点技術を利用した英語の発音を鍛えることができるアプリ。

英語を読む(Reading)、聞く(Listening)、書く(Writing)事はできても、話す(Speaking)事が苦手な日本人は多いです。

勉強しようにも独学は非常に難しく英会話教室に通うコストもかかります。

このアプリは、単語別やシーンごとに使用されるインタラクティブな英会話などの発音にフォーカスを当てた、英会話スピーキング練習ができるiPhone/Androidアプリケーションです。

「SiF」とは「Speaking Intelligence Future」の略であり、この先の音声技術の未来を人工知能で。
Voice/AI(音声技術/人工知能)技術を活用した英語発音の認識及び発音の採点によりスピーキングの流暢さや発音の上達状況の確認が行えます。

中国の大手人工知能ベンチャー アイフライテックの音声基盤を使用しており、海外ではスタンダードである音声技術を利用した教育を国内で浸透させていく考えです。

中国のアイフライテックの進出は、オーストラリアやアメリカ、シンガポールなど代理店を通じた参入でしたが、コア技術の提供は初めてとなり、今後、同社はより音声技術を基盤とした教育の発展に力を入れていくとしています。

▼iFLYTEK
www.iflytek.com

MIT-TechnologyReview(米国マサチューセッツ工科大学が所有するメディア企業 Technology Review,Inc.が刊行する科学技術誌)の2017年度ランキングにて、初のランクインで世界6位(アジア地域1位)の企業。(2017年7月27日発表)
音声技術よりスタートした企業で、人工知能の論文を数多く出す最先端の大手ベンチャー企業で音声認識の世界的ベンチマークで一位を獲得しています。今や中国のスマートフォンの7割にアイフライテックの音声認識技術が搭載されています。
大学入試の英語スピーキングテストの採点にも乗り出している。

サインウェーブが運営するひとり英会話SIF

以上の4点が特徴としてホームページに掲載されていますが、やはり左上の「話す力」をAIによって判定してくれるというところが一番の売りでしょう。

サインウェーブによると
「最新の音声評価技術を使用し、精度の高い発音採点を可能にしました。これまで自分では発音がうまくいっているのかわからなかった部分もAIが判定してくれるので、ひとりで発音を鍛えることができます。「お手本を聞く」「話す」「自分の発音を確認する」を繰り返し行うことで、聞き取りやすい発音をしぜんに身に着けることができ、英会話の基礎力が育ちます。」としています。

実際にアプリを使ってみると

このようなUIです。
左から2番目のボタンをタップすることでスマートフォンに英語を話せるようになります。

実際にAIが判定してくれた点数は1番右側に数字で表示されます。

日本人の私が話すといまいち点数は上がらず、やはりちゃんとした英語の発音って難しいなと感じました。

しかし、発音がおかしかった部分は、英文が色別にハイライトされるので、自分がどの単語の発音が苦手なのかまでわかるため、非常に学習しやすいと感じました。

英会話の教育を次のステップへと担当者の方も意気込んでいました。

▼SiFはこちら
https://www.sinewave.co.jp/hitorieikaiwa/

インタビュー


橋田博明さん
Voice/AI(音声技術/人工知能)技術を活用し、教育分野で多数の実績を出している株式会社サインウェーブ専務取締役COO。
建設系現場-広告代理店を経て、IT分野へキャリアチェンジし、可能性のある音声技術を駆使した事業にフォーカスしたい想いより参画。

おざけん

Q 開発のきっかけはなんですか?

橋田さん

2020年の大学センター試験の変革にもあるように、英語教育ではこれから4技能が評価される時代となります。

そんな中、弊社では元々の事業で音声技術研究開発を行っているノウハウを活かし、提携先企業とともに、AIについても追及し、英語を書いたり聞いたりすることはできても話すことが苦手、または、勉強するにも独学は難しく、英会話に通うコストも気になるといった人が多いところに注目し、開発いたしました。

おざけん

Q 競合との違いを教えてください。

橋田さん

世界最高峰の音声解析技術を活用しています。
音声解析に特化した人工知能(AI)に英会話情報を学習させた、世界に類を見ない音声解析エンジンを使用しています。

おざけん

Q サービスにかける想いを教えてください。

橋田さん

弊社は音声サービスにおいてベンチャー賞受賞経験のあるエンジニアが中心となり、設立当初より、技術難易度の高い音声技術研究開発にて実績を積み重ねてきました。

最新型のAIを搭載した音声認識技術を活用した「ひとり英会話SiF」は、みなさまが楽しみながら英語発音スキルを向上させるアプリケーションとなっています。

英会話教育を次のステップへをモットーに、この分野ではオンリーワンとして活動していくことを考え、開発されました。

音声技術×AI(人工知能)技術で語学教育にイノベーションを!

国内の音声技術パイオニアとして、日々研究開発を重ね、未来の教育の発展のため、よりいっそう尽力していきます。

編集後記

サインウェーブですが、ひとり英会話SiFにかぎらず英語学習領域で展開を進めているようです。英語 4 技能の評価試験をサポートすると先日も発表がありました。

▼プレスリリース『英語 4 技能の評価試験をサポート、さらに スピーキングに対応! 音声/ AI 技術を活用した 「英語スピーキング試験システム SiF」リリース! 』

https://www.sinewave.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/fecad733fa5f8c03ced57cd7339b9e1a.pdf

今後も同社の動向には注目してAINOWでお伝えしていきます。

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