HOME/ AINOW編集部 /街中にもAIがどんどん進出!秋葉原の量販店にも導入されたフクロウ型ロボット「ZUKKU」あなたの街にも来るかも。
2017.09.28

街中にもAIがどんどん進出!秋葉原の量販店にも導入されたフクロウ型ロボット「ZUKKU」あなたの街にも来るかも。

最終更新日:

AINOW編集部のおざけんです。

いきなりですかみなさんに質問です。

ZUKKU(ズック)って知っていますか?

 フクロウ型でとてもかわいいロボットなのですが、その小さな見た目からは想像できないくらい、たくさんの技術が詰め込まれています。

今回はそんなZUKKUを開発した株式会社ハタプロを取材しました。

小型フクロウAIロボット「ZUKKU」

ZUKKUってなに?

おざけん

ZUKKUについて詳細を教えてください!

ZUKKU

身長はわずか10cm!小型フクロウ型ロボットです。バッテリーとIoT専用SIM内臓で常時接続し、クラウドを通じてカメラで取得した画像の識別で人の顔から性別や年齢、感情などを識別するAI機能を持っています。

サイネージなど他機器とも連携し、街や施設に設置することで、目の前にいる人の属性に合わせ音声認識も活用しながら、わかりやすいガイドをします。

見た目の可愛さから想像できないような機能を有しているZUKKU。マーケティングへの活用を想定して画像認証による年齢や性別の判別機能が実装されています。また、ハードを「小型フクロウ」にすることで、場所の障壁を除き、バッテリー駆動により、さまざなな場所での活用が見込めます。

小型化されたボディの中には、スピーカーやカメラ、ボタンやマイクが内蔵されています。SIMカードも内蔵でき、バッテリー駆動なため独立することができます。

実際に街中で試験導入もされている

2017年9月14日(木)〜  ヨドバシカメラ秋葉原店
2017年9月15日(金)〜  ツクモ12号店(秋葉原)

上記日程で試験的に導入されているZUKKU。これまで「伊勢丹新宿本店」と「PARCO浦和店」で販売促進やマーケティング支援の実証実験を行ってきた実績を活かし、新たに家電製品を勧めるガイドを行えるようにしたそうです。

取得した行動データを、IBMのBluemixおよびWatsonをベースとしたハタプロのクラウド型マーケティング管理システムに蓄積して可視化することで、来店者の製品への興味関心度合いなどを時間別に解析することができます。

▼詳しくはこちら
プレスリリース:ヨドバシカメラ秋葉原店で、AI搭載ガイドロボット小型フクロウの「ZUKKU」が接客支援
http://hatapro.co.jp/news/170907zukku/

秋葉原地区のツクモ12号店に、フクロウ型のAI搭載ガイドロボット「ZUKKU」を試験導入
http://hatapro.co.jp/news/170908zukku/

ダッシュボード画面

実際にそのダッシュボード画面を見ていきましょう。
どれだけの人が通行したのかなどがわかりやすく表示されています。性別や年齢を割り出せているところにも驚き。デジタルサイネージでの広告配信などにリアルタイムで活かすことができます。

開発のきっかけ

おざけん

開発のきっかけはなんですか?

ZUKKU

街を進化させるために、人ができないことをするロボットを作りたいと思いました。

引き続き、ロボットのみで属性情報に合わせた提案を行い、顧客接点を拡大するマーケティング支援を進めていきます。

また、どこにでも置けるという特徴を活かし、小売業だけでなく、施設や交通機関、家庭内向けにも自然なカタチで展開し、人・街・社会に便利で役立つ存在になるよう「ZUKKU」を育成していきます。

デジタルサイネージへなどさまざまなハードで導入が進んでいる街中でのAI。ZUKKUはその特徴的な小ささを駆使して、より手軽に私達の生活を豊かにできるように進化しているんですね。フクロウ型以外にもさまざまな形が出てきても面白そうです。

競合との違い

おざけん

デジタルサイネージなど、さまざまな形で今後もAIが街中に普及していくかと思いますが、差別化ポイントはどこですか?

ZUKKU

小型で、SIM搭載で、バッテリー内蔵で安価です。見た目も可愛らしく、手にとって触れ合いながら使えるのが魅力です。
INPUTとOUTPUTをわけており、処理速度が早いのも特長です。

やはり、その小ささは大きなメリットとなりますよね。それ以外にも、その「可愛さ」が女性や子供にうければ、もっとふれあいたくなります。AIが社会に普及する上でその見た目はかなり重要。自然な見た目だからこそAIが私達の生活に自然と溶け込んできやすくなるでしょう。

サービスにかける想い

おざけん

ZUKKUにかける想い、今後の展望を教えてください

ZUKKU

「IoT時代の街中の新しいメディア(タッチポイント)情報インフラとなる。」がZUKKUのコンセプトです。

どこにでも設置しやすい小型で、自律通信し、常にクラウドAIと接続し最適な判断をするロボティクス・デジタルサイネージのZUKKU。toBでIoT広告テクノロジーなどを活用し、比較的安価な価格で街中のあらゆる施設/店舗へ速やかに展開していきます。

普段は便利な情報提供や簡単な接客、御用聞きなど、人々の「日常を進化させる」ように、さまざまな価値を出していきたいです。また、大規模災害など緊急時にはサイネージにリアルタイムに避難情報などを一斉に配信し人々の生活や安心・安全を守るパートナー的な存在にしていきたいです。

編集後記

近い将来、ZUKKUのような小さいAIが当たり前に街中にいるようになるのでしょうか。

5Gが実現し、より多くの機器が同時接続できるようになれば、クラウドAIももより進歩するでしょうし、IoTによって獲得できるデータ量も今と桁違いになるのは多くの方が予想しているとおりです。

AIはAIだけでは社会に利益を大きくもたらしてはくれません。IoTやクラウドなど周辺技術やZUKKUのようなロボティクスでの発展がAIには不可欠です。
今後ZUKKUがあなたの街の中にもくるかもしれませんね。

あ、明日秋葉原でZUKKUに会ってきます!

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