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AINOW編集部です。今回は、日本初のAI特化型アクセラレータープログラム「AI.Accelerator」第2期生(2017.09-11)によるデモデイの模様をレポートします。
計84社の応募の中から採択されたAIスタートアップ8社、同プログラムのアドバイザーである14名のAI専門家に加えて、非常に多くのVC/エンジェル/支援家・メディア・AIスタートアップと協業したい企業幹部の方々の約70名が参加しました。
アクセラレーターMC(司会進行役)は、1期生のデモデイに引き続き田原 彩香さん。田原さんは、ベンチャー企業のスタートアップ事業へ参画しながら、ビジネスメディアのMCを中心としたタレント活動をしています。
そして、今回は採択企業と来場者の全員に協賛企業である株式会社コンプ様より「完全食COMP GUMMYタイプ」を200キロカロリーずつご提供いただきました。完全食COMPは、ヒトが生きるのに必要なすべての栄養素を手軽に理想的に補える「完全食」。寝食惜しんでもやりたい仕事や趣味がある人に「栄養」と「時間」を提供する、まさにAIアクセラレーターにぴったりな食品です!
詳しくはこちらをどうぞ。
「カラダに必要な全栄養をこの一杯のなかに!開発者の実体験から生まれた完全食COMP」(startup times, 2017.11.01)
目次
ごあいさつ
ディップ株式会社 進藤圭
AI.Acceleratorを仕掛けたのは「バイトル」「はたらこねっと」などを運営するディップ株式会社。労働人口が減少し続ける日本に待ち受けのは、労働力不足で稼げない時代。その中で、人とAIを組みわせて労働力供給し、「AIがどこにでもある時代」を実現させたいと思いこの取り込みをスタートしました。
プログラムは9月から11月の3ヶ月間。各チームは、KPIを伸ばすメンタリングとアクションを設定する「Weekly Mentoring」、AI業界を牽引する専門家による「Tech Accelate」、おろそかになりがちな広報と採用をしっかりサポートする「PR/Recruit Accelate」、なんと営業同行まで行う「Sales Accelate」を受けて今回のデモデイに臨みます。
第2期生によるピッチ
Gauss「AI競馬予想エンジン:SIVA」
サービス概要
ToCむけに投資回収率130%のJRAが開催する毎週土日の全競馬レースの勝ち馬の予想AIと日々の競馬関連ニュースを提供。なんと、直近の11/26(日)に開催されたジャパンカップにおいても3連複も的中させたとのこと。さらにToBむけにECサイトむけ画像タグ付ソリューションを提供。現在、多くの企業から共同のAI開発オファーを受けている。
代表者プロフィール
宇都宮 綱紀
建築業(鉄筋工)勤務を経て、2006年(26歳)より独学でコンピュータを学びIT業界へ転職。2011年に富士通グループへスカウトにより転職。富士通ではシニアアーキテクトとして、金融系システム開発、パブリッククラウドの新規事業の立上に従事。自身のアイデアで社内の新規事業提案し、2度の事業立ち上げを経験。富士通エンジニアコンテスト(FUJIHACK)で2015年、2016年と初の2連覇を達成。
インタビュー
・きっかけは「ホリエモン」――元鉄筋工から富士通、そして競馬AIアプリで起業した男
・GAUSS 競馬予測で培ったAI技術
ニュース
・AIスタートアップ「GAUSS(ガウス)」、レディースファッション大手ANAPとAI・自然言語処理技術を活用したEC・マーケティング技術の共同開発を開始
・GAUSS、AIを活用したEC販売のタグ付け業務効率化する画像検索技術を開発
JollyGood「VR動画のAI認識エンジン:VRCHEL」
サービス概要
360°VRを解析する人工知能 “VRCHEL”は独自のアルゴリズムで360°VR映像と音声を解析し、そこに写っている物や人、企業ブランドに加えて、シーン構成、雰囲気までも解析できる世界初のVRコンテンツ解析人工知能エンジンを提供。特にTV局が手がけるVR企画の9割は、同社のエンジンを活用しているという。
代表者プロフィール
上路健介
テレビ局で技術者として番組制作に従事した後、2000年から放送とインターネットを連携させた先端サービスを多数開発。2008年より博報堂DYメディアパートナーズにて事業開発チームのリーダーを務め、マスメディアと先端センシング技術を掛け合わせた新サービスを複数開発。2011年から2年間単身渡米し、ロサンゼルスに滞在。米国メディア企業らとの事業開発に従事。海外企業とのビジネス経験多数。2014年、株式会社ジョリーグッドを設立。米国発の国際カンファレンス「Wearable Tech Expo in Tokyo」の発起人であり、総合ディレクターを務める。 ITやマスメディア、広告業界の国際アワード受賞歴多数。
ニュース
・人工知能によるVR制作マッチング「VRCH」とは!?「NAB Show」のVR関連をまとめてレポート
VACAN「店舗の空き状況認識AI:VACAN for digital-signage」
サービス概要
IoTと人工知能(画像認識)を用いて空席・混雑情報を取得し、空席・混雑情報をもとにビッグデータ解析技術によって配信するクーポンの発行数量や表示ロジックをリアルタイムで最適化し続ける、進化を止めないデジタルサイネージ。「行ってみたけど、ダメだった・・・」という悲しみを無くしていく。
代表者プロフィール
河野 剛進
1983年11月21日生。東京工業大学大学院修了(MOT)。株式会社三菱総合研究所で市場リスク管理やアルゴリズミックトレーディング等の金融領域における研究員として勤めた後、グリー株式会社にて事業戦略・経営管理・新規事業立ち上げ、および米国での財務・会計に従事。エルピクセル株式会社において経営企画室長を務め、株式会社バカンを設立。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。Project Management Professional (PMP®)。
インタビュー
・ランチ難⺠、カフェ難⺠。そんな悲しみ、この世からなくします。空いているか1秒で分かる「VACAN」の挑戦。
ニュース
・相鉄グループと高島屋、レストランやカフェの空席状況をデジタルサイネージに一括表示する実証実験を開始
・店内の混雑状況をセンサーとカメラで自動取得
あらゆる空席情報を検索できるプラットフォーム「Vacan(バカン)」
Toreru「商標登録の自動化AI:Toreru」
サービス概要
クラウド上で商標登録ができるサービス。商標の手続きの90%以上を自動化し、立ち上げ2年半で西日本一の商標受注件数に成長。現在は、商標調査の作業を他の弁理士にクラウドソーシングする仕組みを開発し、検証中。知的財産をもっと活用できる世界を目指す。
代表者プロフィール
宮崎 超史
トヨタ自動車株式会社 品質管理部を経て、宮崎国際特許事務所兼株式会社Toreru弁理士。2015年からchainerやTensorflowを扱い、ディープラーニングを研究、2016年に商標の類似画像検索をローンチ。
インタビュー
・書類作成の9割以上自動化、作業量従来比1/10に。商標登録AI「Toreru」
・商標登録サービス「Toreru」は現役弁理士がイチから作った!?代表取締役 宮崎氏インタビュー
ニュース
・Onlabが第14期デモデイ、最優秀賞は宿泊権売買のCansellと知財クラウドのToreruに
HERO Consulting「手書き代行AIロボット:KAKIEMON」
サービス概要
主にB2C営業でサービス販売の営業が顧客との間でパーソナルタッチのあるコミュニケーションを行う際の支援サービス。営業からお客様への情報提供と同時にパーソナルなアテンションを伝えられる「手書き」に着目し、手紙作成プロセスの大幅生産性アップを目標としている。
まだ発売前ではあるものの、Makers Fairに出展した時の様子がTwitterで23,844リツイート。Tech In Asiaにおいては出展企業のうち「注目すべき6社」に選出されるなど、大きく注目されている。
代表者プロフィール
佐藤 博
〜’91年:富士ゼロックス研究職を経験後に企画に転じ、主に新規事業の企画・開発を担当。例として人工知能の事業化やその他事業の企画と推進を行った
〜’96年: 米国へ逆上陸し現地法人を設立、ベンチャー企業との交流推進やSmart Valley Inc.と協業しNetday94参画など
〜’01年: ビジネスモデルのデザイン手法を使ったbeat事業の企画と事業開発
〜’08年:Trapeze Networks Japan社長;無線LAN(802.11n)の導入
〜’09年:Powerset社事業開発ディレクター;自然言語検索エンジンの事業化
‘10年〜:HERO Consulting代表として、スタートアップに戦略やビジネスモデルデザイン等を指導中、TiE charter member兼務、IEEE学会員
現在:ロボットによる手書き風手紙作成事業の開発中
インタビュー
・『手書き風手紙作成代行サービス』──HERO Consultingインタビュー
ニュース
・リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第7期参加チームが半年の成果を披露
・文字を書くロボットから妖精ドローンまで TECH LAB PAAKに登場した未来のプロダクト
Baseconnect「営業支援AI:BaseconnectSales」
サービス概要
AIが成約可能性の高い企業を自動選定する、法人営業を支援する企業情報データベース。営業アプローチを学習することで、最適な営業先の企業・営業アプローチ方法を提案する。可能性のない企業に営業アプローチを行うという法人営業の非効率を解決する。
代表者
國重侑輝
1990年生まれ。大阪府出身。高校生の時から、国際協力団体を立ち上げたりNGOでインターンを行うなど、国内外の貧困問題に関わる。立命館大学国際関係学部に入学。18歳からITベンチャー3社でフルタイムインターン。その後、フリーランスのWebデベロッパーとして、30以上のプロジェクトを手掛ける。21歳の時、インターネットスタートアップの株式会社Campusを創業。月間ユーザー数400万人を達成する。その後事業売却を行い、Baseconnect株式会社を設立。
AI-Standard「AI/データサイエンス社内研修サービス:AI-Standard」
サービス概要
データ分析・機械学習の人手が足りない…AI_STANDARDはそんな企業におすすめの、AI・データサイエンスのオンライン社内研修サービス。100名以上の「初学者」を育成してきたノウハウを詰め込みコンテンツを設計。初心者でも数ヶ月で実務レベルに到達できるという。200人規模のAI系学生団体をすでに抱えているという強みを活かして、AI人材の採用イベントや同社と企業との共同研究も展開中。
【“AI_STANDARD” 3つの育成方針】
1.『座学での満足』ではなく、『実務での貢献』を評価する。
2.『人材』ではなく、『環境』を創る。
3.『最高峰』ではなく、『標準的』な技術に焦点をあてる。
代表者プロフィール
石井大智
学部2年生のときより、Deep Learning を用いた医療画像解析業務を複数経験。 学生から社会人まで、累計200人の初学者への指導。その経験を活かし、コンテンツ制作をメインで行い、初学者と専門家の溝を埋める役割を担う。
Mewcket「プロダクト軸で出会う転職AI:Mewcket」
サービス概要
エンジニアの転職アプリ。求人情報ではなくプロダクト情報を起点に転職先の検討をすることができる。エンジニアににとって適切な求人メディアがない為にリファラル採用が中心となっているエンジニア採用のなかで、情報の発掘と流通を目指していく。
代表者
小林奨
1984年生まれ。日本大学経済学部出身。大学在学中に起業し、事業売却を経験。株式会社リクルート住まいカンパニーにて、新規事業開発室にプロジェクトリーダーとして就任。2016年株式会社ハチキュー創業。2017年、エンジニアがプロダクトと出会える転職アプリMewcketリリース。
ラウンドテーブル
ピッチを終えたAIアクセラレーター1期生がAIの専門家・投資家・協業を検討する企業幹部・メディアのテーブルを回りました。
アクセラ長より
関連リンク
・「AI.Accelerator」サイト
・「AI.Accelerator」第1期(2017年6月〜9月)採択企業
・「AI.Accelerator」第1期キックオフの模様
・「AI.Accelerator」第1期デモデイ参加者の感想レポート
・「AI.Accelerator」第1期採択企業のプログラム終了後の声を生のままお届け
・「AI.Accelerator」第2期(2017年9月〜11月)採択企業
<採択企業への取材、本取組に関するお問い合わせはお気軽にどうぞ>
ディップ株式会社 AI.Accelerator担当 e-mail: ainow@dip-net.co.jp
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