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AI×オープンイノベーションが作り上げる未来
「オープンイノベーション」と聞いて、皆さんはどんなことをイメージされますか?
よくわからないなあ…という人は一度Googleで調べてみましょう!と言いたいところなのですが、実際調べてみると、丁寧に解説してくれているページや懐疑的な目を向けているページなど様々出てくるため、結局オープンイノベーションってなんなんだろう…?と戸惑ってしまうかもしれません。
なぜオープンイノベーション関連記事や取り組みが連日のようにニュースになるのか少しお話していきたいと思います。
新しく複雑なようでシンプルな発想
「オープンイノベーション」は「自分の会社にはない技術を持っている会社や組織と協力してイノベーションを起こそう」といったもの。アウトソーシング(外部委託)と比較されたりもするのですが、オープンイノベーションの場合は外部に頼んでやってもらおうというよりも、自社でできるように外部の人と協力しようという考え方に近いです。
例えばAIやIoT、FinTech、AR/VRなど最先端技術を持っていないと行えないサービスも、オープンイノベーションを活用していくことであらゆる企業が提供できるというのは一つの大きな特徴です。
ユーザー目線から考えると、こうした動きが加速することにより、企業のあらゆるサービスで最先端技術を用いた利便性の高いサービスを享受できることが期待できます。
AI×オープンイノベーションが作り上げる未来
では、あらゆる技術のうち、「AI」は今後どのように発展していくのでしょうか。
この問いのヒントとして、オープンイノベーションは大きな存在となります。先ほども述べた通り、AIに限らず最先端技術を自社で開発することが極めて難しい今、多くの企業はスタートアップやベンチャーとの協業を掲げ始めてています。
自動車×AI
オープンイノベーションを表す最たる例として自動車業界を外すわけにはいきません。既に多くの企業で画像認識技術が活用されている他、今後の自動運転化に向けたIT企業との協業やAIベンチャーへの投資を行う企業も増えてきています。
さらには自動車メーカーだけでなく、カーファイナンスの分野にもAIは活用されています。以前取材したことのある台湾のスタートアップは、AIによってリスクを分析するサービスを展開しており、日本の大手企業ともパートナーを組む等、地域拡大にも意欲的な姿勢を見せていました。
こうして国内外関係なく、世界中のあらゆる企業が協業するチャンスが出てきています。企業内の資源や国内の資源にとらわれず、世界中の資源をうまく使っていくことが求められていくのかもしれません。
AI人材をどう育成していくか
オープンイノベーション活用にあたり、AIエンジニアの需要も高まっています。GoogleやFacebookに続く形で、Microsoftも人工知能ラボを立ち上げるというニュースが今夏報じられました。
この動きは大企業にとどまりません。シンガポールを拠点とするAIスタートアップのCinnamonは、ベトナム・ハノイに人工知能ラボを置き、優秀なベトナム人AIエンジニアの育成を進めています。わざわざハノイに人工知能ラボを置くのは、ベトナムの若年層の多さと彼らの高等教育におけるコンピューターサイエンスの専攻率の高さが理由とのこと。
このように世界レベルでの人材確保の競争が始まっています。
AIの今後
日本ではAIはまだまだホットトピックかもしれまれせんが、アメリカで最も有名なアクセラレータプログラムのひとつ「Y Combinator」に参加しているスタートアップが提供するサービスには、たいていAIが組まれているようです。
いずれ日本でもそうなると思われますが、オープンイノベーション等通じて人の生活・仕事をより豊かにするきっかけとなったり、それを加速させるうえで、AIの可能性は計り知れません。
お知らせ
12月21日(木)15時より、弊社主催のイベント「Trend Note Camp#10」が東京・大手町のFINOLABにて開催します。
今回のテーマは「ソフトウェアロボットによる日米の業務自動化トレンド」。ゲストに、Facebook、Skype、Dropbox等出資のIndex venturesから投資を受ける、Fleesmith(サンフランシスコ) 共同設立者兼CEO・Zack Blum氏。Zack氏は初来日となります。日本からは一般社団法人日本RPA協会の代表理事であり、国内RPAのリーディングカンパニー、RPAテクノロジーズ社代表取締役・大角氏に登壇し、日米のオートメーション/RPAについて語っていただきます。
AIも深く関わるテーマなのでご興味ある方は是非ご参加ください。
弊社についてご興味ある方は、ホームページもしくはオウンドメディアaddlight journalをご覧ください。
編集後記
AIといっても人によって様々なイメージを持たれるのではないでしょうか。本記事によって、AIという技術そのものだけではなく、その技術が実際の日常生活に活用されていく未来を想像していただければ非常に嬉しく思います。