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株式会社REVORNが独自開発の香りセンサー「iinioi(R) Sensor」と香りに特化したAI「iinioi(R) AI」を活用し、 各業界のさまざまな課題を香りで解決する「iinioi(R) Project」を開始しました。
「 iinioi Project」は、 独自開発の香りセンサーと AI (人工知能) を活用し、畜産・飲料・医療などの各分野の課題を 、 嗅覚技術(Scent Technology)で解決するプロジェクトです。
レボーンは、 独自開発した「iinioi Sensor」と香りに特化した「iinioi AI」を活用して、 世界中の香りデータを蓄積した「iinioi AI Platform」(いずれも後述)を構築しています。 これらの技術を元に嗅覚技術(Scent Technology)のインフラを構築し、 人々の生活を豊かにする新たな文化の基盤を創造するために、 このプロジェクトを開始しました。
目次
畜産・飲料・医療分野での実証実験プロジェクトの概要
このプロジェクトは、 まず最初に、 畜産・飲料・医療の3分野で、 品質管理や早期のリスク検知を行うことを目的として、 各現場の空気の香りをAIにより分子レベルで解析する実証実験を開始します。 各分野の共同開発パートナーやプロジェクト進捗は順次公表予定ですが、 引き続き各分野のパートナーを募集しており、 より多くの現場での実証実験を目指します。
畜産分野では、 家畜の糞などの匂いデータを取得・解析して、 家畜の健康レベル診断や疫病などの早期リスク検知を目指す実証実験を開始します。 飲料分野では、 工場の製造工程などの香りデータを取得し発酵状況などを解析して、 飲料の品質管理や腐敗などのリスク検知サービスの開発を目指します。 医療分野では、 医療現場などの匂いデータの取得・解析により、 患者の体調管理や疾病などの早期検知を目指す実証実験を開始します。
あらゆる香りをデータに変換する 独自開発の「 iinioi (R) Sensor 」
レボーンが独自開発した高精度の香りセンサー。
水晶振動子とAI、 感応膜などを組み込み、 ある特定の空気の香りを分子レベルで計測することができます。
シリンジを使用して空気を取り込み、香りセンサーで周囲の空気の香りを測定、スマートフォンやWebサービスでのデータ確認が可能です。将来的にはモバイル化され、 誰でも手軽に香り採取が可能になる見込みです。
世界中の香り情報を学習する香りに特化したAI「iinioi(R) AI」
香りデータの学習に特化したAI(人工知能)。 香りセンサーで取得した情報をAIに学習させることにより、 香りデータから様々な情報を導き出すことができます。 レボーンでは、 多様な香りデータベースと言語データを紐付ける特許申請技術「Fragrance2Vec」を活用して、 世界中のさまざまな香りデータを学習する香りのエキスパート「iinioi AI」を開発しました。
例えば、 人間の鼻で感知できない可燃性ガスなどの香りを分子レベルで判別して「これは危険な匂い」だとAIに学習させることで、 早期のリスク検知ができるようになります。 あらゆる香りデータを「これはいい香り」「これは危険な匂い」とAIが学習することで、 さまざまな現場におけるリスク検知、 品質管理、 疾病の早期発見などのソリューション開発が可能になります。
さらに、 ある香りが「誰にとって」「どんな気持ち」に繋がるのかという感情データとAIが学習して香りを分類することで、 商業施設やアパレル店舗、 飲食店などの香りによるブランディング、 特定ユーザーが好む香りの企画・開発などのソリューション提供が可能です。
60万を超える香りデータベース「iinioi(R) AI Platform」
レボーンは、 これまでにハーブの香りや人間の呼気など約1000種の香りパターンを採取しました。 1つの香りパターンは約600秒のデータから構成され、 2018年11月20日現在で取得した、 AIが学習済みの実用レベルのデータは約60万となり、 2019年度末には1000万を達成する見込みです。 香りの数値をデータベース化することは世界初の試みで、 数値化された香りのデータベースとしては世界No.1になります(レボーン調べ)。
おわりに
多量のデータの上でモデルを構築して高度な判断を行うAIにとって、そのデータを生み出すセンシング技術がとても重要です。視覚はカメラ、音声はマイクというように、各センサーが発達することで、同時にAIが進化することにも繋がります。
今回は、匂いを人間がわからないレベルで感知することで、危機管理だけでなく、ブランディングなどでも活用できるということで、これから私たちの生活にどんな革新を与えてくれるのか。期待で胸が膨らみました。
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