AIマグロが誕生!AIが職人と85%の一致度でマグロの品質判定 |電通

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電通、電通国際情報サービスが運営するオープンイノベーションラボが「プロジェクト 匠テック」を開始しました。少子高齢化等の社会構造の変化を背景に、技能継承が課題となっているさまざまな産業において、その技能をAI・人工知能をはじめとした技術を活用して継承する取り組みです。

その一環として、双日株式会社と共同で、後継者不足が深刻なマグロの目利きの技能を継承するため、天然マグロの尾部断面画像からAIが品質判定を行うシステム「TUNA SCOPE™」を開発し、実証実験を今年3月に実施しました。

その結果。職人と85%の一致度でマグロの品質判定に成功しました。「AIマグロ」の商標登録を進めています。

電通グループは「TUNA SCOPE™」のさらなる精度向上と実用化に向け、学習モデルの教師データの継続的な収集、解析アルゴリズムの最適化に向けた取り組みを続けていくとともに、得られたノウハウを他の産業分野でのAIによる「目利き」の継承に応用していくとしています。

「プロジェクト 匠テック」は、膨大な教師データの収集、ディープラーニングを活用した画像解析技術の適用によって、AIが職人の長年培ってきたノウハウを独自に解釈し、貴重な職能を後世に継承していくことを目指して発足しました。

今回は、従業者の高齢化が深刻な課題となっている水産業界において、一人前になるまで10年は必要といわれるマグロ仲買人の「目利き」のノウハウに着目。

マグロの尾部断面の目視により品質判定を行う冷凍マグロの尾を切断し、その断面の目利きによって職人が品質判定を行う業務「尾切り検品」と呼ばれる職人技から得た膨大なデータを機械学習によって継承したAIシステム「TUNA SCOPE™」を開発しました

実証実験は

  1. 「TUNA SCOPE™」β版をマルミフーズ株式会社※2の尾切り検品業務に適用し、判定精度を検証
  2. 同システムが最高品質と判定したマグロを「AIマグロ」(商標出願中)としてブランド化することによる市場性を検証

という2段階で実施。

マルミフーズ焼津工場での検品業務で試験運用した結果、職人と85%の一致度でマグロの品質判定に成功しました。また、「TUNA SCOPE™」の運用で最高ランクと判定されたマグロを「AIマグロ」とし、商品ブランドロゴを開発。「産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo」で5日間にわたって提供し、約1,000皿を販売しました。アンケートの結果、注文客の約89%から「AIマグロ」に対する高い満足度を示す回答が得られたといいます。

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2019年5月30日 2019年7月10日更新

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