AIで架空の人物を生成!ディープフェイクとは?

あたかも人が実際に動いたり話したりしている架空の動画をAIで作れるようになっています。

例えば、先日 Facebook社の共同創業者兼会長兼CEOのザッカーバーグ氏が話しているディープフェイク 動画がインスタグラムにアップロードされ話題を呼びました。

そのように、実際に人を使って撮影しなくてもその人を使った動画を気軽に作成できる技術がディープフェイク です。

ディープフェイク が発展すれば、ニュースや映画などあらゆる業界に改革を巻き起こすかもしれません。

そこで、今回はディープフェイク に関してご紹介していこうと思います。

ディープフェイク に関する翻訳記事はこちら▼

ディープフェイクとは

使われる技術はGAN

AINOW編集部が作成

ディープフェイク に使われる画像はGAN(敵対的生成ネットワーク)です。

GANは生成モデルの一種で、「ジェネレーター(generator)」と「ディスクリミネーター(discriminator)」の2種類のAIを使って画像などの生成を行います。

ジェネレーターは偽物を作ろうとするAIで、ディスクリミネーターはこれをその偽物を見破るAIです。

その2つのAIが偽物を作っては、見破る過程を繰り返します。

はじめのうちは学習量が足りず、ディスクリミネーターは容易に偽物を見破ります。しかし、次第にジェネレーターの学習量が増えていくにしたがって偽物が巧妙になり、最後にはディスクリミネーターは偽物を見破るのが困難になります。

このようにして、GANでは生成物の精度を高めていきます。

ディープフェイク はそのようにGANで生成された動画です。

実在の有無に関わらず生成可能

ディープフェイク は実在する人物はもちろん、実在しない人でも生成することができます。

そのため、動画の分野においては非常に活用の幅が広いと言えます。

例えば、広告モデルとして適切な人物をディープフェイク を使って低コストで的確に生成できるようになるかもしれません。

ディープフェイク の事例10選

オバマ元大統領のスピーチ動画

引用:https://nme-jp.com/news/11407/

2018年4月にオバマ元大統領の架空のスピーチ動画がFacebookに投稿されました。

動画はアメリカのニュースメディア「BuzFeed」と映画監督ジョーダン・ヒールによるものでした。

動画内で、オバマ元大統領はトランプ政権に対して、痛烈に批判しています。

デビッド・ベッカムのマラリア対策推進動画

引用:https://jp.techcrunch.com/2019/04/26/2019-04-25-the-startup-behind-that-deep-fake-david-beckham-video-just-raised-3m/

RG/A、Ridley Scott Associates、Synthesiaが、NPO法人Malaria No Moreのために共同で作成したマラリア対策推進動画です。

すでにこのキャンペーンは世界で4億インプレッションを超えており大きな反響を読んでいます。

このように、有名人×ディープフェイク の活用の幅を広げることで、社会に影響を与えるキャンペーン動画を作成することができます。

自分の顔を映画スターに!「Zao」

引用:https://apps.apple.com/cn/app/zao/id1465199127l

顔写真1枚で簡単にディープフェイクを作成できるアプリです。

映画やテレビ番組の映像に任意の顔を当てはめた動画を作ることができます。

中国向けiOS App Storeでは無料アプリ人気ランキング1位を獲得しました。

イーロン・マスクの幼少期動画

引用:https://www.gizmodo.jp/2019/05/deep-musk-baby.html

アメリカの実業家イーロン・マスク氏を現在の年齢から幼少期の顔を予測して作ったフェイクビデオです。

まだまだ不気味さが残る映像ですが、かなりリアルに再現されています。

精度が向上すれば、大人の写真しか残っていない歴史上の人物などの幼少期を再現できるかもしれません。

他人の顔で動画を作れる!xpression

引用:https://apps.apple.com/jp/app/id1350290382

AIで動画に映っている人の顔と自分の顔をリアルタイムで入れ替えられるアプリです。

例えばYouTubeにある大統領のスピーチビデオを使用すれば、大統領になりきって自由にスピーチができ、かなりリアルなビデオを簡単に作成できます。

架空の人物の全身動画を生成!データグリッド

引用:https://datagrid.co.jp/

大量の全身モデル画像の学習データから、架空の全身モデル画像を高解像度・高品質で生成できます。

広告やアパレルECのバーチャルモデルとしての活用が想定しています。

今後も全身モデル自動生成AIの更なる精度向上及び動作生成AIの研究開発を行っていくそうです。

アニメキャラを自動で生成!Crypro

引用:https://crypko.ai/#/

ディープフェイク を使ってアニメのキャラクターを自動で生成します。

体の部位ごとにユーザーの好みを反映させることができるのがメリットです。

今まで多大な時間がかかっていたキャラクターの考案と描写を大幅に効率化することができzるサービスです。

AIがイラストを大量生成!彩ちゃん

引用:https://cre8tiveai.com/sc

一瞬で大量のイラストを生成することができるサービスです。

あらゆるイラストを学習することで、男女問わず100万種類ものイラストを作成できます。

人の手で描けば数時間かかるイラストを一瞬で生成できることから、アニメ業界の業務効率化に貢献するのではないでしょうか。

素人の絵でもAIがリアルに!NvidiaのGAU GAN

引用:https://www.nvidia.com/en-us/research/ai-playground/

初心者が描いた絵でもリアリティのある風景画像に変換してくれるディープフェイク です。

落書きのような線であっても、プロのような仕上がりになるのは驚きです。

今までプロに任せていた風景画像の作成が、これからは誰にでもできるようになるのかもしれません。

低画質画像をAIが高画質化!Radius5のPhotoRefiner

引用:https://cre8tiveai.com/pr2

解像度の低い画像を高解像度にしてくれるディープフェイクサービスです。

画素数を16倍にまで上げることで、今まで見るに耐えなかった低画質画像を鮮明化してくれます。

低画質画像は今まで印刷業界やゲーム業界、広告業界などあらゆる業界で扱いにくさから発生する課題でした。低画質画像を高画質化できるようになれば、低画質画像の扱いも簡単になると期待できます。

まとめ

ディープフェイク の技術は日々進歩し、その活用の幅はますます広がっています。

実際に人を使わなくてもコンピューター上で気軽に動画を作成できるのがディープフェイク の強みであり、今後の動画界に影響を与えるのではないでしょうか。

そして、ディープフェイク の発展にしたがって、今までになかった価値を生み出せるようになると期待できます。

2019年11月19日 2019年11月19日更新

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