最もマイナスの影響を受けるのはオリエンタルランド ―AIで新型コロナウイルスの影響を受ける上場企業を予測

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株式会社xenodata lab.は、新型コロナウイルスの各国への感染拡大を受け、 分析レポート『新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測』を無料公開しました。 このレポートは、 ゼノデータ・ラボが提供するSaaS型経済予測AIサービス「xenoBrain」(ゼノブレイン)による、 新型コロナウイルスによる日本の上場企業への影響を感染拡大国別・業種別に集計したデータをもとに作成したものです。

「xenoBrain」の仕組み

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独自の自然言語処理による膨大なニュースの解析で上場企業への影響を予測

新型コロナウイルスの感染が各国に広がる中、 経済の将来を予測するSaaSサービスxenoBrainでは新型コロナウイルスに関連するキーワードでの予測検索が急上昇し、 新型コロナウイルスによる経営リスク対策ニーズの高まりが感じられるといいます。

そこで、 日本全体でこの対策に追われる有事の中で、今後の意思決定、 アクションを考える一つの指針として参考になればという思いで、 さらなる影響拡大時の経営リスク把握のため、 xenoBrainによる新型コロナウイルスの影響予測を無料公開するに至ったといいます。

この分析レポートは、xenoBrainが独自の自然言語処理による膨大なニュースの解析とアナリストの独自調査によって上場企業への新型コロナウイルス感染拡大の影響を予測しています。

情報ソースとなったのは

  1. 過去10年分のニュースデータ(ダウ・ジョーンズ社から提供を受ける国内約100社の経済メディアのニュース記事データ)
  2. 開示資料(有価証券報告書、決算短信及び決算説明会資料)
  3. 統計データ。

で、2020/3/6までの発表ニュースなども分析した上で、影響を受ける企業の国別・業種別ランキングの集計などを行いレポートが作成されています。

日本国内感染拡大時の影響企業ランキング(減益可能性10社)

※時価総額3000億円以上の大企業

オリエンタルランドやゼンショーなど、人の外出を前提とするサービス・外食の減益影響が大きいと予測されています。その他、各種施設の利用需要がカジノなどの将来的な影響も含め減少し、建設工事を請け負う建設業や不動産業の減益影響も大きいと予測されています。

影響企業ランキング:企業名と影響シナリオ

  1. オリエンタルランド:テーマパーク需要減少、テーマパーク入園者数減
  2. ファミリーマート:コンビニエンスストア来店客数減少、外食需要減少、臨時休校実施
  3.  関電工:スポーツ施設需要減少、テレワーク需要増加
  4.  前田建設工業:カジノ需要減少、ゴルフ場需要減少、テレワーク需要増加、建設工事需要減少
  5. 三菱地所:アウトレットモール需要減少、カジノ需要減少、ゴルフ場需要減少、ディーラー来店客数減少、テレワーク需要増加
  6. ゼンショーホールディングス:フードデリバリーサービス需要増加、外食需要減少
  7. すかいらーくホールディングス:フードデリバリーサービス需要増加、外食需要減少
  8. 九電工: スポーツ施設需要減少、テレワーク需要増加
  9. デンソー: ディーラー来店客数減少、テレワーク需要増加
  10. きんでん:スポーツ施設需要減少、テレワーク需要増加

中国国内感染拡大時の影響企業ランキング(減益可能性10社)

※時価総額3000億円以上の大企業

iPhone部品の生産を手掛け、かつ中国売上構成比が高い村田製作所の減益影響が最も大きくなると予測されています。2位以降は、小売・外食が現地実店舗の来客減少と、中国産野菜輸入減少による野菜価格上昇の影響を受け、減益影響が大きいと予測されています。5位以下は、中国に生産拠点を有するメーカーがランクインしています。

影響企業ランキング:企業名と影響シナリオ

  1. 村田製作所:iPhone生産減少、スポーツ施設需要減少、ディーラー来店客数減少、現地法人生産減少、物流需要減少
  2. 良品計画:テレワーク需要増加、レジャー需要減少、衣料品需要減少、外食需要減少、小売店休業日増加
  3. ゼンショーホールディングス:野菜輸入減少
  4. すかいらーくホールディングス:野菜輸入減少
  5. 東京エレクトロン:iPhone生産減少、現地法人生産減少
  6. ケーヒン:ディーラー来店客数減少、現地法人生産減少、物流需要減少
  7. TDK:iPhone生産減少、ディーラー来店客数減少、現地法人生産減少、物流需要減少
  8. いすゞ自動車:現地法人生産減少、物流需要減少
  9. スタンレー電気:ディーラー来店客数減少、現地法人生産減少、物流需要減少
  10. 日野自動車:協力工場生産減少、現地法人生産減少、物流需要減少

世界的感染拡大時の業界別影響企業ランキング

※時価総額3000億円以上の大企業

業種共通:部品サプライヤーの減益影響が大きいと予測されています。
自動車:ディーラーによる対面販売機会の減少や、サプライチェーンの機能不全により、販売・生産共に悪影響が生じることで、部品サプライヤーに大きな減益影響が予測されています。
その他業種:中国における売上構成比が高い会社ほど上位にランクインする傾向が高いと予測されています。

ランキング 自動車 電機 半導体 精密機器 化学 鉄鋼
1 天昇電気工業 大日光・エンジニアリング アルバック 東京精密 ポーラ・オルビスHD 日本製鉄
2 大豊工業 村田製作所 アドバンテスト ニコン 日東電工 メタルアート
3 盟和産業 エスケーエレクトロニクス 東京エレクトロン 島津製作所 ステラ
ケミファ
愛知製鋼
4 東海理化電機製作所 京セラ オプトラン 日機装 ニイタカ 虹技
5 ウイルプラスHD 日本航空電子工業 ブイ・テクノロジー セイコーエプソン 田中化学研究所 東北特殊鋼
6 森六HD 京三製作所 ディスコ タムロン 日本パーカライジング 山陽特殊製鋼
7 トヨタ紡織 JVCケンウッド 日立ハイテク HOYA 天馬 日本精線
8 ユタカ技研 東芝 日本電子 理研計器 資生堂 中央可鍛工業
9 オーハシテクニカ TDK メガチップス トプコン デクセリアルズ 神戸製鋼所
10 リョービ フォスター電機 新電元工業 エー・アンド・デイ 日立化成 東京製綱

日本で感染拡大した際に考えられる影響(増益影響)

xenodata lab.:医療・ドラッグストアに加え、巣ごもり消費やリモートワークの恩恵を受けるIT・食品の増益可能性が高い。中でもテレワーク需要増加は、web会議システムやクラウド・チャットシステム等のサポートツールや、テレワーク環境を整えるためのPCと周辺機器の需要増加が予測される。

xenoBrainでは元々テレワークの需要増加を予測していたが、各社がテレワークを「導入せざるを得ない」状況となったことで、実際にweb会議やウェビナー開催が浸透しつつあり、増益が続く可能性が高い。一方、オフィス需要減少や都心部への移動減少により、不動産・建設業界や鉄道業界への減益影響も予測。

ホワイトペーパーの内容

《概要》
・分析対象:国内上場企業
・分析時点:2020年3月6日現在
・ページ数:97ページ

 

《目次》
01 感染拡大国別日本企業影響ランキング
02 世界的感染拡大時の業界別影響企業ランキング
03 感染拡大国別のシナリオ
・日本
– 臨時休校実施シナリオ
– ライブ・イベント中止シナリオ
– 外食需要減少シナリオ
– マスク需要増加シナリオ
– テレワーク推進シナリオ
・中国
– 団体旅行禁止シナリオ
– 現地法人生産停止シナリオ
– 医薬品需要増加シナリオ
・米国
– 政策金利引き下げシナリオ
– 巣ごもり消費増加シナリオ
・韓国
– 韓国半導体需要減少シナリオ
04 国内企業の業界別影響シナリオ
・自動車業界
・電機業界
・半導体業界
・鉄鋼業界
・精密機械業界
・化学業界

 

2020年3月9日

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