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小売業向けのAIプラットフォームなどを提供する株式会社ABEJAは、小売店舗解析サービス「ABEJA Insight for Retail」を導入している全国約700店舗を対象に、来店者数を分析し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、前年の53.9%まで来客者数が落ち込んでるという結果を発表しました。
「ABEJA Insight for Retail」は、店舗内に設置されたカメラやセンサーから来店者の情報を把握し、施策につなげることができるサービスです。
この調査では新型コロナウイルスの流行拡大を受け、 来客数がどの程度変化したのか、 国内初の感染者が確認された2020年1月16日から3月8日の「来店者数」「店前通行者数」「店舗売上額」の推移を検証しました。 具体的には主な関連事象を区切りとして、 各期間の3つの指標の平均値を算出、 前年同時期と比較されています。
同社の調査によると、国内初の感染者が確認された1月16日以降、 来店者数は前年の80%から70%台へと減り続けていましたが、 政府による時差出勤・テレワークの推奨やスポーツやイベントの中止・延期などが要請された2月25日以降に入ると、さらに来店者数は減少し、 前年の53.9%まで落ち込んだといいます。
その後、 全国の公立学校の休校が始まった3月2日以降の来店客数の推移は横ばいになりましたが、 「店舗売上額」(一部店舗)は前年の55.1%まで落ち込んでいます。
小林航氏( ABEJA Insight for Retailのカスタマーサクセス担当):店舗の売上減少に大きな影響を与えた要因については、 来店者数の減少だけでなく、 営業時間の短縮や、 臨時休業対応、 そして消費者がECサイトでの購買に移っているためと推測しています。
店前通行者数よりも来店者数の減り幅が大きいことも注目すべき点です。 ふらりと入店してくる『ウインドーショッピング層』が減り、 代わりに最初からこれを買う、 と決めている『目的購買層』や、 その店の商品の購買意欲が高い『ブランドファン層』の割合が増えているものと考えられます。
ただ、 中には来店者数が減っていない店舗やエリア、 業態もありました。 その要因については、 引き続き調査していく所存です。
伊藤久之氏(ABEJA Insight for Retail 事業責任者):ABEJA Insight for Retailを導入している顧客企業では、 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う来店者数の減少を早くから1日単位で把握できたことで、 より迅速で適切な店舗オペレーション、 経営判断に活用されています。
全店舗で一律にオペレーションを回すのではなく、 店舗ごとの来店者数の増減に応じたオペレーションの変更が実現できた例もあります。 こうした顧客のデータ活用の判断に際しては、 弊社もサポートしております。
ABEJA Insight for Retailは、 小売店舗向けの解析サービス。 現在は、 小売流通企業を中心に約120社700店舗以上(2019年9月時点)に利用されている。 ABEJA Insight for Retail[/btn]
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