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企業経営において、取引先からの入金を正確に管理することは財務状況の健全化のために必須です。
財務管理で最も重要な要素がキャッシュ(現金)です。現金がなければ取引先に対する毎月の支払いや、従業員への経費の支払いができなくなり、信用をなくしてしまいます。
また、キャッシュは会計上の売上とは異なったタイミングで入ってくるため、回収できなければ、利益は計上されてもキャッシュがない状態となり、資金不足の状態(黒字倒産)に陥ってしまう可能性もあります。
よって、財務管理において、「キャッシュの流れをつかんで資金不足を生じさせないこと」は重要な業務になります。
また、入金管理において、入金の有無の確認だけでなく、入金の消込や未回収金の管理、催促など、財務部門が担う責任は重大です。
この記事は、入金管理システムの紹介から導入のポイントまで網羅しています。
これから事業を立ち上げようとしている、経理に携わっている人向けのものになっていますので、参考にしてみてください!
目次
1. 入金管理システムとは
入金管理システムとは
入金管理システムとは、従来人が紙やエクセルで手作業で行っていた入金管理を自動で行うシステムです。
入金管理の業務は、1円単位で細かなチェックを行わなければならず、ヒューマンエラーが起きやすい業務です。
金額によっては企業の存続事態に大きな影響を及ぼす可能性もあり、効率化だけでなく、システムを活用していかに正確に入金管理を行うかを考える必要があります。
入金管理システムでは、各金融機関や収納代行会社と何度も契約を行わずに、各決済ごとに請求情報や入金情報を1つのデータベースで管理することができます。
多くの入金管理システムは、金融機関と連携することで、エクセルの入金管理表を毎回更新しなくても、リアルタイムに入金状況を確認することができます。
また、入金管理においてはセキュリティが最も重要です。大切な顧客情報を取扱うため、グローバル基準に準拠したセキュリティ体制が構築されているものがほとんどです。
なぜ入金管理システムが必要なのか?
未だに多くの企業では、エクセルを利用して入金管理を行っている場合も多いでしょう。エクセルであれば誰でも簡単に利用できるメリットがあります。
しかしデメリットもあります。
例えば、複数人で利用していると使う人によって形式が変わってきてしまう恐れがあり、社名の変更などがあった場合に手入力で修正しなければいけません。
膨大な取引先との金銭の授受は、紙ではもちろんのことエクセルでも管理しにくいです。
そこで入金管理システムを使えば、自動で社名を変更したり、複数人での管理もしやすくなります。請求書の作成も可能なツールもあります。
2. 入金管理システムの導入メリット
売掛金の一括管理が可能
商品やサービスの納入日と代金の入金日は異なることや分割で行われることがあります。
これをエクセルで管理することで、ヒューマンエラーなどが発生してしまったり、管理だけでかなり時間をかけてしまいます。
しかし入金管理システムなら売掛金の一部を一括で管理できるので、上記の問題も削減できます。
未回収金の回収効率がUPする
エクセルや紙などで未回収金を管理している場合、未回収金を一つひとつチェックしなければならないため大変です。
入金管理システムを使えば、未回収金の情報をすぐにチェックすることができます。
また、未回収金を自動で知らせてくれる機能を搭載したシステムもあります。
入金管理システムを使うことで、同時に債権回収に必要な請求書や督促状の作成も可能です。
3. 入金管理システムの導入ポイント
料金
どのようなシステムを導入するにあたっても、予算との兼ね合いで、利用料金が重要になります。
しかし入金管理システムにおいては、導入したくてもコストがかさみ、導入できないケースも多いようです。
自社内にサーバーを設置するオンプレミスの入金管理システムでは、ソフトウェアやサーバーなどの情報システムが必要になってきます。
その場合、導入コストが合計で数百万円から数千万円になってしまうこともあるようです。
一方で、クラウドの入金管理システムではインターネット環境とPCのみで利用を開始でき、初期費用は数万円程度です。中には初期費用無料のシステムもあります。
まずは簡単にはじめられるクラウドの入金管理システムを導入してみてはいかがでしょうか?
導入までの期間
入金管理システムを導入する上で重要なのは導入までの期間です。
例えば、もし導入が決まっても使い始められるようになるまで何週間もかかってしまったらどうですか?かなり面倒ですよね。
クラウドの入金管理システムなら、すぐ導入できます。
また導入後もシステム供給会社のサーバー上でシステムを利用するため、サーバー運用業務に携わることはなく本当に必要な業務に力を入れることができます。
自社で使用しているサービスと連携できるか
現在、すでに会計ソフトやCRMソフトなどがあれば、入金管理システムと連携できるか確認しましょう。
もし連携可能であれば、入金管理システム導入に付随するコストを削減できます。
4. おすすめ入金管理システム8選
シクミネット
シクミネットは格安で使える会員管理・入金管理のクラウドサービスです。
会員情報を一元管理し、決済と会員情報が連携します。
また、低価格&スピード導入&簡単操作を実現します。
機能
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価格
【OB会 ・ 同窓会限定プラン】
【ベーシックプラン】
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トライアル有無
あり
らくらく君
今まで手入力していた入金管理も自動で楽々ワンタッチ!
入金情報を自動で判別し、滞納状況の顧客に対し督促メールを送る機能も搭載しています。
煩雑な経理業務を効率化できます!
機能
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価格
基本パック料金 100万円~
※価格変動があるため、お問い合わせ下さい
トライアルの有無
なし
請求管理ロボ
請求情報・入金情報を1つのデータベースで管理します。
クラウド上で顧客管理をしています。高度なセキュリティ環境に情報を集約しているので、個人情報をクラウドに預けることが不安な方でも安心して利用できます。
機能
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価格
運用・定着費用+月額50,000円~
トライアルの有無
なし
freee
自動集計してくれるレポート機能を搭載しているので、取引先ごとの売掛金をグラフで見れます。
インターネットバンキングを利用すると請求書と銀行明細が連動し消し込み作業がラクになります。
機能
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価格
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トライアルの有無
あり
入金管理オプション
入金情報を自動取得し、勘定奉行で起票した未収金・売掛金の仕訳に対して、入金情報を照合しながら消込を行い、簡単に入金処理(入金伝票の自動作成)を行なうことができます。
請求先別の回収予定表や債権滞留年齢表などをすぐに出力でき、未入金金額の特定や早期回収につなげることができます。
機能
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価格
【スタンドアロン】
【NETWORK Edition】
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トライアルの有無
あり
eSeikyu
請求業務にかかる時間を減らしたい、取引社数が多く料金回収・入金管理が煩雑という方におすすめの入金管理システムです。
『eSeikyu』では、請求書の発行から入金管理までを一元管理して、業務負荷の削減と確実な入金管理を実現します。
機能
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価格
【クラウド型】
【オンプレミス型】
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トライアルの有無
あり
V-ONEクラウド
入金消込・債権管理業務を低価格で自動化します。
業務フローや会計システムを大幅に変える必要はありません。
月末に集中しがちな入金消込を自動化し、工数削減・早期に正しい月次決算を実現します。
機能
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価格
初期費用+月額費用
※料金詳細は不明
トライアルの有無
あり
アラジンオフィス
アラジンオフィスの請求・入金・支払管理機能では、漏れなく・確実に請求処理を行うことができます。
入金入力では必要に応じて領収書の発行も可能です。
機能
※入金管理に関する機能のみ掲載しています
【請求業務】
【回収管理】
【支払処理】
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価格
不明
トライアルの有無
不明
5. まとめ
以上、入金管理システムから導入ポイント、メリットまで紹介させていただきました。
入金管理は手間がかかり大変ですが、会社を存続させていくために重要なものとなります。そのため、入金管理システムを導入することで効率化できるといいですね。
現在、紙やエクセルを使って入金管理をしている企業様も、ぜひこの記事を参考に入金管理システムの導入を検討してみてください!