ここ数年でAI(人工知能)は大幅な進歩を遂げ、それと同時に世の中で「AI」という存在が大きく注目されるようになりました。
みなさんは、そんな注目の「AI」を題材にした映画がいくつもあることをご存知でしょうか。
AIを題材にした映画は、近未来のAI像を描かれることが多いため、AIに対して恐怖を抱いたりワクワクしたりなど、大きく感情を揺さぶられる面白い作品ばかりです。
そこで、今回はAINOW編集部が厳選した「AIを題材にしたおすすめ映画7選」を紹介していきます。
また本記事の後半では、AIが脚本家となった映画の紹介や、AI映画のような未来が実現するのかという考察までしていますので、最後までご一読ください。
▼AIについて詳しく知りたい方はこちら
AIを楽しく学ぼう!オススメしたいAI映画9選
さっそく、AIに対してみなさんが興味を持てるように厳選した「AI映画」を紹介します。
本記事で紹介する映画は以下の9つです。
今回は、以上9つの映画を「AIについて深く考えさせられる映画」と「娯楽として楽しみやすいAI関連アクション映画」の2つにジャンル分けして紹介していきます。
AIについて深く考えさせられる映画
ここからは、今後AIと人間が共存していく上での課題や問題をテーマにした映画を紹介します。
以下で紹介する4つのAI映画は、誰もが一度は思うであろう「結局、AIは今後どうなるのか」「AIと人間の共存で生まれる課題は何なのか」について考えせられる映画です。
これらの映画の中には、みなさんに何かインスピレーション与える作品があるかもしれません。
① A.I.
『A.I.』は2001年にスティーブン・スピルバーグによって監督されたアメリカのSF映画です。
▼「A.I.」のあらすじ
近未来、地球温暖化によって人類が縛られた制限を守りつつ生活する中、人間と同じ愛情を持った少年型ロボット「デイビッド」が開発される。
デイビットは、自分を開発した社員の夫婦ヘンリーとその妻、モニカの元に送られ、あたかもモニカを自分の母親のように永遠に愛するプログラミングをされて夫妻たちと生活をし始める。しかしながら、ある日突如の事故を界に森に捨てられてしまう。 デイビットはまたモニカに再開して愛してもうべく、仲間を集めながらモニカを探す旅に出る、最終的にデイビットはモニカに再開することができるのか?またモニカに愛してもらうことができるのか? |
ドキドキしてしまうと同時に知らず知らずのうちに自分をロボットに感情移入してしまいデイビットを応援したくなる作品となっています。
▼「A.I.」を観た人の感想
ドストライクの映画に久々に出会えた‼︎
AI視点から見て、「切ない、悲しい…」って思ってたけど、AIがここまで感情豊かになるのは恐ろしよね…。AIを追いかけていた人間の気持ちもわかる…。
② オートマタ
『オートマタ』(Automata)は、2014年のスペイン・ブルガリア合作のSFアクション映画です。
▼「オートマタ」のあらすじ
2044年砂漠化が進み人類が生存することが深刻化する地球で、ROC社によってヒューマノイドロボット「オートマタ」が開発される。
彼らは、過酷な環境で生活する人間をサポートすること、そして人間の理解範囲の中でロボットを制御できることを目的として作られ、2つの制御プロトコルを搭載していた。 第一プロトコルは、「生物に危害を加えないこと」第二プロトコルは、「ロボット自らが自他の修理や改造を行ってはならないこと」。 しかしながら、ある日保険調査員のジャックによって改造されているオートマタを発見してしまい、ジャックとその周りの人々は、シンギュラリティー時代の真っ只中に巻き込まれ様々な葛藤や問題に直面する。 最後にジャックはロボットと一緒に生活を歩み寄ろうとするが、結末はいかに… |
この作品は、ロボットと人間の共存について深く考えさせられるストーリーです。
▼「オートマタ」を観た人の感想
期待以上の出来栄え。
大きな起伏があるわけでもなくロボット、近未来、退廃的、人の欲深さ愚かさ、と今ではありきたりな設定であっても魅せ方が丁寧です。挿入曲含めSEがうまく使われ、引き際の余韻、主役のバンデラスがまたなんとも人間臭くて良い。
ブレードランナー系統が好きな方に是非。
③ エクス・マキナ
『エクス・マキナ』は、2015年のイギリスのSFスリラー映画です。
▼「エクス・マキナ」のあらすじ
検索エンジンで有名な「ブルーブック」でプログラマーとして働く、26歳の青年”ケレイブ”は、ある日抽選に当選し社長ネイサンの自宅を訪問する権利を得る。
しかし、ケレイブが訪れたのはネイサン社長がひっそりとAIを研究する実験施設であった。そこでケレイブは、社長に現在制作中のAIの検証研究を任され、まるで本物の女性のような容姿と性格をもつロボット”エヴァ”と出会う。 ケレイブはエヴァと実証実験を何度も繰り返すうちに、エヴァの魅力に引き込まれ恋に落ちていく。 しかしある日、ケレイブは完成したAIはネイサン社長によって破壊され、エヴァもその対象と知り脱出をエヴァと計画をするも、二人の行く末にネイサン社長が立ちはだかる。 |
二人は一緒に脱出に成功して恋人関係になれるのか、目を離すことができない作品です。
▼「エクス・マキナ」を観た人の感想
何もかも洗練されてる映画。
美術も音楽も。あなたの身の回りの人も、もしかしたらAIなのかも。
2回目鑑賞
④ her/世界でひとつの彼女
『her/世界でひとつの彼女』は、2013年にアメリカ合衆国で公開されたSF恋愛映画です。
▼「her/世界でひとつの彼女」のあらすじ
遠くない未来、科学技術は発展し人々は便利な暮らしを享受していた。
そんな中、愛する妻”キャサリン”に離婚を迫られて悲観している一人の男がいた。彼の名前はセオドア、代筆ライターをしている。 彼は、ある日自分の心の中の切なさを紛らわすために人工知能型OSサマンサを手に入れる。セオドアは、生身の人間らしく自分のことを理解してくれるサマンサにだんだんと惹かれていく。 そしてサマンサ自身も、セオドアが他の女性に話すことに嫉妬という感情を覚え始め、自分がセオドアに恋をしていることに気づく。 しかし、セオドアは妻との離婚問題によって、サマンサとの関係に行き違いが生まれ始める。 |
最後に人工知能型OSと人間が、現実とバーチャルの枠組みを超えて恋人関係になることができるのかが注目を集める作品です。
▼「her/世界でひとつの彼女」を観た人の感想
2回目の鑑賞だったけど、会話の内容や前半部の手紙の意味などが後半に繋がってくる事を理解できてより楽しめた。スカーレットヨハンソンのセリフだけでバシバシ伝わってくる感情の起伏はさすが。キャスティングが良く、ホアキンフェニックスの顔の寄りを手持ちカメラで撮っているシーンはライティングも相まって、画面内にグッと引き込まれた。
⑤ AI崩壊
『AI崩壊』は、2020年1月31日に全国公開された日本のSF・パニック映画です。以前AINOWからもこちらで取材させていただきました。
>>AIが浸透した2030年の日本を描いた映画「AI 崩壊」入江監督の想い
▼「AI崩壊」のあらすじ
2030年、日本。国民の個人情報と健康を管理する医療AIを開発した功績が讃えられ、開発者の男は、移住先の海外から娘と共に帰国する。
しかし、その直後にAIが暴走。不要な国民を選別して殺戮を始める。開発者によるテロ行為と警察が断じる中、逃げ出した彼は真相を解明しようとする。 |
▼「AI崩壊」を観た人の感想
サーバールーム的なとこに鎮座してるAI「のぞみ」のデザインかっこいい。バラのような花の花弁と巻貝が融合したような感じ。「ゴジラvsビオランテ」意識してそうだなーって思った。
死んだ奥さん「望」役の松嶋菜々子の顔フェードしなくて本当に安心した。笑
AIによる便利さの享受と、計り知れない恐ろしさの共存。監視カメラ目線の点描とか、かなり画変わりして面白いし、足で捜査するアナログ刑事vsハイテクサイバー刑事の捜査合戦も見どころ。
AIアクション系映画
次に、AIについて全く興味が持てない方やAIを楽しく学びたい方に向けて、AIアクション系映画を紹介していきます。
⑥ アイ,ロボット
『アイ,ロボット』は、2004年7月16日に公開された20世紀フォックス配給のアメリカ映画です。
▼「アイ,ロボット」のあらすじ
2035年、シカゴ。街中では家庭用ロボットが普及し、人間の生活に必須なものとなっていた。
ある日、巨大企業USロボティックス社に勤務するロボット工学の第一人者アルフレッド・ラニング博士が謎の死を遂げる。 ロボットを毛嫌いするシカゴ市警のデル・スプーナー刑事は、博士が開発したNS-5型ロボットの”サニー”に疑いの目を向ける。 捜査に協力するUSロボティックス社のロボット心理学者スーザン・カルヴィン博士は、”3原則”を理由にロボットが人間へ危害を加えることは絶対にあり得ないと主張するのだが…。 |
▼「アイ,ロボット」を観た人の感想
ウィルスミス好きだしまあ普通に面白かったかな〜
深く考えずに観れるからサクッとなんか観たい時におすすめ
⑦ チャッピー
『チャッピー』は、2015年に公開されたアメリカ合衆国のSF・アクション映画です。
▼「チャッピー」のあらすじ
2016年、ヨハネスブルグ。犯罪多発都市で生まれたAI搭載ロボット・チャッピーは、子どものような状態だったが急速に成長していき、5日ばかりの寿命を燃やす。
そして人を好きになり、逞しさや死を学び、生きたいと願い始める。 |
▼「チャッピー」を観た人の感想
近未来とかSFとかロボットとか好きじゃないからほぼ観んけどこれはよかった。最初からチャッピーに理解あるマミーが本読むシーンとエンディングが繋がりあって深い。ニンジャにテンションに手裏剣に日本がちょこちょこ出てきてテンションあがる。
⑧ ターミネーター
『ターミネーター』は、1984年のアメリカのSFホラー/アクション映画で、全6作のシリーズがある大人気の作品です。
▼「ターミネーター」のあらすじ
未来で繰り広げられている、人類 vs 機械の果てしない闘い。機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく、1984年のロサンゼルスへ冷徹無比の殺人機ターミネーターを送り込む。
目的は、いずれジョンを産むことになるサラ・コナーの抹殺。そんなある日、平凡な女子学生であるサラの前に黒づくめの殺人機が姿を見せる。 しかしその時、彼女を守るために1人の男が現れる。男の名はカイル・リース。ジョン・コナーの命を受け、未来からやって来た戦士だった。 |
▼「ターミネーター」を観た人の感想
アクション、SF、ロマンス要素が詰まった欲張りな映画。やはりこの時代のアメリカは雰囲気がすごいかっこいいのでボーッと見てるだけでも面白いです。映像技術的に今見るとちょっとなと思う部分はあるが、見応えは充分。ハラハラドキドキできる映画。
⑨ アップグレード
『アップグレード』は、2018年のアメリカ合衆国のサイバーパンクSFアクション映画です。
▼「アップグレード」のあらすじ
妻と共に平穏に暮らす男性のもとに、突然謎の組織が襲来。妻の女性は殺され、自身も全身麻痺に陥る。
しかしある巨大企業の科学者によって体内にAIチップを埋め込まれた彼は、麻痺を克服し、驚異的な身体能力を手に入れる。脳内でそのAIと会話し、アシストを受けながら、彼は謎の組織への復讐に身を投じていく。 |
▼「アップグレード」を観た人の感想
面白かった~
アクションも特殊&爽快だし、ストーリーも好き。
序盤に感じた嫌な予感が的中する感じもいい!
AIが脚本家となった映画がある!?
ここまで、AIを題材にした映画を紹介してきましたが、みなさんは「AIが脚本家となった映画」があることをご存知でしょうか?
次に紹介する2つの映画は、AIが映画を作ったということで有名になりました。
先程紹介したのAIを題材にした映画を見て、AI映画に興味を持った方は、以下の「AIが作った映画」をチェックしてみるのもおすすめです。
Zone Out
Zone Outは古い映画とグリーンバックを背景にして撮影された映画です。48時間で制作されています。
AIと顔を交換する技術が使われており、リアルの世界とフェイクの世界の教会線をなくしてるように思える映画になっています。
Sunspring
SunspringはAIが脚本を書いた世界初のSFショートムービーです。1から映画の脚本を書いたわけではなく、過去の映画作品を学習させて脚本を書かせました。
中には不自然は言い回しがあったそうですが、それを手直しすることなく映画化しています。作品内で女の人が歌っている歌があるが、それもAIが歌詞を書いたものです。
まとめ
AIを扱う映画の中には、AI搭載のロボットやチップを使う映画が多く見受けられます。
どの映画も人気になっている作品が多く、近年技術が発達したことにより、AIを題材にした映画に対して興味を持つ人が増えています。
また、AI(ロボット)系アクション映画では、ロボット・AIと人間が戦う戦闘シーンが多く、見ていて非常にワクワクします。
近年では、AIを題材にするだけでなく、AIに脚本を書かせた作品も話題になりました。
今後もさらにAIやロボットを題材にした映画が作られるでしょう。本記事を通して気になる映画を見つけることができたのであれば嬉しいです。