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2022.05.26

ディープラーニングの資格を紹介!メリットやスケジュールも解説

最終更新日:

ディープラーニング,資格

様々な分野でディープランニングが活用されているのはご存知ですか?

ディープラーニングはAIの実装や社内のDXを進める上で重要な技術です。デジタル化が進展する今、ディープラーニングを活用した業務を行えるAI・DX人材がさまざまな企業・組織で求められています。そのため、業務でディープラーニングを活用できるスキルや知識をもっていることを証明する資格に注目が集まっています。

本記事では、ディープランニングの資格や、その資格を獲得するメリットを紹介します。

ディープランニングとは

ディープラーニングとは、人間が手を加えなくてもコンピュータが自動的に大量のデータからそのデータの特徴を発見する技術のことです。

また、ディープランニングは画像認識、音声処理、自然言語処理、ロボットによる異常探知が可能で非常に高い精度を持ち、私たちの生活に役立てられています。

具体的には、自動運転や医療機器などの分野で活用されており、特に自動運転は歩行者の検知や標識、信号機、道路状況などを認識するために大量のデータを用いて解析を行います。

ディープラーニング関連の資格を取得する3つのメリット

ディープラーニング関連の資格を取得するメリットは以下の3つです。

  1. 実務的な知識の獲得
  2. 就職や転職
  3. 交流会への参加

①実務的な知識の獲得

様々な分野でAIが活用されてきた現代では、ディープランニングの技術も欠かせないものとなり、さらなる発展が予想されます。

既に一部の企業のマーケティング職や経営企画職という、非エンジニアもAIを活用するスキルを求められています。

方針や企画など最適な決定を下すために膨大なデータが必要となりますが、それを人力で検証するのは難しく、非常に手間がかかる作業です。

そこで、ディープラーニングを活用することで、業務の効率化や課題解決を図ることができます。 どのようなデータを使えば企業の課題を解決できるのかを考えて企画できる、いわゆる「AIを使いこなす」人材の重要度が増しています。

そのため、これからはエンジニア任せではなく、企業運営に携わる人材にもディープランニング活用の知識が必要になってくるのです。

②就職や転職

現在、AIは様々な分野で活用されているものの、日本ではAIの運用や開発を行える人材が不足しています。

そのため、日本のAI人材の不足は深刻なのに、需要は高まるばかりであると言われています。

特にディープラーニングを実装できるAIエンジニアの需要は非常に高まっているため、検定資格を持っていると、就職や転職において有利になるでしょう。

▶【2021年版】AI関連資格をまとめて解説!最新スケジュールと取得メリットも紹介>>

③交流会への参加

ディープラーニング関連の資格の中でも、ディープランニング検定に合格すると一般社団法人ディープラーニング協会主催の各種コミュニティに参加できます。

コミュニティでは、ディープラーニングの勉強、活用事例を学ぶ、失敗談を聞くなど自身の知らないことをより多くの技術や知識を持つ人から吸収できます。

また、就職・転職に悩んでいる際もコミュニティで人脈を作ることが役に立つ場合もあるでしょう。

代表的なディープランニング関連の検定・資格

代表的なディープランニング関連の検定・資格は、以下の2つです。

  1. G検定(ジェネラリスト向け)
  2. E資格(エンジニア向け)

①G検定(ジェネラリスト向け)

G検定は、一般社団法人ディープラーニング協会が運営するジェネラリスト向けの資格試験です。

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定します。

この資格を持つことで、ディープラーニングを事業に適切に応用するための知識を得られるようになります。

実施概要 試験時間:120分

知識問題(多肢選択式・220問程度)

オンライン実施(自宅受験)

出題範囲 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)

・人工知能をめぐる動向

・人工知能分野の問題

・機械学習の具体的手法

・ディープラーニングの概要

・ディープラーニングの手法

・ディープラーニングの社会実装に向けて

受験料 一般:13,200円(税込)

学生:5,500円(税込)

受験日から2年以内の場合半額

(一般:6,600円、学生:2,750円)

申込URL https://www.jdla-exam.org/d/

詳細については、一般社団法人ディープラーニング協会のHPに掲載されています。

▶G検定でディープラーニングを学ぶ|過去問やおすすめの勉強法を解説

②E資格(エンジニア向け)

E資格は、一般社団法人ディープラーニング協会が運営するエンジニア向けの資格試験です。

ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定します。

受験資格 JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること
実施概要 試験時間:120分

知識問題(多肢選択式・100問程度)

各地の指定試験会場にて受験

出題範囲 ・応用数学

機械学習

・深層学習

・開発・運用環境

受験費用 一般:33,000円(税込)

学生:22,000円(税込)

会員:27,500円(税込)

申込URL https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/JDLA.aspx

JDLA認定プログラムとは、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材を育成する講座のことです。

様々な企業が講座を開き、講座を受講することで、E検定の受験ができます。

詳細については、一般社団法人ディープラーニング協会のHPに掲載されています。

ディープランニング検定に類似した資格

ディープランニング検定に類似した資格を2つ紹介します。

  1. Python3エンジニア認定データ分析試験
  2. 画像処理エンジニア検定

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験とは、機械学習やビッグデータなどの技術でより発展的にPythonを扱いたい方に向けた資格試験です。

Pythonは、シンプルでわかりやすい構文が特徴で、少ないコードで簡潔にプログラムを書くことができ、学校などの教育現場からAIなど最先端の研究開発まで、幅広く利用されている言語を指します。

実施概要 受験日:通年

試験センター:全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

問題数:40問(すべて選択問題)

主教材 2018年9月19日発売(税込2,678円)

「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」(翔泳社)

著者:寺田 学、辻 真吾、鈴木 たかのり、福島 真太朗(敬称略)

出題範囲 主教材である翔泳社「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」より出題
受験費用 1万円(税別)

学割5千円(税別)

合格ライン 正答率70%
申込URL http://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html

出題範囲やその他詳細は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会のHPに記載されています。

▶3ステップで学ぶPythonによるAI開発 – おすすめの勉強法も紹介!>>

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定とは、画像処理分野の開発、設計に必要な知識の習得を評価する検定です。

エンジニア、プログラマ、開発・研究者などが想定職種とされています。

実施概要 マークシート形式10問

併願受験可能

出題範囲 工業分野、医用、リモートセンシング、ロボットビジョン、交通流計測、バーチャルスタジオ、画像映像系製品などのソフトウェアやシステム、製品などの開発を行うための知識
受験費用 ベーシック 5600円(税込)

エキスパート 6700円(税込)

合格ライン 70点
申込URL https://www.cgarts.or.jp/kentei/application/index.html

出題範囲やその他詳細は、CG-ARTSに掲載されています。

2022年の資格試験スケジュール

資格試験スケジュール

今回紹介した、ディープランニングに関する資格のスケジュールの2022年版を紹介します。

まとめ

ディープラーニング関連の資格について紹介しました。

様々な分野にディープランニングが活用されているため、今後資格を持っておくことで自身のスキルを活かした仕事に繋げれます。

また、メリットでも挙げたように、交流を深めるためにも資格を持っておくと有利になるでしょう。

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