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2022.06.22

AIによって仕事がなくなる?なくならない仕事も紹介

「AIによって仕事がなくなるかもしれない…」と心配になっている人もいるのではないでしょうか?

業務効率化のDX化が進められる中、将来自分の仕事がなくなるのではないかという不安はどうしても拭えません。本記事ではAIによって代替される可能性の高い仕事や、低い仕事、今後重要になる能力などを解説しています。

本記事を通じて、AIの理解を深めるとともに、人だからできること、重要になる能力を理解していきましょう。

AIによって仕事がなくなると言われるようになった理由

日本でAIによって仕事がなくなると言われるようになったきっかけは、オックスフォード大学と野村総合研究所が共同で研究・発表したある論文です。

その内容は衝撃的なもので、「2030〜2040年に日本の労働人口の約49%が就いている職業は、人工知能やロボットに代替可能である」という内容です。

この発表を機に、世間ではAIによって代替できる仕事・できない仕事に関する議論が活発になり、さまざまな憶測が飛び交うようになりました。

出典:野村総合研究所|日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に>>

AIによって仕事がなくなるのは嘘?

先述したように、2030〜2040年には49%の仕事がなくなる可能性があるという研究結果が出ており、AIによってなくなる仕事が存在することは事実です。

しかし、全ての仕事がAIに奪われる訳ではなく、AIが取って代わることのできない仕事も多く存在します。

そのため、自分が現在就いている仕事がAIに代替される可能性があるのかどうか、慎重に調査・判断することが非常に重要です。

▶️関連記事|AI(人工知能)で仕事がなくなるって本当?AI失業について考察してみた>>

AIが仕事を代替する可能性の高い100の職業

今後AIによってさまざまな仕事が代替されることに加え、代替される仕事・代替されない仕事の両方があることがわかりました。

上の図はAIによって代替される可能性のある職業を100種紹介しています。これはオックスフォード大学と野村総合研究所の共同研究によって発表されたものです。

代替される可能性が高い職種には特徴があり、以下で解説していきます。

AIに代替される仕事の特徴

AIに代替されうる仕事の特徴は以下の2点です。

  1. 単純作業
  2. コミュニケーションが無い

以上2点について解説していきます。

単純作業

AIに代替される仕事の特徴の1つは、その業務内容が単純作業であることです。単純作業の仕事がAIに代替される理由は主に2つあります。

  • AIの方が作業効率・精度が高い
  • 人件費を削減できる

1点目は人間よりAIの方が作業効率・精度共に高いということです。人間が行う作業にはミスがつきものですが、AIは機械であるが故にAI設計そのものにミスがない限り完璧に作業を行なってくれます。

また人間が仕事をする際は、休憩する・寝る・トイレに行くなど業務をしない時間が発生します。一方でAIは、1分たりとも休むことなく24時間動き続けることが可能です。

そのため単純作業をAIに任せることは、企業にとって効率・精度の向上というメリットがあるのです。

AIに単純作業が代替される2点目の理由は人件費を削減できることです。

しかし、同時にAIの導入コストが発生するため、人件費を削減できるからといって企業のコスト全体が下がるとは限りません。

よって人件費削減は企業にとってメリットとなる一方で、企業全体のコスト削減に繋げるためには、AI導入コストが削減される人件費を下回る必要があるのです。

コミュニケーションが必要無い

コミュニケーションが必要無い仕事もAIに代替される可能性が高いです。コミュニケーションが必要無い仕事とは、言い換えれば一人で完結する仕事・業務です。

例えばデータ入力のような業務は一人で行えるため、ミーティングなどで仲間とコミュニケーションを取る必要はありません。

先述した単純作業とも共通する部分はありますが、一人で完結する仕事・業務の多くは高度な技術を必要とせず、AIが自動で行える仕事も多くあります。

そのため、コミュニケーションが必要無い仕事はAIに代替される可能性が十分にあるのです。

AIより人間が優れているところ

AIが代替できない仕事は、人間の方がAIより優れている能力が必要とされる仕事です。

以下では、AIより人間が優れている点を2つ紹介します。

  1. 創造力
  2. 感性

それぞれ解説していきます。

創造力

創造力は人間の方がAIより優れている能力です。創造力とは、「独自の方法で、新たなものを創り出す力」のことです。

人間の方がAIより優れた創造力を持っている理由は、AIは既存のデータの特徴・パターンを学習することで能力を身につけているため、「新たなもの」を創り出すことが非常に苦手だからです。

例えば、AIを用いて効率よくデータ収集・分析を行うことは可能ですが、そこから得た情報をどう活用し、何を生み出すのかを考えるのは人間にしかできません。

以上のように、AIは創造力という能力において人間は確実にAIを凌駕しているのです

感性

ここで言う感性とは「五感を使って相手の思考・感情を感じ取る力」です。感性は人間特有の性質であり、AIに人間と同等の感性を持たせることは現時点ではできません。

人間が持つ優れた感性は、特に深いコミュニケーションを必要とされる場面で活躍します。

例えばカウンセラーは、会話の中で相手の表情・語気・身振り手振りなどから、相手の考えていることや感情を読み取る必要があります。

しかし、AIは相手の考えや感情を読み取る感性を持っていないため、このような仕事をこなすことはできません。

そのため、幅広い仕事で必要とされる感性を持っていると言う点で人間はAIより優れています。

▶️参考記事|【AIは人間を超えるか】AI時代の人間が強みにすべき能力とは?>>

AI時代になくなる可能性が低い仕事5選

創造力と感性という点で、人間の方がAIより優れていることがわかりました。

最後に、以上を踏まえた上で実際にAI時代になくなる可能性が低い仕事を5つ紹介します。

  1. データサイエンティスト
  2. AIエンジニア
  3. コンサルタント
  4. 介護職
  5. カウンセラー

それぞれ紹介していきます。

データサイエンティスト

AI時代になくなる可能性が低い仕事の一つ目はデータサイエンティストです。

データサイエンティストの仕事がなくならない理由は、分析したデータからあらゆる解釈をして意思決定のサポートをする必要があるからです。

データ収集・分析という作業自体はAIに代替される可能性がありますが、そこから必要な解釈を導出し意思決定者に進言することは、創造力とコミュニケーション能力に長けた人間の方が得意です。

そのため、データサイエンティストの仕事も作業の一部がAIに代替されることはあっても、全てAIに代替される可能性は非常に低いです。

AIエンジニア

AIエンジニアはAIプログラムの開発・保守・運用をする職業であり、AI時代において確実に仕事が増える職業です。

先述したように、単純作業やコミュニケーションが必要無い仕事はAIに代替される可能性が高く、代替が進むとともにAIの需要は高まっていきます。

そのため、AIエンジニアの仕事は今後より一層増えていくでしょう。

コンサルタント

コンサルタントにはさまざまな種類がありますが、特に経営コンサルタントはAIによって代替される可能性が低いです。

経営コンサルタントはクライアントである会社の経営層に対して、会社の将来を左右する非常に重要な決断をサポートしています。

クライアントと信頼関係を構築し、相談に乗って状況を把握、提案する力は人間のほうが優れていると考えられています。

しかし、AIがコンサルタントのように経営陣と相対して信頼関係を構築することは難しく、よってコンサルタントがAIに代替される可能性は低いと考えられています。

介護職

今後介護職にAIの導入が進んでいくことはあっても、介護職という仕事がなくなることはありません。

厚生労働省によると、現在約211万人の人々が介護職員として働いていますが、2023年には約233万人の介護職員が必要になると言われています。

この事実には少子高齢化が強く関係していますが、介護職員の人材不足は今後深刻化していくとみられています。

現状の介護職員の人材不足という社会問題に対して、AIの導入による業務の効率化や肉体労働の負担軽減などは積極的に行われていくでしょう。

しかし、介護職に求められるのは単なる肉体的な介護や生活の管理だけではなく、高齢者との会話や交流を通じた精神的なサポートも重要な役割です。

そのため、AIは介護職員を補助することは可能ですが、完全には代替できないのです。

カウンセラー

カウンセラーがAIに代替されない理由は、先述した人間がAIより優れている「感性」が最も必要とされる職業だからです。

カウンセラーは相談者との深い対話を通じて、相手の状況・考え・感情を正確に読み取って、相手に合わせて会話を組み立て・アドバイスをしなければなりません。

相手の考え・感情を読み取るためには優れた感性が必要であり、AIはその「感性」を現時点では持ちません。

よって、カウンセラーがAIによって代替される可能性は非常に低いと言えるのです。

AIが発展していく中で身につけるべき能力

総務省|第1部 特集 IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~

AIの利活用が進む現代で必要な能力について、総務省が有識者にアンケートを取っています。その結果が上記の表で、下記の5つになります。

  • チャレンジ精神や主体性、行動力、洞察力などの人間的資質
  • 企画発想力や創造力
  • コミュニケーション能力やコーチングなどの対人関係能力
  • 情報処理能力や課題解決能力、論理的思考などの業務遂行能力
  • 語学力や理解力、表現力などの基本的素質

上記はいかなる時代でも必要とされる能力ですが、特にAI時代で重要だとされている能力であり、上の3つは人間だからこそ持てる能力です。

先述したように、人間は創造力と感性がAIより優れており、まさに上記で挙げられた企画発想力や創造力、コミュニケーション能力やコーチングなどの対人関係能力は創造力と感性に直結します。

以上から、AIが発展していく中ではAIではなく人間だからこそ持てる能力を身につけることが非常に重要であると言えるでしょう。

おわりに

今回は、AIの発展によって仕事がなくなると言われるようになった背景から、なくなる仕事の特徴や、反対になくならない仕事の具体例、さらにはAI時代を生き残るために必要な能力まで紹介してきました。

AIの発展によってなくなる仕事があることは事実ですが、必ずしも悪いことばかりではありません。

AIの活用によってこれまで人間が費やしていた時間を別のより創造的で生産性の高い活動に使うことが可能になり、社会がより良い発展を遂げる可能性は十分にあります。

そのためにも、先述したような人間だからこそ持てる能力を身につけ、AIと共により良い社会を構築する人材になる必要があるのではないでしょうか。

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