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2022.07.20

株式会社エイシング|期待高まるエッジAIのユニコーン企業候補

株式会社エイシングは2016年に設立されたベンチャー企業です。

既存のディープラーニングのアルゴリズムでは不可能とされていた分野を可能にしたことで、CEATEC AWARD 2021 部門賞グランプリをはじめとしたさまざまな受賞されるほど、エッジAIに強みを持っています。

資金調達は累計で9億円、経済産業省からユニコーン企業として選出されるなど期待度が高まっている会社です。

株式会社エイシングとは

株式会社エイシングについて、

上記3つについて解説していきます。

企業概要

引用:https://aising.jp/

社名 株式会社エイシング AISing Ltd.
設立 2016年12月8日
所在地 〒107-0052

東京都港区赤坂6丁目19番45号赤坂メルクビル1F

代表 代表取締役CEO  出澤 純一
社員数 30人(2022年3月15日時点)
資本金 899百万円(資本準備金含む)

ビジョン(バリュー)

エッジAIによる価値創出

引用:https://aising.jp/service/

株式会社エイシングのビジョンは「エッジAIによる価値創出」です。

独自AI技術を用いて、豊かな社会を作ることをミッションとしており、様々な産業にエッジAIを実装していき、社会を豊かにしていきます。

沿革

2016年12月 株式会社エイシング設立
2017年2月 株式会社日本総合研究所主催 未来2017最終選考会​にて日本総研賞を受賞
2017年6月 TECHACCEL VENTURES より 総額 1 億 9800 万円の資金調達を実施
2017年09月 Tech Planter 第1回マリンテックグランプリにて三井化学賞、日本ユニシス賞を 受賞
2017年10月 ILS TOP20ベンチャーに選出
2018年06月 経済産業省の新プログラム「J-Startup」で、弊社が成長スタートアップ企業「J-Startup企業」として選定
2018年11月 オムロン社と提携
2019年01月 JETRO支援プログラム「飛躍 Next Enterprise」に選出
2019年05月 AIアルゴリズム「DBT-HQ」をリリース
2019年11月 三井住友海上キャピタルより3億円の資金調達を実施
2020年03月 シリーズB投資ラウンドにおいて総額7億円の資金調達を実施
2020年07月 ランダムフォレストの自動追加学習を実現したエッジAIアルゴリズム「SARF(サーフ)」を開発
2020年10月 製造業のエッジAI導入を支援するデータ解析ツールを開発
2020年12月 超省メモリな新アルゴリズム「MST(メモリー・セービング・ツリー)」を開発
2021年02月 エッジAIの最適な導入・活用を支援する新プログラム「Edge AI Academy」を提供開始
2021年05月 AI導入検証期間短縮を目指す”AiiR-M1“モジュールを開発
2021年07月 超軽量異常検知アルゴリズム”MSAT”を開発
2021年10月 『MST (メモリー・セービング・ツリー) 』が CEATEC AWARD 2021 部門賞グランプリを受賞
2021年11月 超省メモリで追加学習も可能な異常検知アルゴリズム「MSAT++」を開発
2022年04月 ファクトリーサイエンティスト協会とAI活用講座を開講

株式会社エイシングの事業内容

事業内容について、

上記2つについて解説します。

自社独自AIアルゴリズムの研究開発

MST

MST(Memory Saving Tree)は“指先大”マイコンへの実装を実現した超省メモリなエッジAIアルゴリズムです。多種多様な領域における活用を目指しています。

また、デバイス上で常に学習するため、外部環境の変化や経年劣化などでデータ傾向が変化しても、予測を限りなく正確に行います。

MST++

引用:https://aising.jp/news/11269/「MSAT++ (メモリー・セービング・アノマリー・トラッカー・プラスプラス)」とは、異常検知アルゴリズムのことです。主に工場における異常検知を実現するためのアルゴリズムです。

近年DXが推進されてきていますが、工場における異常検知の実現が難しく課題がありましたが、エイシングが独自アルゴリズムを開発して、課題を解決しました。導入することにより、メンテナンスの工数が減ることでコストダウンに繋がり、突発的な故障を防ぐことが可能になります。

SARF

「SARF」はランダムフォレストをベースとし、逐次・リアルタイム学習を可能としたAIアルゴリズムです。

自動追加学習を可能にしており、特許を取得しています。今までディープラーニングでは予測精度が高く画像認識に適していましたが、事前に学習を済ませていたために、環境変化にすぐ対応できていませんでした。

追加学習によって、環境の変化に応じて学習済みのネットワークを自ら更新できるようになりました。

DBT


エイシングが初期に開発した木構造のアルゴリズムです。高い精度を持ち、自動車や家電への搭載を可能にしています。

アルゴリズムを超軽量化技術によって、計算リソースの少ない環境にAIの搭載を実現しました。軽量化技術では特許を取得しています。

エッジAI開発サポート

引用:https://aising.jp/mst-repoc/

エイシングではMST、MSAT++を活用したPoC再生支援サービスを提供しています。

AI導入のために、PoCは成功したけど、次のステップに進まないという状況になってはいませんか?PoCでAIを開発できても、実際に使えなかったら、困りますよね。

MST、MSAT++を活用することで、導入の課題であるメモリの軽量化や計算リソースなどを解決できます。

株式会社エイシングの特徴

株式会社エイシングの特徴として、

以下でそれぞれ解説していきます。

エッジA技術の開発力の高さ

エッジAIとは、クラウドで行っていた予測をエッジデバイス側で行うようにしたAIのことを言います。エイシングでは、予測だけでなく学習までできるエッジAを開発しています。

学習に必要となるクラウドサーバーを必要とせずに、データ処理をデバイス側で完結します。GPUなどコンピュータを必要としないため、デバイスに組み込める軽量なAIです。

デバイスに組み込むことで、通信問題を解決できますし、リッチコンピュータを必要とせずに活用できます。

専門性の高い開発部門

エイシングの開発部門は研究開発とAIコンサルティングの2つから構成されています。

開発部門はAの研究を行ってきた代表のもと、AIの開発専門のチームが作られています。特にアルゴリズムの開発には高度な技術力や知見が求められ、エッジAIの開発には専門性も必要です。そのような人材は日本には限られています。

コンサルティング部門では、共同開発において、ドメイン知識から開発力を磨くことで、一気通貫のソリューションを提供しています。

多数の大企業とアライアンス締結

エイシングは多くの企業と取引をしています。中でも、提携しているオムロンの役員の方からは、高い評価をされており、技術力の高さがわかります。

また、事業フェーズとして国内国外の大手企業とアライアンス締結を進めており、上場を目指し事業を拡大中です。

株式会社エイシングの最新の動向

引用:https://aising.jp/news/12446/

2022年4月にファクトリーサイエンティスト協会(以下FA協会)とAI活用講座を開講しました。

オンラインによる製造業向けのAI活用講座を開講します。講座ではデータ活用の知識を身に着けて、ものづくりの現場環境の改善を図れる人材の育成を通じて、工場をDX化させることを目標としています。

対象者は、AIの現場への活用に興味がある方、PCの操作、ブラウジングに問題ない程度のスキルがある方になります。講座の中でプログラミングを行いますが、基礎から学ぶので初心者の方でも問題ありません。

株式会社エイシングの採用情報

募集職種

  • AIコンサルタント
  • データサイエンティスト
  • AIリサーチャー
  • ソフトウェアエンジニア
  • 組込みエンジニア
  • 事業戦略・事業企画

応募概要

給与

年齢、経験、能力を考慮のうえ、規定により決定

参考:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/jb/00d0079035771dc0fa73e34915028d1d

福利厚生

  • 資格補助制度
  • 書籍購入制度
  • 在宅勤務推奨
  • 健康診断実施
  • PC一人一台貸与
  • 社用携帯貸与
  • 社内研修制度
  • オフィスおかん導入済み
  • フリードリンク
  • 軽食提供有(1食50円~)

休日

  • 完全週休2日制(土日祝休み)
  • 年末年始休暇、GW、夏季休暇、慶弔休暇あり
  • 年間休日120日

採用フロー

  1. 書類(履歴書・職務経歴書の提出)
  2. 1次面接
  3. 最終面接

まとめ

株式会社エイシングについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

これからAIやIoT、ビッグデータ技術によってコンピュータが行う知的活動の自動化である第4次産業革命が始まろうとしていますが、AIの分野で株式会社エイシングが活躍してくのは間違いなのではないでしょうか?

The Playersシリーズでは、AI関連の企業の記事を書いています。気になる方は他の記事もご覧ください。

▶さまざまな産業で培った知識をAI分野に活かす|株式会社ディー・エヌ・エー迫る>>

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