最終更新日:
この度、伊藤忠ケーブルシステム株式会社は2022年7月のケーブル技術ショーにて紹介されたAI搭載型次世代蓄電池「SMART STAR」の販売を開始しました。
開発の背景
再生可能エネルギーの買取価格が低下している現状を踏まえると、今後も日本の電気料金が変動することは大いに考えられます。そこで電力会社からの買取りではなく、自己発電した電力を自己消費する「自産自消」が求められています。これにより電気料金を抑えられる他、停電時も蓄電池内に蓄えた電気により、一定期間電気を使用することが可能となります。つまり、太陽光発電と蓄電システムの組み合わせにより、家庭内で必要な電気の大部分を太陽光発電のクリーンな電気でまかなったり、日中に発電した電気を蓄電池に蓄えて、朝夕に有効活用したりと、電気の効率的な運用が可能なのです。
AI搭載型次世代蓄電池「SMART STAR」について
家庭用蓄電池には、停電時に特定のコンセントのみしか使用できない「特定負荷型」と家中どこでも使用できる「全負荷型」があり、SMART STARは「全負荷型」です。家中まるごとバックアップ可能な大容量を有し、AIが自動学習を通じて経済的で環境にも優しい充放電の最適化を提供しています。
SMART STARは、平均的な家庭の1日の消費電力をまかなえる定格容量9.8kWhの容量を有する次世代蓄電システムです。通常時も停電時も最大3kVAの高出力で、一度に多くの電化製品を使用できるほか、蓄電池が空の状態でも約3時間で満充電にできる特長があります。
AIを搭載したことによる強み
SMART STARとAI(人工知能)「gridshare」が連携することで、日々の電気の使われ方を学習し、曜日や時間ごとの傾向から翌日に必要な電力量を予測します。また、翌日の気象予報から太陽光パネルによる発電量を予測し、AIが予測する翌日の電気使用量と照らし合わせて蓄電池にためる深夜電力を決定します。さらに、災害警報を自動検知すると蓄電して停電に備えてくれるので安心です。SMART STARは、「gridshare」により蓄電池の充放電を最適コントロールすることで、太陽光ならびに蓄電池の効率的な運用と 安心なエネルギーライフを実現してくれます。
大学では広告や広報について学んでいます。
サッカーは見るのもやるのも好きです。
AIの知識を深め、わかりやすい記事をお届けしていきたいと思います!