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2022.11.15

シナモンAIがエヌエヌ生命の保険募集人向け営業支援システムにAIの実装をスタート 

最終更新日:

国内の大手企業へAIソリューションを提供する株式会社シナモンは、中小企業向け生命保険に特化するエヌエヌ生命保険株式会社と協業し、保険募集人向け営業支援システムへのAI実装を行い、23年11月より実運用開始となりました。

今回のプロジェクトでは、シナモンAIが保険契約の帳票の読み取り(OCR)において、①帳票分類 ② 読取画質チェック(シナモンAIでは初) ③ AI-OCR ④ 確信度算出 を組み合わせたAI-OCRシステム「Flax Scanner」 を提供しています。これらをエヌエヌ生命の保険募集人向け営業支援システムと連携することで、生命保険契約を簡単にデータ化し、募集業務の効率化を支援します。

今回の背景

保険募集において、エンドユーザーのお客様がすでに契約されている保障内容を正確に把握することは重要です。得た情報を分析して、最適な保険商品を検討する必要がある一方、保険契約の帳票は保険会社によってフォーマットも内容も様々かつ複雑なため、保険募集人は、法人を契約者とする保険契約の管理において、契約内容をシステムに入力する作業に負荷が発生していました。

そこで今回シナモンAIは生命保険契約の把握を大幅に効率化し、保険契約の一元管理をスムーズにするAI-OCRシステムを提供しました。

AI-OCR システム 「Flax Scanner for 保険 」 の詳細

  • 帳票分類

顧客の生命保険契約書類のうち、項目が類似して読み間違えの起こりやすい、保険証券、現況案内、設計書の3種類の帳票を対象としています。それぞれの帳票を読み取る3つのAIモデルを作成し、1つの案件ごとに各項目単位で最も確信度の高いモデルの読み取り結果を出力する仕組みとなっています。

  • 読取画質チェックAI

画像認識技術を用いて、カメラで撮影してアップロードされた画像について、AI-OCR処理前に画質(手振れ、距離、明るさ、傾きなど)をチェックし、一定品質以下の画像について即座に再撮影を促します。それにより、AI-OCR後の画像品質を理由にした再提出依頼を減らすことでき、フロー全体としての処理時間および処理工数を短縮します。

  •  AI-OCR と確信度算出により高精度を実現

フォーマットの統一されていない非定型書類においても、事前定義なしに正確に書類を読み取ることができるAI-OCRに、”確信度”(正確に読み取れたかどうか)の算出を加えることにより、難易度の高い帳票を高精度(項目単位精度平均91.94% ※1)かつ高速(現在テスト中10月1週目までには判明)に読み取ることが出来ています。

※1  項目単位精度とは、1つの読み取り項目ごとにすべての文字が誤りなく読み取りできている場合のみを正解とした場合の精度

 

 

 

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