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レコメンドエンジンを10種類紹介していきます。サイトの規模別におすすめのレコメンドエンジンを特徴、機能などを比較し、まとめています。
レコメンド機能とは、膨大な購買履歴などをもとに関連性の高い商品やコンテンツをおすすめする機能です。しかしレコメンド機能を使えるサービスの種類が多く「どれが自分に適しているの?」と困っている方も多くいます。今回はそんな方のためにレコメンドエンジンを紹介します。
【この記事でわかること】※クリックすると見出しにジャンプします |
目次
レコメンドエンジンとは?
レコメンドエンジンとはユーザーの好みに合う商品や関連性の高い商品を「レコメンド(おすすめ)」する機能を持つツールです。
過去の閲覧履歴や購入履歴データをもとに類似商品や関連商品をユーザーにレコメンドします。レコメンドエンジンは選択肢を増やしてより多くの商品の購入を促す役割を担っています。
ECサイトにおける「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」という表示などが、レコメンドエンジンを活用している箇所に該当します。
レコメンドエンジンの機能
レコメンドエンジンの機能は大きく「協調フィルタリング」と「コンテンツベースフィルタリング」の2つに分けられます。
それぞれ説明していきます。
協調フィルタリング
協調フィルタリングとは、好みの近いユーザー同士は同じものを買うだろうという予測をもとにしたレコメンド手法です。
この手法を可能にするために、サイト内の行動履歴を収集し、そのデータをもとにユーザーの行動や閲覧履歴を分析します。
それをもとにして、似ているユーザーの趣味趣向を分析します。それによって、ユーザーの好みに近い商品やコンテンツだけでなく意外性のあるものもレコメンドできます。
コンテンツベースフィルタリング
コンテンツベースフィルタリングとは、ユーザーの閲覧しているものからユーザーが興味を示しやすいと予測される類似商品をおすすめするというレコメンド手法です。
この手法を可能にするために、商品に何かしらの特徴量を付与します。
それをもとにして、特徴が似ている商品をレコメンドします。それによって、行動履歴がない新規ユーザーにもレコメンドできます。
レコメンドエンジンの3つメリット
レコメンドエンジンの3つのメリットについて紹介します。
それぞれ解説していきます。
1.集客力UPによる売り上げの向上
レコメンドエンジンを使用すると、効率的にユーザ一の好みに沿った商品・サービスの提供が可能になります。
それにより、ユーザーは求めていた商品に触れる機会が増えるため売上高や集客力のアップが期待できます。
具体例として「まんだらけネット通販」が挙げられます。
「まんだらけネット通販」では1千万種類以上の商品を扱っていたため、カテゴリー分類とキーワード検索では本当に欲しい商品が見つかっているのかわからないという課題がありました。
そこで、検索とカテゴリー分類に並ぶ第3の商品提示案としてレコメンドエンジンを活用することで売り上げが約5%向上したそうです。
2.ユーザー体験の向上
ユーザーの興味がある商品をレコメンドすることでユーザー体験の向上につながります。
ユーザーに関する情報を基におすすめの商品・コンテンツを選出することで、ユーザーが買い物していくうちにデータを蓄積し、より的確なレコメンドが可能となりユーザー体験を向上させます。
具体例としてアクセサリー通販サイト「LUPIS(ルピス)」が挙げられます。
「LUPIS」では頻繁に購入される「商品の組合せ」を日々の作業で設定するには相当な負荷がかかるという課題がありました。
そこで、サイト訪問者の心を掴むためにレコメンドやランキングを表示することでユーザーの回遊率や滞在時間の増加につながったそうです。
3.顧客単価の向上
*顧客単価とは、1人あたりの顧客が1回の購買で支払う平均金額のことです。
関連度の高い商品をレコメンドすることで顧客単価の向上が期待できます。
例えば、鉛筆を購入する人に対して、消しゴムやシャーペンなどを関連商品として表示します。
関連商品を見て、セットで購入する可能性が高まるでしょう。多くの商品を購入するため、顧客単価の向上が見込めます。
具体例としてインターネットサイト「ぶどうの木」が挙げられます。
「ぶどうの木」ではユーザーがサイト内で迷子になってしまうことがあり、わかりやすく商品を紹介するにはどうすべきかという課題がありました。
そこで、ユーザーの行動データから分析して、ユーザーの関心に近い商品をレコメンドすることで顧客単価が1.2倍に向上したそうです。
大規模ECサイト向けレコメンドエンジン比較3選
大規模ECサイト向けのレコメンドエンジンを3つ紹介します。
料金 | 使いやすさ | 主な機能 | |
Adobe Target | お問い合わせください | ・レコメンドの最適化
・人工知能による自動化 |
・webサイトの最適化
・電子メールの最適化 |
Rtoaster | お問い合わせください | ・Webサイトやアプリを最適化する
・ユーザーの行動を自動で可視化する分析機能 |
・データ統合・収集・レコメンド機能
・ユーザー分析 ・LINEやメールなど外部発信 |
ZETA RECOMMEND | お問い合わせください | ・カスタマイズ型のレコメンド
・メールやSNSなど外部システムと連携 |
・リアルタイムレコメンド
・関連商品レコメンド |
Adobe Target
Adobe Targetは、アドビ株式会社が提供するAIが搭載されたレコメンドエンジンです。IBM、Lenovo、Spirantといった企業に導入実績があります。
人工知能によるユーザーのデータ分析が可能です。そのため、顧客一人ひとりに最適な商品の提供を実現できます。
ユーザー一人ひとりに向けた最適化が可能なためユーザーがサイトに訪れた方法に関わらず、ユーザーの好みを把握できます。ユーザーが数百万人以上いても最適化できる強みがあります。
▼「Adobe Target」の特徴
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▼「Adobe Target」はこんな人におすすめ
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Rtoaster
Rtoasterは、株式会社ブレインバッドが提供するレコメンドエンジンです。ファンケル、DoCLASSEのように350サイトを超える導入実績があります。
同サービスは、多種多様なデータを収集、活用するWeb・アプリのコンテンツ最適化プラットフォームです。パーソナライズに強みを持っており、レコメンド機能とユーザー分析によって顧客一人ひとりに自然なアクションを促すつくりになっています。
また、LINE・プッシュ通知などの外部サービスを活用してユーザーの満足度を高めます。
▼「Rtoaster」の特徴
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▼「Rtoaster」はこんな人におすすめ
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ZETA RECOMMEND
ZETA RECOMMENDは、ZETA株式会社が提供しているレコメンドエンジンです。ニトリ、資生堂、ヤマダデンキといった企業に導入実績があります。
アパレル・家具・化粧品・スポーツ・エンタメなど、さまざまな業界を包含していることも特徴です。行動履歴を元にした各ユーザーの特徴づけを行い、リアルタイムにレコメンドを表示します。また、カスタマイズ型なので、自社サイトの仕様や取り扱う商品・コンテンツに合わせた形で実装が可能です。
「ZETA RECOMMEND」の特徴
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「ZETA RECOMMEND」はこんな人におすすめ
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中規模ECサイト向けレコメンドエンジン比較4選
中規模ECサイト向けのレコメンドエンジンを4つ紹介します。
料金 | 使いやすさ | 主な機能 | |
チームラボレコメンド | お問い合わせください | ・画像認識エンジンで適切に商品をレコメンド
・サイトの規模に関わらず対応できる |
・パーソナライズレコメンド
・パーソナライズメール&プッシュ ・画像認識エンジン |
Logreco | お問い合わせください | ・最大2ヶ月無料トライアル
・チューニング作業が不要 |
・レコメンド機能
・ランキング機能 |
NaviPlus | 初期費用:
200,000円~ 月額費用: 120,000円~ |
・豊富なレコメンド機能
・導入前後のサポートあり |
・リマインド機能
・ランキング機能 |
アイジェント・レコメンダリー | お問い合わせください | ・基本サポートの充実
・リクエスト従量型に加え、成果報酬型でも提供 |
・リアルタイムでのレコメンド機能
・一人ひとりに向けたレコメンド |
チームラボレコメンド
チームラボレコメンドは、チームラボ株式会社が運営しているレコメンドエンジンです。TOTO、江崎グリコ、東急ハンズといった企業に導入実績があります。
画像認識によりユーザが見ている商品に近い商品をおすすめすることが可能です。リマインドのプッシュ通知によりクリック率を向上させ、サイトへの誘導率を向上させます。
「チームラボレコメンド」の特徴
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「チームラボレコメンド」はこんな人におすすめ
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Logreco
Logrecoは、株式会社Logrecoが提供するレコメンドエンジンです。大和ハウス、マネックス証券といった企業に導入実績があります。
独自開発したAIにより情報系サイトなどあらゆるジャンルのアイテムをレコメンドします。無料トライアルで導入しやすいのも特徴です。レコメンドの回数に応じた従量課金制、サイトの規模によるサブスクリプション制を選べるため、事業状況に合ったプランを利用できます。
「Logreco」の特徴
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「Logreco」はこんな人におすすめ
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NaviPlusレコメンドはナビプラス株式会社が運営しているレコメンドエンジンです。SBI証券、DHDのように500サイトを超える導入実績があります。
「行動履歴」「訪問者導線」「アイテム属性」「訪問者属性」を反映します。メールデータ連携やサイト内検索のようなさまざまなサービスとの連携により、活用の幅を大きく広げることが可能です。
「NaviPlusレコメンド」の特徴
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「NaviPlusレコメンド」はこんな人におすすめ
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アイジェント・レコメンダー
アイジェント・レコメンダーはシルバーエッグ・テクノロジー株式会社が提供するレコメンドエンジンです。ヴァンドーム青山、ブルーメイトといった企業に導入実績があります。
複数の機械学習技術を組み合わせ、リアルタイムでデータを解析することで、常に最新の顧客ニーズに合った「今おすすめすべき情報」を表示します。
「アイジェント・レコメンダー」の特徴
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「アイジェント・レコメンダー」はこんな人におすすめ
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小規模ECサイト向けレコメンドエンジン比較3選
小規模ECサイト向けのレコメンドレンエンジンを3つ紹介します。
料金 | 使いやすさ | 主な機能 | |
コンビーズレコ | 初期費用:50,000円~
月額費用: 39,800円~ |
・最短3日で利用可能
・デザインのカスタマイズ |
・Webとメールでレコメンド
・メール配信 |
さぶみっと!レコメンド | 初期費用:
108,900円 月額費用: 42,900円~ |
・最大2か月間無料トライアル
・最短1週間で表示開始 |
・レコメンド機能
・ランキング機能 ・パーソナライズ機能 |
おてがるレコメンド | 初期費用:
33,000円 月額費用: 22,000円~ |
・別料金なしでPCサイト、スマホサイトそれぞれに対応
・タグで簡単導入 |
・レコメンド機能
・ランキング機能 ・メール配信 |
コンビーズレコ
コンビーズレコは株式会社コンビーズが提供するレコメンドエンジンです。ヒガシマル、久世福商店のように160サイトを超える導入実績があります。
ユーザーの閲覧回数に比例したPV課金とは違い、ユーザーが商品をクリックした回数が料金となるクリック課金のため売り上げアップが期待できます。
「コンビーズレコ」の特徴
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「コンビーズレコ」はこんな人におすすめ
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さぶみっと!レコメンド
さぶみっと!レコメンドは、株式会社イー・エージェンシーが提供するレコメンドエンジンです。タカラトミーモール、東急ストアのように1,700サイトを超える導入実績があります。
ユーザー一人ひとりに合わせた商品を表示することが可能なため、そのユーザーの興味関心が強い商品を提示できます。
それにより、サイトの回遊率向上やセット買いを促せるため、客単価向上が期待できます。
「さぶみっと!レコメンド」の特徴
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「さぶみっと!レコメンド」はこんな人におすすめ
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おてがるレコメンド
おてがるレコメンドはヴォイス株式会社が提供するレコメンドエンジンです。イベント用品 トチギヤといった企業に導入実績があります。
1契約でPCサイトとスマートフォンサイトどちらにも使用できるため、それぞれにあった表示で見やすくできるでしょう。
「おてがるレコメンド」の特徴
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「おてがるレコメンド」はこんな人におすすめ
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レコメンドエンジンを選ぶ4個のポイント
レコメンドエンジンを選ぶ4個のポイントを紹介します。
1. 自社サイトに向いている形式か
レコメンドエンジンは自社サイトの規模に合わせて選ぶことが大切です。
たくさんの商品を取り扱っているのに小規模ECサイト向けのレコメンドエンジンでは思ったような効果が得られません。サイトの規模に合ったレコメンドエンジンを選びましょう。
2. 料金プランの体系をチェックする
本記事で紹介しているレコメンドツールの月額で「〇円~」と表記されているものは、従量課金制で料金が変動するものです。
従量課金制はPV(プレビュー)やクリック数などに応じて料金が変わります。
PV課金:Webページが閲覧された回数
クリック課金:商品が実際にクリックされた回数
回数に応じて費用は高くなるため、導入当初よりも価格が高くなる可能性があるので、確認しましょう。
3. 他のサービスとAPI連携可能か
レコメンドエンジンは他のサービスやツールと連携させると、作業効率をあげることが可能です。そのため、すでに使っているツールや導入予定のサービスと連携できるか・互換性はあるかどうかを導入基準の1つにしましょう。
例えば、MAツールとの連携です。サーバーの情報管理を単一化し、情報管理が容易になることで顧客のニーズにあった商品紹介やメールの送受信、クーポンの発行などリピート率、継続率の向上に役立てる事ができます。
4. スマホ向けサイトに対応しているか
レコメンドエンジンを導入する場合、サイトの目的によって注意する必要があります。
近年では、スマホが普及したことによりPCサイトだけでなく、スマホサイトに対応する必要が生まれました。
ECサイトのような、商品の購入履歴を調査し購買動向を探る必要がある場合やリアルタイムで商品の注目度を知りたい場合にスマホに対応したツールを導入していなければ顧客獲得に繋がらないからです。
事業規模に合わせて、スマホサイトにも対応しているものを選ぶ必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、レコメンドエンジンのメリットや導入する時のポイント、そしておすすめのサービスをご紹介しました。
レコメンドエンジンを導入すると、サイトの売上や顧客の向上に繋がります。導入する際は特徴・料金などを比較して、しっかりと吟味することが大切です。
上記で紹介した製品・サービスの詳細を製品のサイトの方で、参照しご自身または、企業にあったものをお選び下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。