今話題のChatGPTは、さまざまな場面で活用されています。
その中で、ChatGPTとプログラミングの関係について気になっている人、プログラミングにChatGPTを活用してみたいと思っている人も多いでしょう。
そこで、今回はプログラミングへの活用方法や、その注意ポイント、そしてChatGPTに指示するときのテンプレートを紹介していきます。
目次
ChatGPTって何?
まず、ChatGPTについての復習から始めましょう。
ChatGPTとは、入力した質問に対して、まるで人間のように自然な回答を出力してくれる大規模言語モデルです。ChatGPTを使えば、チャットで誰かと会話しているような、自然な会話ができます。
また、自然な会話だけでなく、脚本を書いたり、作曲したりすることも可能です。このため、人間の仕事が奪われてしまうのではないかとChatGPT活用の規制を求める運動も起こっています。
しかし、パソコンやスマホでメールアドレスを入力し、名前と電話番号を登録するだけで誰でも使えるようになる便利なツールのため、世界中で使われています。
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ChatGPTでプログラミング
さまざまな場面で活用されるChatGPTですが、プログラミングに使うこともできます。
実際にプログラミングしたい時に代わりにコードを書いてもらう、プログラミング言語がどのようなものなのか聞いてみる、といった使い方ができます。
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プログラミングでのChatGPT活用方法【指示の仕方】
ChatGPTをプログラミングで活用する具体的な方法として、主に以下の9つが挙げられます。具体的なテンプレートについてはで解説しています。
- 言語の特徴や概要
- サンプルコード
- コード内容の解説
- 自作したコードの修正
- プログラミング言語を別の言語に翻訳
- CSSの記述を作ってもらう
- Excel関数を作ってもらう
- 変数や関数の一覧を表示してもらう
- 「やりたいこと」に最適な言語・ライブラリを提案してもらう
それぞれ解説します。
言語の特徴や概要
1つは言語の特徴や概要を教えてもらうという使い方です。この使い方は、特に独学でプログラミングについて学習している初心者の方におすすめです。プログラミングを学習するとき、最初に言語で躓いてしまったという人も多いのではないでしょうか?
ChatGPTに聞けば、簡潔にわかりやすくそれぞれの言語の特徴、概要などを説明してくれます。
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サンプルコード
2つ目は、サンプルコードを書いてもらうという使い方です。
プログラミングでコードを書くのは面倒ですが、ChatGPTに頼めば、サンプルコードをすぐに書いてくれます。また、聞き方を工夫することで、より複雑なコードや色々な言語でのコードを書いてもらうこともできるようになります。
この言語のこういったコードを作ってください、という指示を出すと、その通りのコードをすぐに書いてくれます。
コード内容の解説
3つ目は、コードの内容を解説してもらうという使い方です。
プログラミングでは言語ごとにコードがあり、初心者のうちは自力で理解できるようになるまで時間がかかることもあります。そこで、ChatGPTを活用することでコードが何を意味しているのかをすぐに調べられるようになります。
ChatGPTで「このコードの内容を教えてください」というように聞いてみましょう。
この使い方は、自分でプログラミングをする場合だけでなく、独学でプログラミングを学習するときにもかなり役立つのではないでしょうか?
自作したコードの修正
4つ目は、自分で作成したコードを修正してもらうという使い方です。
自分でコードを作成してみても、エラーが出てしまってどう対処すればいいのかがわからなくなってしまったり、文法や書き方を間違えてしまったりということもあるのではないでしょうか?
そんなときは、ChatGPTに「こういったエラーやバグが出てしまいました。修正してください」というように聞くと、すぐにエラーや間違いの原因を見つけ、修正してくれます。
プログラミング言語を別の言語に翻訳
5つ目は、プログラミング言語を別の言語に翻訳するという使い方です。
例えば、Pythonで書かれたコードをJavaのコードに変換したいというときに、この方法が使えます。
「以下の○○のコードを××のコードに変換してください」というようにChatGPTに聞くと、翻訳してくれます。
CSSの記述を作る
6つ目はCSSの記述を作るという使い方です。
まず、CSSとはCascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)の略で、文章にデザインを施したいときに使う言語をさします。
特定のHTMLタグを提示し、その中で何をどのように設定してほしいのかを明確に伝えることで、ChatGPTにCSSの記述を作ってもらえます。
Excel関数を作る
7つ目はExcel関数を作るという使い方です。
Excelの関数を使いたいけど、あまり頻繁に使わない関数や、少し複雑な関数は忘れてしまうという人も多いでしょう。そんなとき、ChatGPTに「○○をするExcel関数を作成してください」と聞くとExcel関数、そしてその関数の解説まで教えてくれます。
変数や関数の一覧
8つ目は変数や関数にどのようなものがあるのか、一覧などにして教えてもらうという使い方です。
プログラミング言語はそれぞれ変数の種類や名称、関数も違っているため、覚えきれないこともあるのではないでしょうか?「○○言語の変数の一覧を表示してください」と聞くように、ChatGPTは辞書のような使い方もできます。
「やりたいこと」に最適な言語・ライブラリ
9つ目は、「やりたいこと」に最適な言語・ライブラリが何なのかを提案してもらうという使い方です。
プログラミング言語にはそれぞれ特徴があり、向いていることと向いていないことがあります。例えば、PythonはAIの分野で必要なライブラリが充実しているため、AI分野でよく使われています。
そのため、「○○をしたいです。どの言語を使えばいいですか?」とChatGPTに聞くことで、最適な言語を提案してもらえます。
ChatGPTでのプログラミング学習のポイント
以上のように、ChatGPTをプログラミングに活用することができます。
次に、ChatGPTでプログラミングについて学習したいときのポイントを紹介します。
ChatGPTへの質問の仕方
まず、重要なのが、質問の仕方です。ChatGPTに対して、何を聞きたいのかを明確にすると、自分が知りたい答えを提示してくれます。
例えば、「○○とは何か?」が聞きたいのか、「○○なのはなぜ?」が聞きたいのか、わかりやすく尋ねることが重要です。
問題を出してもらえる
また、プログラミングを独学する場合にはChatGPTに問題を出してもらい、その添削までしてもらうこともできます。
したがって、まだプログラミングについて勉強しはじめたばかりで、教本の問題に取り組めない場合でも、例題を解きながら学習できます。
注意点
しかし、ChatGPTを活用する際に注意すべきポイントもあります。それは以下の3つです。
それぞれ解説します。
情報の正しさ
1つは、情報の正しさです。とある米企業は、誤情報をもとにChatGPTに文章を作成させたところ、8割で誤情報を含んだ文章が返ってきたと公表しました。
このようにChatGPTは学習した情報によって答えの正確性が左右されます。そのため、ChatGPTが作成した文章を鵜呑みにすることは非常に危険であると言えるでしょう。
個人情報の取り扱い
そして、個人情報の取り扱いについても注意する必要があります。
ChatGPTは公開されている情報から学習しますが、その情報の中に個人情報が含まれていても、学習し、出力してしまうことがわかっています。
日本でもChatGPTについて、衆議院内閣委員会でただちに利用を規制する考えはないとする一方、情報流出などの懸念にも対応する必要があるとして、検討体制を強化する方針が示されています。
ChatGPTは質問からも学習するため、何かを質問するときには、個人情報を打ち込まないように気を付けましょう。
コードを書く練習もする
さらにChatGPTでプログラミングについて学習する場合、コードを書く練習もすることが重要です。ずっとChatGPTに頼ってばかりでは自分の力になりません。
したがって、ChatGPTを活用しながら、自分でコードを書くなど、練習して理解を深めることが重要になります。
まとめ
この記事では、ChatGPTをプログラミング、そして独学のプログラミング学習に活用する方法や、その注意点を解説、紹介しました。
プログラミングでChatGPTを使ってみたいと思っている人、プログラミングを独学で勉強したいけどどう勉強すればいいのかわからない人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。