HOME/ 注目のニュース /ユーザベースがStudio OusiaとLLMに関する業務提携 経済データ価値の向上めざす
2023.07.04

ユーザベースがStudio OusiaとLLMに関する業務提携 経済データ価値の向上めざす

最終更新日:

株式会社ユーザベースは7月4日、AIを活用し自然言語処理の研究開発から実用化までの取り組みを行っている株式会社Studio Ousia との間で、新たに大規模言語モデル(以下LLM)に関する業務提携を開始したと発表した。

リリース文では、LUKEなどLLM関連技術の実用を推進し、研究開発スタートアップとしての価値創出を目指すStudio Ousiaと提携することで、経済情報領域におけるChatGPTや大規模言語モデルの活用推進を行い、ユーザベースの所有する日本語圏・英語圏における経済情報でのデータ活用、データ価値のさらなる向上を目指すとした。

パートナー企業から提供されているデータ及びコンテンツは、同意なしでChatGPT・LLMに利用することはないとのこと。

ユーザベースは2023年4月に「ChatGPT・LLM活用推進プロジェクト」をスタートさせ、自社のスキル向上のほか、外部パートナーを募集し実践的な活用推進に取り組んできた。

株式会社ユーザベースUB Research 所長 高山温氏、株式会社Studio Ousia 代表取締役チーフサイエンティスト Ph.D. 山田 育矢氏のコメントは以下のとおり。

ーー株式会社ユーザベースUB Research 所長 高山温氏
Studio Ousia様は、自然言語処理分野で業界を牽引する技術を研究開発してこられ、これまでに、ユーザベースが扱ってきた課題を解決する基盤となる技術を持っていらっしゃいます。今回の提携により、ユーザベースの持つデータの価値を飛躍的に高め、さらに良質な経済情報をお客様に提供できることに繋がると確信しています。

ーー株式会社Studio Ousia 代表取締役チーフサイエンティスト Ph.D. 山田 育矢氏
高品質な経済情報を保持されている、ユーザベース様とLLMに関する協業をさせていただけることを嬉しく思います。LUKEはエンティティリンキング、固有表現認識、質問応答などの幅広い自然言語処理のタスクで世界最高性能を達成したStudio Ousia発のLLMです。弊社の保持するLLMに関する知見とユーザベース様の保有する経済情報を掛け合わせることで、今までになかった価値がうみだせることを期待しています。

参考:Studio OusiaによるLUKEに関連する論文
– LUKE: Deep Contextualized Entity Representations with Entity-aware Self-attention
Ikuya Yamada, Akari Asai, Hiroyuki Shindo, Hideaki Takeda, Yuji Matsumoto
EMNLP 2020

– mLUKE: The Power of Entity Representations in Multilingual Pretrained Language Models
Ryokan Ri, Ikuya Yamada, Yoshimasa Tsuruoka
ACL 2022

– Global Entity Disambiguation with BERT
Ikuya Yamada, Koki Washio, Hiroyuki Shindo, Yuji Matsumoto
NAACL 2022

– Entity Embedding Completion for Wide-Coverage Entity Disambiguation
Daisuke Oba, Ikuya Yamada, Naoki Yoshinaga, Masashi Toyoda
EMNLP Findings 2022

▼TransformersのLUKEのURL @ Huggingface:
https://huggingface.co/docs/transformers/model_doc/luke

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する

あなたにおすすめの記事

生成AIで“ウラから”イノベーションを|学生起業家が描く、AIを活用した未来

特許技術×AIでFAQを次のステージへ|Helpfeel

GPUの革新からAI時代の主役へ|NVIDIA

あなたにおすすめの記事

生成AIで“ウラから”イノベーションを|学生起業家が描く、AIを活用した未来

特許技術×AIでFAQを次のステージへ|Helpfeel

GPUの革新からAI時代の主役へ|NVIDIA