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見込み顧客を生み出すマーケティング施策として、セミナーやイベントの開催は、よく使われる手段の1つです。
そして、これらの開催には事前準備・集客・当日の受付・事後フォロー・振り返りなど多くの業務が発生します。
そんなイベント・セミナー開催における膨大な業務は「イベント管理システム」で効率化を図りましょう。
この記事では、「イベント管理システム」の機能、サービスを導入するメリット・デメリット、サービスを選ぶ上での注意点を紹介します。
目次
イベント管理システムとは
イベント管理システムとは、イベントの告知ページの作成からイベント参加者の申し込み受付、さらにイベント当日の参加者チェックやイベント後のフォローまで行える、イベントに関するあらゆる情報を一元化できるシステムです。
イベント開催の一連の流れ
イベントを開催する流れは、大きくわけて3つに分けられます。
それぞれの流れの業務を全て一元化し、イベント運営を簡単にできるのがイベント管理システムです。
①事前準備
⑴詳細ページの作成&宣伝
- 集客のための参加フォームとイベントページ作成
- SNSやメルマガを通した宣伝
⑵集客状況&参加者へのリマインド
- 集客状況の確認
- 宣伝物の反響確認
- 参加者へのリマインド
⑶協賛企業・講師管理(スポンサー付きのイベントの場合)
- 定期的なコミュニケーション
- 認識のすり合わせ
②当日運営
- 参加者の来場受付
③事後報告
⑴参加者データの整理・分析
- 参加者の情報集約
- 参加者データの分析
- イベントの改善点の洗い出し
⑵実施報告書作成(分析結果を報告書にまとめる)
- 結果を数値で示す
- アンケートの情報やイベント時の写真もつけ、結果が伝わりやすい書き方に
イベント管理システムのメリット・デメリット
メリット
- 社内の業務の減少
イベント開催をする際、イベント参加者の氏名や連絡先など、膨大な個人情報を管理する必要があります。管理システムを導入すれば業務の効率化に繋がり、時間コストを圧倒的に減らすことができます。 - 当日の受付が簡単に
システムを使えば、誰が参加していて誰が参加できていないのか瞬時に確認することができます。外部スタッフが多い場合でも、個人情報に直接アクセスすることはないので、安心して任せることができます。 - イベント後の参加者対応が簡単に
イベント後のお礼メールなどフォローが簡単に行えます。また、イベントを企画・実施した際、イベント参加者へお礼や次回イベントのお誘いなど、イベント参加者と繋がりを保つのにも便利です。
デメリット
- お金がかかる
無料で利用しやすいイベント管理システムではありますが、大きなイベントの実施の際や充実した機能を利用したい際は、やはりコストが必要になります。イベントが大きくなればなるほどコストがかかるため注意が必要です。 - システムに不具合が起きることもある
システムを利用する際には、不具合が起きる可能性も考慮しておくことが大切です。
イベント管理サービスを選ぶ注意点
導入形態は自社に適しているか
イベント管理システムの導入形態には、社員それぞれのPCでアクセス可能なクラウド型と一つの社内にあるPCでのアクセスしかできないオンプレミス型があります。
自社の業務内容によって、どちらが適しているかは変わるため、双方の特徴を理解したうえで、自社に合ったものを選びましょう。
料金体系とプラン内容は自社に合っているか
クラウド型のイベント管理システムは、ほとんどが定額制または従量制です。
自社の使い方によってコスト効率が変わるので、事前にしっかり確認しましょう。
セキュリティ性は十分か
セキュリティが脆弱なシステムを導入すると、情報漏洩のリスクを背負うことになります。
『プライバシーマーク』や『ISMS』を取得している企業であれば、提供しているシステムのセキュリティ性も高いと判断できます。
トライアルで操作性を確認できるか
自社にマッチしそうなイベント管理システムが見つかったら、試用期間を利用して操作性を確認してみるのも良い方法です。
試用期間は、おおむね14〜30日程度です。試用中は、なるべく多くの社員がシステムに触れられるよう配慮しましょう。
無料のイベント管理サービス5選
peatix
特徴
- 460万人以上が利用するイベント管理&グループ運営サービス
- 無料イベントは完全無料で利用でき、有料イベントはチケット販売分のみ手数料のみの支払い
- イベント集客に強い
導入企業
- ソニー株式会社
- 全日本空輸株式会社
- 株式会社エイチ・アイ・エス
機能(無料サービス)
- オンラインイベント対応
- グループ(コミュニティ)機能
- 告知ページ
- 集客サポート
- アクセス解析
- リアルタイムで申し込み状況確認
- 受付・電子チケット発行
価格
- 無料イベントの場合:0円
- 有料イベントの場合:4.9%+99円 / チケット1枚(販売手数料のみ)
connpass
特徴
- エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォーム
- 決済方法はpaypalのみで、手数料は0円
- 日頃 TwitterやFacebookやiPhoneアプリを活用しているエンジニアにリーチできる
機能
- イベントの新規作成/コピー作成
- 複数の参加枠
- 申込の募集期間
- アンケート作成
- 複数でイベントを管理
- 先着、もしくは抽選で募集できる
- スマホでもイベント編集
- 申込者に一括メッセージ
- アンケート回答を確認
価格
手数料0円
PassMarket
特徴
- Yahoo! JAPANが運営するデジタルチケット販売サービス
- 初期費用、固定費0円。手数料は販売分の3.24%のみ
- 審査なしですぐにチケット販売ができる
機能
- メッセージ送信機能
- 割引コードの発行機能
- 参加者一覧の閲覧・ダウンロード
- 明細書の閲覧・ダウンロード
- アンケート作成
- 売上レポートの閲覧
価格
初期費用、固定費0円。手数料は販売分の3.24%
everevo
特徴
- イベント運営をサポートするポータルサービス
- 手数料は0円。有料イベントは販売額の5%の料金が必要
- わずか数分で、イベントを作成し受付を開始することができる
機能
- イベント情報の告知
- 集客ページの作成
- イベントのチケット発行
- 申し込みフォームの自動作成
- チケットの事前決済
- 参加者管理・連絡
- 来場者受付管理
価格
どんな規模のイベントも、手数料などは一切なし。
有料イベントの決済機能を利用する場合のみ、チケット販売額の5%の料金が必要。
wazoo
特徴
- イベント運営をサポートするポータルサービス
- チケット販売を軸にしたマーケティングにも活用できる
- 特にチケットの作成・販売に強みがある
機能
- イベントページの作成
- テンプレート機能
- 画像のアップロード機能
- 地図の自動挿入
- 参加者情報の表示
- アクセス範囲の設定
- 完全招待制のイベント運営
- イベントコピー機能
価格
- 無料イベントの場合:0円
- 有料イベントの場合:Eチケット販売価格の4.5%+トランザクション料
まとめ
以上【無料版】イベント運営 作業効率化サービス5社 徹底比較!でした。
イベントの実施には、多くの業務があり、社外の人間も多く絡むためセキュリティ等の管理も大事になってきます。全ての業務を一元化できるイベント管理システムの導入をぜひ、検討してみてください。