最終更新日： 2021年2月19日

• 販売管理は具体的に何をするのかわからない
• 販売管理を効率化できるシステムが知りたい

このように考えている方は多いのではないでしょうか？

この記事では、販売管理の解説はもちろん、販売管理システムのツールや選定ポイントまで幅広く紹介します。

販売管理とは？

販売管理とは、「販売管理業務・在庫管理業務・購買管理業務を効率化すること」です。

製品の販売だけでなく、製造前の仕入れや在庫管理、顧客データの管理、請求や代金の回収までが販売管理の対象になります。

販売管理が必要な理由

在庫や顧客データといったさまざまな情報を正確に管理することで、「製造コストと同等の利益を出せるか」や、最終的な利益を把握しやすくなるため、販売管理は必須の業務です。

【販売管理をすることで解決できる課題】

• 業務フローが確立していないため、ミスが多い
• 社員の稼働が常に高く、残業が多い
• 情報が散らばっているため、部門間でのコミュニケーションに時間がかかる

販売管理システムの主な機能

販売管理に関する機能

見積管理

見積もり作成：見積情報の入力や見積を作成する機能です。
見積検索：見積情報を検索し一覧表示する機能です。
見積書印刷：見積書を印刷する機能です。多くのシステムで、PDFやExcelでの出力が可能です。

受注管理

受注入力：注文が入った際、商品やサービスの受注情報を入力・登録する機能です。
受注検索：登録された受注情報を検索・表示する機能です。
受発注同時入力：受注と発注を同時に処理できる機能です。

売上管理

売上入力：売上や売掛情報を入力する機能です。
売上検索：売上情報を検索できる機能です。
売上データの出力：売上情報を集計して、ExcelやCSVで出力する機能です。

請求・債権管理

請求書の発行：売上データに基づいて請求書を発行する機能です。
債権検索：未回収の債権を検索・一覧表示できる機能です。
債権の消込処理：入金が済んだ後に、債権の残高を消去する機能です。

購買管理に関する機能

発注管理

発注入力：発注情報を入力する機能です。
注文書印刷：注文書を印刷する機能です。ExcelやPDFで出力できるシステムもあります。
発注検索：取引先や期間など複数の条件で発注情報を検索し、一覧で表示する機能です。

仕入管理

仕入確定：仕入を確定し、在庫計上する機能です。
仕入予定入力：「何をいつ仕入れるのか」を入力する機能です。

支払管理

支払消込入力：どの取引でいくら支払ったのかを確定するため、支払・買掛データを基に消込作業をする機能です。
支払予定表の作成：支払予定の金額や支払先などを集計し、予定表を作成する機能です。

在庫管理に関する機能

出荷管理

出荷指示の入力・確定：出荷指示を作成できる機能です。
在庫データの管理：商品を出荷するために、在庫状況の確認や在庫の調整ができる機能です。
検索機能：現在の在庫や、受払い情報の履歴を検索・表示する機能です。

在庫調整

在庫調整：在庫数を実数に合わせて更新する機能です。

販売管理システムの導入メリット3つ

作業時間と人件費を大幅カット

販売管理には、見積書の発行や売掛金の管理、受注や出荷処理などといった煩雑な業務が多くあります。

しかし販売管理システムを導入することで、これらの業務が自動化され、業務を効率化できます。

複雑なデータ処理をシステムに任せることで業務数が減り、労働生産性が向上するため、作業時間だけではなく人件費も削減できます。

また、締め日ごとに一括で請求書を発行できるため、煩雑な請求作業に要する時間も削減できます。

データの正確性向上

販売管理の各プロセスには、納期・受注数量・品番・価格など、間違えると大変な事態を招くデータが存在します。

販売管理システムを導入していない企業では、これらの重要データをエクセルで入力しているケースが多いですが、入力ミスや入力漏れのリスクが常にあります。

しかし販売管理システムを導入することで、入力業務を自動化でき、人による入力を必要最小限に抑えられます。そのため、データの正確性が向上します。

販売データの可視化

販売データは経営に関わる大きな要素のため、常に可視化することが重要です。

各現場が販売データをエクセルで管理している企業では、全体のデータを把握することが困難です。

しかし、販売管理システムを導入することで、販売管理業務全般のデータを可視化できます。

全体のデータを統合することで、売上情報がリアルタイムでわかったり、在庫リスクとなりうる商品の傾向や時期を把握できるようになります。

販売管理システムの選定ポイント

自社と同じ業種・会社規模の導入実績があるか

自社と同じ業界・業種向けで、かつ同程度の会社規模に導入実績があるシステムを選びましょう。

同じ業界・業種で、かつ同程度の規模の企業に導入実績があれば、大きな失敗につながるリスクを軽減できます。

販売管理システムのメーカーは「どんな規模の企業にも導入できます」「すべての業界に対応できます」という営業をしますが、本当かどうか実績を提示してもらいましょう。

導入後のサポートがあるか

販売管理システムの導入初期は、導入チームの中で不明点が出るでしょう。

その際、「適切な業者からフォローがあるか」が販売管理システムの運用に大きく影響します。

丁寧なサポートがある販売管理システムを選びましょう。

【導入前に確認しておきたいサポート項目】

• 問い合わせ方法は電話かメールか
• 24時間対応か
• サポート期間はどのくらいか
• 休日も対応しているか

【無料ではじめられる】販売管理システム4選

zaiko Robot

引用:zaiko Robot公式ホームページ

多店舗展開しているネットショップ間の在庫数を、24時間365日自動で連動する在庫管理特化型システムです。
在庫数が自動で更新されるため、手動更新によるミスを大幅に減らせます。

みえぞう

引用:みえぞう公式ホームページ

複数拠点の在庫情報を一元管理できるクラウド型在庫管理システムです。
過剰在庫や欠品を防止し、適正な在庫数を維持できるのが大きなメリットです。

motolist

引用:motolist公式ホームページ

商品情報をウェブ上で一元管理できる、クラウド型販売管理システムです。
motolist上で管理している商品情報を、取引先と簡単に共有できるのが最大の特徴です。

ci.Himalayas/WMS

引用:ci.Himalayas/WMS公式ホームページ

入庫・出庫・在庫・棚卸・請求など倉庫管理に必要な機能が約170搭載された、クラウド型倉庫管理システムです。

複数拠点のデータを本社で一元管理、リアルタイムで正確なデータを把握し、適切な現場指示を出せます。

【有料】販売管理システム3選

経営改革AP＋

引用:経営改革AP＋公式ホームページ

企画から生産・販売・在庫管理の機能を全て網羅する販売管理システムです。
アパレルで必要な業務のほぼ全体をカバーできるため、特にアパレル企業におすすめです。

アラジンオフィス

引用:アラジンオフィス公式ホームページ

5,000社以上の豊富な導入事績がある、中堅・中小企業向け販売・在庫・生産管理システムです。
サポート力が高く評価されている点が特徴で、ユーザーリピート率は98.2%を誇ります。

GENESISS

引用:GENESISS公式ホームページ

販売・生産・在庫などあらゆる数値を一元管理できるだけでなく、会社全体の現状が簡単にわかる販売管理システムです。
WindowsとMac両方で使えるシステムなので、社内導入されているPCがバラバラでも導入できます。

まとめ

今回は、販売管理の解説・導入メリット・販売管理システムのツール・選定ポイントまで幅広く紹介しました。

無料トライアルを設けているシステムが多いため、まずは無料トライアルから始めて、煩雑な販売管理業務の効率化を実現しましょう。

AINOW

AI/DX専門メディア「AINOW（エーアイナウ）」です。AI/DXのプロジェクトに関わる多くの方々に向けて有益な情報を発信し、国内のAI活用とDX推進を加速させていきます。
TwitterやFacebookでも活動の様子を発信しています！