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2023年7月10日、株式会社オープンハウスグループは、アジアクエスト株式会社と共同で生成AIの事業活用に向けた実証実験を開始したことを発表した。
実証実験では、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」の複数種類の生成AIが利用可能な「Azure OpenAI Service」を使用する。生成AIによるファインチューニングを行い、オープンハウスの業務課題に対する改善策を検証する。アジアクエストは技術アドバイザーとしてサポートを行う。
具体的には、以下のようなプロジェクトへの生成AIの活用を検討していくとのこと。
- 住まいへのこだわり、間取り、広さ、予算などの希望を音声またはテキストで受け取り、推奨物件を自動生成する物件提案サービス
- 購入検討段階での設計図や物件パース、購入契約段階での重要事項説明書や契約書などの作成をアシスト
- 入居後の顧客のアプリ、WEBブラウザページ、電話等を通じたお問い合わせを、子会社及び株式会社おうちリンクが承り、自動回答を行う仮想オンラインコンシェルジュサービス
- オープンハウスのメタバース事業戦略子会社、株式会社モンドリアンが顧客の要望に応じたアバターを自動生成
リリース文によると、これまで同社は土地の仕入れから建築、販売まで製販一体の体制を整え、「足で稼ぐ」営業や土地を有効に活用する企画力・設計力を強みとしてきた。これを支えるため、数百のシステムやアプリケーションを自社開発し、データ活用をはじめとしたDX推進やAIの活用を積極的に進めており、「紙中心の商習慣」が重視されてきた不動産業界で率先してデジタル化を進め、業務効率の改善の事例を積み上げてきたという。