ガーナにおけるGoogle AI

近年、GoogleはAIサービスの開発に注力しています。今回紹介するUS版Google公式ブログ記事では、同社がアフリカ諸国のひとつであるガーナの首都アクラにAI研究センターを設立することを発表しています。

 

同センターではアフリカ出身のスタッフが中心となって、アフリカにある研究所や大学と協力して、健康や農業における諸問題をAIのちからによって解決することを目指します。ちなみに、同センターの研究職に関する求人が出ており、この記事の中には応募用ウェブページへのリンクがあります。

画像提供:Google

Jeff Dean
Google AIシニア・フェロー

Moustapha Cisse
Google AIアクラ・センター所長兼リサーチ・サイエンティスト・スタッフ

2018年6月13日 公開


わたしたちGoogleは、アフリカにおいてインターネットとテクノロジーを使って素晴らしいことを実行しているヒトビトを見てきました ― そうしたヒトたちは自分たち自身のために、さらには彼らが属するコミュニティと世界のために素晴らしいことを行っているのです。10年以上前にGoogleがアフリカにオフィスを構えた時、わたしたちはアフリカがテクノロジーによって変化していくその片鱗を見て興奮したものでした。わたしたちが企画したデジタル・スキルの訓練プログラムから最終的に1,000万人のアフリカ人が恩恵を受け、そのうち200万人がプログラムのすべてを修了しています。さらには、ローンチパッド・アクセレーター・アフリカを通して10万人の開発者と60のテック系スタートアップを支援してきました。低メモリのスマホを使っていたり、ネットワーク接続が不安定な場所に住んでいるようなアフリカのヒトビトであっても、容易にインターネットが使えるようにわたしたちの製品を適合させてもきました。

ここ数年間において、わたしたちはアフリカ全土で機械学習の研究への関心が高まってきたことを目撃してきました。タンザニアで開催されたデータ・サイエンス・アフリカ 2017、南アフリカにおける2017 ディープラーニング・インダバ※、そして2018年に開催されたフォローアップ・イベントであるインダバXのようなアフリカ各国で開催されたイベントでは、アフリカにおけるコンピュータ・サイエンス研究の熱気と持続的な成長が見られました。

※インダバ(indaba)とは、南アフリカの原住民が重要な問題を議論するために開催する集会を指す言葉。

本日、わたしたちはアフリカにおけるGoogle AI研究センターの設立を発表します。同センターはガーナの首都アクラに今年の遅い時期にオープン予定です。同センターには、AIの研究と応用を専門としているトップクラスの機械学習の研究者と技術者を派遣します。

わたしたちはアフリカ各地の研究センターおよび大学とコラボレーションし、またアフリカにおけるAIの利用可能性に関する政策担当者と協働することを約束します。このブログ記事の著者は二人ともアフリカと地縁があるのですが、その二人の来歴について簡単に紹介します。Jeff Dean氏は子供時代をウガンダとソマリアで過ごし、Moustapha Cisse氏はセネガルで育ちました。以上のようにしてAIの限界を押し広げるために、AIと機械学習に関する研究上の関心とアフリカにおける体験を結びつけることにわたしたちはとても興奮しています。こうした研究上の関心は、アフリカにおける健康、農業、そして教育に関する問題への挑戦を解決することでしょう。

AIには世界にポジティブな効果をもたらす大きな可能性があり、もし世界各地で新しいAIテクノロジーの開発が盛んになれば、その効果はより大きくなります。それゆえ、AI研究は全世界でより良く取り組まれるべきであり、そうした世界規模のAI研究は有意義なのです。アクラにあるわたしたちのAI研究センターは、AIに焦点を合わせている世界各地の研究職に関する求人リストにも追加されています。もしあなたがこの新しいアフリカのAI研究センターに加わることに興味のある機械学習の研究者であるならば、リサーチ・サイエンティストあるいはリサーチ・ソフトウェア・エンジニアに応募することができます。わたしたちのサイトでは、みなさんに開かれたすべての求人を見ることができます。



原文
『Google AI in Ghana』

著者
Jeff Dean, Moustapha Cisse

翻訳
吉本幸記

編集
おざけん

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する