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2017.09.15

新規事業プロジェクトを一緒に走るAI開発会社 DATUM STUDIO

最終更新日:

今年のAI EXPOの中でひときわ目をひくブースがありました。

「フルオーダーメイド人工知能、¥98,000」

今回は、その衝撃的な出展をしていたDATUM STUDIOさんを取材してきました!

こんにちは。AINOW編集部のくぼちです。
今回のインタビューを受けてくださったのは、こちらのお二人。


代表取締役 酒巻隆治さん(写真左)
博士(環境学)。専門は人間が環境に残す各種行動・購買ログの解析。
2001年、KDDI株式会社に入社。GOS付き携帯電話の測位システムを推定するアルゴリズムの構築や、アイトラッキングによるweb解析など先進的なメーケティング分析業務を経て、2010年、楽天株式会社の技術研究所にて研究開発業務に従事。その後、2012年から株式会社ドリコムにてソーシャルゲームなどのログ解析業を経て、2014年にDATUM STUDIO株式会社を設立。

著書(共著含む)に『ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門』(ソフトバンククリエイティブ)、『Rではじめるビジネス統計分析』(翔泳社)など。

取締役 里洋平さん(写真右)
R言語の東京コミュニティTokyo.Rの主催者。2008年、ヤフー株式会社に入社。推薦ロジックや株価の予測モデル構築など分析業務を経て、2010年に株式会社ディー・エヌ・エーで大規模データマイニングやマーケティング分析業務に従事。2013年、株式会社ドリコムにて、データ分析環境の構築やソーシャルゲーム、メディア、広告のデータ分析業を経て、2014年にDATUM STUDIO株式会社を設立。

著書(共著含む)に『データサイエンティスト養成読本』(技術評論社)、『ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門』(ソフトバンククリエイティブ)、『Rではじめるビジネス統計分析』(翔泳社)、『戦略的データマイニング (シリーズ Useful R 4)』(共立出版)、『Rパッケージガイドブック』(東京図書)など。

70名のデータサイエンティストを抱える「DATUM STUDIO」

くぼち

さっそくですが、DATUM STUDIOはどんな会社なのでしょうか

酒巻さん

ビジネス上で活用する未来予測などのプログラムを作っている人工知能開発・データ解析コンサルの会社です。具体的には、不動産の空室率の予測・中古車販売における値づけの自動化・製造業での不良品の検出・センサーデータを活用した店舗内の行動経路分析など。設立から約3年で100社以上の実績があります。

たとえば、購買ログを分析して、DM配信の最適化を行ったり

センサーと画像データから、養殖の生物が成長するための水質の栄養構成を明らかにしたり。

くぼち

幅広いですね・・・!データサイエンティストは何名いらっしゃるんですか

里さん

現在、70名のデータサイエンティストを抱えています。AIやデータ解析に関する専門書の執筆に対しても積極的なメンバーが多いのも特徴的です。

くぼち

どの本も有名なものばかり・・・!技術力の高さが伺えます。

くぼち

幅広いテーマの案件をこなしてらっしゃるということは「AIでなんかしたい」みたいなふんわりとした相談もあるんじゃないですか?

酒巻さん

創業者である私と里は、ビジネスのデータ利活用を仕事にして20年以上。よく話題になる「AIでなんかしろ/なんかしたい」系の相談に対しても、クライアントにとって効果が期待でき、かつ、実現可能な提案にまで落とすことに自信を持っています。

里さん

企画の段階から一緒に取り組めることにも強みがあります。

アカデミアと実務の架け橋

くぼち

「AIアカデミックネット」という取り組みもされていますよね。どんな活動なのですか。

酒巻さん

先端の研究者と、その研究テーマに関心があり活用したいという企業をお繋ぎします。実務データに魅力は感じる研究者の方はいらっしゃるのですが、研究室にも企業にも実際に「手を動かせる人」がいないことが多いです。そこで実利と研究の両方を追っている私たちが間に入ります。

くぼち

とても意義深いです・・・!ただ、結構大変そうですね・・・。

里さん

大学の研究者に当てるには新規性がある尖った内容である必要があります。だから実利に寄せすぎると研究として成立しなくなってしまうことが多いんですね。その調整には頭をひねります。ただ、産学連携の実績がある先生方と組んでいるので、そこまで苦労している感覚はありません。

企業の新規事業開発を一緒に走れるAI開発会社

くぼち

データ解析やAI開発を行う企業って最近増えてきましたよね!この業界をどのように見ていますか?

酒巻さん

いまのAI開発・データ解析を強みにする企業は、実利か研究のどちらかに特化している会社が多いように思えます。実利に寄っている会社さんは、データの可視化や集計タスクを量こなすことやツール導入支援が得意。だけど、データを活用して、未来を予測したりするような案件はあんまりやれてないんじゃないでしょうか。一方で、研究に寄っている会社は3年・5年後の世界を実現するために、じっくりと自動運転やロボット開発に向き合うイメージです。

里さん

二極化しているなかで、真ん中の立ち位置にいるのがDATUM STUDIOだと認識しています。その証拠に、新規事業と研究開発の両方の案件で満足度が高いです。新規事業系の案件では、企画の段階から一緒に走っていることも多いですね。

くぼち

そうなんですね!では、長期でお付き合いされている企業も多いんでしょうか?

里さん

6割のお客様には継続でご発注いただいています。

くぼち

逆に4割の単発で終わる依頼って、どんな感じなのでしょう

酒巻さん

そうですね・・・。着手するまでの事前の打ち合わせが多すぎたり、システム開発のように細かく要件を最初から決めようとする依頼は相性が悪いかもしれません。AI開発やデータ解析は、まずは触ってみないとわからないことも多いんです。当初の期待通りの結果を出すために1年かかることもあれば、やってみたら1日で成果が出ることもあります。だから、手を動かしながらゴールに向かって、動きながら一緒に走れると成果を出しやすいですね。

編集後記

AI開発・データ利活用プロジェクトを企画段階から一緒に考えてくれるデータサイエンティストの存在って本当に大きいと思います。実務と先端の知見の両方に精通しているDATUM STUDIOさんなら、まるで社内に優秀なデータサイエンティストがいる感覚で一緒にゴールに向かって一緒に走ってもらえるかもしれないと感じます。

取材・編集:くぼち(AINOW編集部)

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