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以前メッセンジャーアプリはMAUベースで2015年にSNSアプリを超え、すでにマーケティングの場としてメッセンジャーはSNSを超え、マーケティングの場としても有望になっている。とお伝えした。今回飲食系では国内初?「丸亀製麺」がFB Messengerボットマーケに乗り出したそうなのでレポートしたい。
チャットボットがアンケートを取得、アプリダウンロードまで誘導
今回チャットボットを導入したのは、丸亀製麺。丸亀製麺は、株式会社トリドールが運営するショッピングモールのフードコートや郊外型のロードサイド店舗、都市の駅前などに展開するうどん専門店だ。
チャットボットマーケの舞台になっているのは、丸亀製麺Facebookページ。
このFacebookページの「メッセージを送る」をクリックするとチャットボットの利用が始まる。
アンケートに答えていく。内容は店舗によくあるアンケートに似た内容だ。
おかしなテンションのBOTと対話を続けていると、突然裏技が提示されるなど、回答者が飽きないよう工夫されている。
1分ほどアンケートに答えてそろそろ飽きてきたな、というところでクーポンの提示がある。
クーポンを受け取りたい下心を見透かされたように、アプリのダウンロードが提示され、思わずダウンロードしてしまう。
チャットボットがすすめるままにアンケートに答え、アプリダウンロードまで誘導された感があるがストレスは少ない。筆者の利用感では携帯代理店の店頭でよくあるリアルアフィリエイトの感覚に近かった。
ファン活性化を狙った施策として費用対効果がよいのではないだろうか。
Facebookマーケティングの次の一手として高まる期待感、しかし国内実例少なく
一時期のFacebookいいね獲得競争のブームが過ぎ去って、各社Facebook活用の次の一手を踏み出しかねている。その次の一手としてチャットボットは期待され去年あたりから海外事例を中心にFB Messengerボットと飲食の組み合わせは記事になっている。
・チャットボットでフード産業が変わる? FB Messengerボットでレストラン予約を自動化するAppFront
・飲食店や美容院でも大活躍必至!チャットボット×予約サービス
だが、LineがToCのマーケティングの主戦場となっている国内にあって、FB Messengerボットはなかなか国内の事例は出てきていないのが実情。「いいねとった後どうするの?」の答えの一つとして今回の丸亀製麺のチャレンジが有望な事例になることを祈りたい。
編集後記
取材担当進藤より