HOME/ AINOW編集部 /自然言語処理が学べる研究室12選!
2018.12.17

自然言語処理が学べる研究室12選!

最終更新日:

こんにちは、AINOW編集部のぱるです。

みなさんは、もうすでに AI Lab Map 2018 はご覧になりましたか?全国にあるAIに関連した研究室情報が数多く記載され、AIが現在盛んに研究されている分野であることが感じられます。

その中でも今回は、自然言語処理の研究に特化した12の研究室をピックアップしてみました。今回紹介できなかった他の有名な研究室に関しては、今後順を追って紹介させていただきます!

大学で自然言語処理をしたい学生の皆さんや、その研究室の技術を活用したい企業の皆さんは、ぜひ参考にしてください!

言語メディア学研究室(荒木研究室)【北海道大学

荒木 健治 教授

◇ 研究内容 

自然言語処理、音声言語情報処理、知識獲得と感情処理

◇ 研究目的 

人間と同等の言語能力をもつシステムの工学的実現とその応用

  • 人間に質問するように、システムにも質問できる
  • 英語を習得しなくてもNativeと同等に討論ができる
  • ロボットを友人として飲みに連れていける
  • 人間に頼むようにロボットに頼める

◇ 研究スタイル・特徴 

  • 基礎研究と応用研究のバランスの取れた研究
  • 文系出身の学生もいる
  • 留学生が多い
  • 国際会議での発表が多い
  • 研究は学生の自主性に任されており、自由度の高い研究室

乾・鈴木研究室【東北大学】

乾 健太郎 教授

◇ 研究内容

自然言語処理人工知能、知識情報処理、計算言語学、コミュニケーション科学

  • 言葉が分かるとはどういうことか、コミュニケーションの成立条件は何かといった、情報伝達の仕組みを解明しモデル化する理論的研究
  • 人間の知的な情報伝達、情報分析を支援するソフトウェアを構築する工学的研究

◇ 研究目的

  • コンピュータによる膨大な言語情報の自動的な収集、選別、分析の実現
  • 自動的に他言語に翻訳したり、対話的に人に伝達することの実現

◇ 研究スタイル・特徴

  • 意味・談話処理、知識推論などの基盤技術の研究にも力をいれている
  • 自然言語処理に関する知識を養うための研究会や勉強会が頻繁に行われている
  • サークル活動も行っている。(カレー部、水泳部、登山部など)

相澤研究室【東京大学】

相澤 彰子 教授

◇ 研究内容

テキストマイニング、人工知能による言語理解、人の言語活動のモデル化

◇ 研究目的

  • 情報に対して、それに関連する既存の分類の中から帰属先を探索したり、その情報を人に推薦したりする
  • コンピュータによるテキストの言語解析と知識獲得によって言語理解につなげる
  • テキストを介したオンラインコミュニケーションによる人の言語活動のモデル化

◇ 研究スタイル・特徴

  • 国立情報学研究所による、大規模な情報資源や分散計算機環境が利用できる
  • 学際色・国際色豊かな交流

奥村・高村研究室【東京工業大学】

奥村 学 教授

◇ 研究内容

テキスト要約、評判分析、テキストマイニング

◇ 研究目的

文書要約

大量の文書を読むのではなく、代わりに簡潔に要約された文書を読むことによって内容を理解できるようにする

感情分析

インターネットのような巨大なテキストデータから、人の意見や感情のデータを抽出し、分類する

人間の言語理解のモデル化

自然言語テキストの中に存在する様々な関係を計算機で認識させる

CGM(Consumer Generated Media)を対象とした研究

  • blogや口コミサイトなどのCGMに含まれるテキストから、社会の動向や消費者の意見を抽出し、分析する。
  • 評判やキーワードの注目度認識などができるようになる

◇ 研究スタイル・特徴

  • お茶大の小林研究室(リンク)と、春と秋に合同合宿が開かれている
  • 大学院生から自然言語処理を始めた学生も多数在籍している

徳永・藤井研究室【東京工業大学】

徳永 健伸 教授

◇ 研究内容

マルチモーダル情報による言語処理、照応・共参照解析、言語資源の構築と利用

◇ 研究目的

マルチモーダル情報による言語処理

声の調子、視線、ジェスチャーなどの言語以外のモーダル情報を用いることで、対話においてより人間らしい振る舞いができるシステムの構築の実現

照応・共参照解析

  • 機械学習のモデルに、これまでの談話研究によって蓄積された知見の組み込み方の検証
  • 大規模な問題を解くことでわかる問題の分析、さらに解析結果を言語教育などの応用処理へ利用する

言語資源の構築と利用

コーパスを構築するための支援環境の開発やコーパスの作成をし、言語処理に有用な様々な知識を構築する

小林研究室【お茶の水女子大学】

小林 一郎 教授

◇ 研究内容

  • 言語処理系

文書要約、情報検索、潜在的意味解析、文書生成

  • 知能処理系

深層学習による脳内情報の解読

◇ 研究目的

言語処理系

  • 時系列データによる言語表現技術の開発と実用化

数値で表された時系列データから特定のパターンを抽出し、言葉で表現させ、数値と記号間のシームレスな情報処理を行う

  • 潜在的意味解析手法による自然言語処理への応用

文書要約、トピック追跡、情報検索、文書分類、情報推薦

知能処理系

  • 構造化知識
  • システムの知的制御

◇ 研究スタイル・特徴

  • 脳情報処理やロボット系の研究もできる

小町研究室【首都大学東京】

小町 守 准教授

◇ 研究内容

自然言語処理、ウェブマイニング、機械学習

◇ 研究目的

多言語コミュニケーションを支援するために、コンピュータを用いて人間のことばを解析している。

自然言語理解・意味解析

第二言語学習者支援

統計的自然言語処理

  • 意味情報や文脈情報を考慮した機械翻訳の研究、統計的日本語入力、古文や方言の研究

ウェブからの大規模な情報抽出

◇ 研究スタイル・特徴

  • 機械翻訳や深層学習などに関する勉強会が行われている
  • 新入生に対しては、基礎勉強会が行われたり、メンターとして修士の先輩が就いてくれたりと、手厚い指導を受けられる

自然言語処理研究室(秋葉研究室)【豊橋技術科学大学】

秋葉 友良 准教授

◇ 研究内容

質問対応、機械翻訳、音声言語インターフェース

◇ 研究目的

オープンドメイン質問対応

大規模なデータから必要な情報を発見するための知的活動支援

統計的機械翻訳

  • 異なる言語を利用する文化圏とのコミュニケーション支援
  • 多言語で記述された情報源から回答を見つけ出す

音声言語インタフェース

  • 人間が使う言葉から、人工物を制御したり対話を行う
  • 認識性能の改善、タスクに適したインターフェースの開発

知能数理研究室(佐々木研究室)【豊田工業大学】

佐々木 裕 教授

◇ 研究内容

オントロジー、機械学習自然言語処理、バイオ・インフォマティクス、メディカル・インフォマティクス

◇ 研究目的

人間と機械が言語を介して、知的なコミュニケーションをするための基礎理論とその応用技術を研究する

◇ 研究スタイル・特徴

  • シカゴ大学にTTICと呼ばれる分校があり、そこへ進学する優秀な学生もいる

黒橋・河原研究室 【京都大学】

黒橋 禎夫 教授

◇ 研究内容

  • 「言語の仕組み」「言語の仕組みを用いたコミュニケーションの仕組み」を計算機が扱える正確さで解明するという理論的研究
  • 情報検索、自動翻訳、マンマシンインタフェースなどの高度化による人間の活動支援という工学的研究

◇ 研究目的

言語理解の基礎研究

同義語・類義語知識、述語項構造パターン、事態間関係知識などの自動学習を利用した、計算機による文章中の語/句/文間の関係性の解析を行う

知識に基づく構造的言語処理の確立と知識インフラの構築

  • 様々なテキストの横断的な関連付け、検索、比較ができる知識インフラの構築の実現
  • 注釈付与コーパス、辞書、言語解析システムの公開による研究の加速の実現

自動翻訳の高度化に関する研究

計算機による自動翻訳をより人間的な翻訳に近づける

◇ 研究スタイル・特徴

  • 形態素解析器であるJUMAN++の開発
  • 日本語の構文・各・照応解析システムであるKNPの開発

人工知能研究室(二宮研究室)【愛媛大学】

二宮 崇 教授

◇ 研究内容

HPSG構文解析、文法理論、機械学習、深層学習、分散表現の獲得、シンボルグラウンディング、品詞解析、テキスト含意関係認識、評判分析、機械翻訳、自動要約、文法誤り訂正

自然言語処理研究室(村田研究室)【鳥取大学】

村田 真樹 教授

◇ 研究内容

情報抽出、機械翻訳、音声認識、音声合成

◇ 研究スタイル・特徴

  • 「鳥バンク」とよばれる自然言語処理のための言語知識ベース収録したデータバンクの作成を行った

他にも

おわりに

いかがでしたでしょうか。
気になる研究室がありましたら、ぜひ研究室のサイトを閲覧していただき、詳しく調べてみてください。

研究室によっては、在住している先生方の人数や、研究環境の違い、企業の方との関わりなどに違いがあります。

研究室探しに迷っている学生さんや、共同研究に興味を持った企業さんが、自分に合った研究室とを知るきっかけになってもらえたら嬉しいです。

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する

あなたにおすすめの記事

生成AIで“ウラから”イノベーションを|学生起業家が描く、AIを活用した未来

特許技術×AIでFAQを次のステージへ|Helpfeel

GPUの革新からAI時代の主役へ|NVIDIA

あなたにおすすめの記事

生成AIで“ウラから”イノベーションを|学生起業家が描く、AIを活用した未来

特許技術×AIでFAQを次のステージへ|Helpfeel

GPUの革新からAI時代の主役へ|NVIDIA