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「AI.Accelerator」の人、進藤はAI関連起業家の方に毎日会います。夢からIPO済みまで、AI.Acceleratorは累計400社の応募を超えました。しかも毎週メンタリングdayをやっていますのでAI系に関して言えば、日本一スタートアップと会うCVCかもしれません。(どうなんでしょうか、そんな気がしてきました)
AI.Acceleratorも7期56社の採択を終え、なんとなくAI領域で伸びそうなやりかたがわかってきた気になりました。
1社でも多くAIスタートアップが増える2019年をめざし、ごあいさつを兼ねまして「400社に会ったAI.ACCELERATORが考える、2019年版、伸びるAIスタートアップのはじめかた」を書いてみます。
本編は200ページ弱ありますので、かいつまんでいきましょう。
目次
AI.Acceleratorってなんだっけ
まずはAI.Acceleratorの応募の推移。バイトルをやってる会社、ディップのAIアクセラレーターが狙っているのは、人とAIによる労働の供給です。ゆえにか応募企業はBtoBに寄っています。
さすがに3か月おきに募集してたら応募が減ってきています(w)
とはいいながら、良きスタートアップと巡り合えている結果、資金調達率は8割。我が相棒Reality.vcの郡さんやAI界隈30人の重鎮と40社のパートナーのおかげさまでアクセラレーターの役割を果たせるようになりました。
ありがたいことです。
【探客】最初は営業資料やLPからはじめる
さて、AIスタートアップはじめよう。
しかし、スタートアップが最初からAIプロダクトを作ったら高確率で死にます。
まず取り組まなければならないのは「ユースケース(課題/解決)、顧客、資金」の獲得競争です。「AIじゃないじゃん」と言われてもOK。まだAIじゃないだけ。
ユースケースと顧客がみつかったら、仕組みを考えましょう。営業資料は相棒郡さんが素敵なテンプレを作ってくれています。
いい時代だぜ。
【MVP】手動で課題解決し、自動化、AIはそのあと
お客さんを見つけた。いい調子ですね。
最初は手動でお客さんの課題解決。手で解決できないものを自動化すると作り直しになります。
いわゆる受託になることが多いのですが、どこで覚えてきたのか知らんけど「受託ってセクシーじゃないよね」って言うだけの人は相手にしなくていいと思います。(偏見)
最初はITサービスで十分です。自動化とかRPAとかおしゃれじゃないみたいな空気ありますけど、何気にAIへの近道だと思います。私の本買ってね!
立ち読みでもいいよ。
【事業化】事業、サービス展開にデータを取る階段を作る
よーし事業にしよう。
AI、AIって言って忘れがちなのですが、データがないと動かないのですよね。AIにとりくむ大企業の6割はデータ不足だそうですよ。
機械学習とかディープラーニングとかしてなくても構わない。人工知能はIT技術のひとつと捉え、冷静に自動化ツールとして対価とデータをもらえるサービスの階段を作りましょう。
結構STEP1のデータ収集がないサービスが多いです。データ作成サービスが儲かるのもわかる。
【成長】投資家やオープンイノベーション勢は使わなくてもいいんだよ
プロダクトが見えてくると、投資家やアクセラ、オープンイノベーション勢からの接触を受けるようになります。
わたしもその一角ですが、ぶっちゃけ玉石混交ですし、強み弱みがあるので使い方を考えて使いましょう。見極め方ですか…?大人数出てくる、偉そうに話す、対応できない課題がある、自分の案を押してくる人はヤバいです。(偏見)
うちも含めて、理由がなければ使わなくてもいいと思います。
【死の谷】50%はシリーズA前で死亡、吉野家メソッドで死の谷を超えよう
立ち上がってきたらすぐ、死の谷です。
わたしもスモールビジネスを超えなかったサービスをたくさん潰してきたクチですが、シリーズAにいくのは大変です。
特にAIの死の谷は、スタートアップは技術出身の人が多い反面、導入側の決裁者がチンプンカンプン系の人が多いゆえかわかりあえない問題が大きいです。
営業や取材同行するとお互いに恋してるけど、理解しあえない二人みたいな場面によく出くわします。
その場合は吉野家メソッドが有効です。
吉野家ってすごいですよね。
【調達】調達判断は慎重にね、借入もあるよ
現在、ややバブリー環境にあるためか「とりあえず株派」が増えている傾向にあります。しかし2回目調達でのダウンラウンドや、A前なのになんとびっくり過半がVCというのも…
AIサービスはラウンドが後ろになるほど資金需要が大きくなる傾向にあります。初期は創業支援融資などの融資類で2000万円までは狙えます。しかも無担保無保証です。いい時代だ。
CVCな私が言うのもなんですが、まずは融資で売り上げを作ってバリュエーションをちゃんと上げてエクイティでも良いのではないでしょうか。
【全編】200P全部みたい人はこちらをどうぞ
と、いったことを毎日AI.Acceleratorは2018年やってきました。
かいつまんでお話しましたが、1社でも多くAIスタートアップが増える2019年にちょっとでも役立つといいなと思います。移動中で暇な人はぜひこちらの全部入りをどうぞ。
30秒くらい待つと表示されます。
2019年もたくさん会いましょう
AI.Acceleratorはそれぞれ支援内容が違っていますが、ハンズオン型で営業したり、PRしたり、技術アドバイスしたり、採用したり、どろどろになりながら一緒にAIをつくっていくスタンスでやっています。
メンタリングを受けた人の感想はこちら。
「AIなんてITなんだ、誰にだってできる!!」と東進ハイスクール的に考えられるスタートアップがAI領域は向いています。すので「まだAIじゃないしな」とかって考えなくてもOKです。
ハンズオンで一緒にやりたいスタートアップのみなさん、ぜひAI.Acceleratorへ。2019年もどんどん会います、よろしくお願いします。それでは今日もどこかのカフェでお待ちしております。