アメリカのデューク大学の研究者らは、ぼやけた顔写真の画像をこれまで以上に細かく、高解像な似顔絵に変換するAIツールを開発したと発表しました。
同研究者らによるとこれまでに手法では、画像をもとの解像度の8倍に拡大し高解像にすることができますが、同ツールによると、一握りのピクセルから最大64倍の解像度でリアルな顔を生成し、さらにまつげや無精ひげなどの最初には存在しなかった特徴を想像(補完)する方法を考え出しました。

引用:Sachit Menon, Alexandru Damian, Shijia Hu, Nikhil Ravi, Cynthia Rudin(2020)”PULSE: Self-Supervised Photo Upsampling via Latent Space Exploration of Generative Models”pp. 1.
このAIツールは、人物の特定のために使用することはできません。認識できない程度の荒い解像度の画像を鮮明な画像に変え、人物を認識できるようにするのではなく、実際の存在しているように見える新しい顔を生成することが可能です。16×16ピクセルの顔画像を数秒で1024×1024ピクセルのHDに近い解像度に変換することが可能で、髪の毛や毛穴など細部が補完され、繊細になります。
研究チームを率いたデューク大学 Cynthia Rudin氏は、「これほど詳細に超解像画像が作成されたことはこれまでなかった」と述べています。
また、今回のAIツールでは顔に焦点を当てて検証が行われましたが、同様の技術は理論的には医学や衛星画像など幅広い活用が見込めると論文共著者のSachit Menon氏は述べています。
デューク大学の研究チームは、AIが生成した高解像度の顔の例を調べ、同じサイズに縮小したときに入力画像に似ているものを探索しています。このアプローチでは、「General Adversarial Network(GAN)」のネットワークが活用されています。
日本国内では、株式会社ラディウス・ファイブがクリエイティブなAIツールをSaaS形式で簡単に利用できるプラットフォーム「cre8tiveAI」を2019年2月18日より提供開始しています。第一弾として画素数を16倍に高解像度化させる「Photo Refiner」をリリースしています。
「人間とAIが共存する社会をつくる」をビジョンに掲げ、AI分野で幅広く活動。書籍『生成AI導入の教科書』『AIエージェントの教科書』『40代・50代でもよくわかる 宇宙一やさしいAIの教科書』の刊行や、1500本以上のAI関連記事の執筆を通じて、AIの可能性と実践的活用法を発信し続けてきた。年間登壇は300回以上。
一般社団法人AICX協会を設立し、代表理事として、国内最大級のAIエージェントカンファレンス「AI Agent Day」の主催や、国内初のAIエージェント実装人材資格制度(AIエージェント・ストラテジスト/アーキテクト)の創設を牽引。一般社団法人生成AI活用普及協会常任協議員を務めるほか、経済産業省「AX時代のスキルに関するワーキンググループ」委員として国のAI政策にも参画。シンシアリー株式会社の取締役CCOとしてAI企業の経営にも関わる。日本HP、Lightblue、NTTデータグループ、THAなど複数社のアドバイザーも務める。
NewsPicksプロピッカー、Udemyベストセラー講師、クラウドワークス アンバサダーとして情報発信・人材育成にも注力。千葉県船橋市生成AIアドバイザーとして行政のDX推進にも携わる。
AI領域以外では、2022年にCinematoricoを創業しCOOに就任。PR・映像制作・フリーカメラマン・日本大学文理学部次世代社会研究センタープロボノなど、多彩な経験を基盤に活動を展開している。




















