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ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)や生成AIを活用したワークフロー自動化サービスを開発する株式会社Carnotは2023年7月12日、第三者割当増資を実施し8,500万円の資金調達を実施したことを発表した。
HERO Impact Capitalをリードインベスターとして、ANRI、DEEPCORE、及び複数人のエンジェル投資家、池田 俊氏、高岡 淳二氏、露木 雅氏、濱邉 将太氏、彦坂 雄一郎氏、馬渕 邦美氏が引受先。今回の調達で、LLMや生成AIを活用したワークフロー自動化サービス「Promptflow」の開発、大規模言語モデルの基礎研究、グローバル採用の強化を進め、事業拡大を目指す。
Promptflowは、最新のAI技術を活用し、日々の業務フローを効率化、自動化するためのソリューションだ。OpenAIのGPT-4を始めとしたLLMを利用し、従来のAIツールでは困難だった一般的な業務タスクから独自のタスクまで、幅広い業務内容の自動化が可能となる。同社が募集している事前登録は以下から。
Promptflowの特徴は以下の通り。
- 汎用性の高いカスタマイズ
ユーザーが自身の業務内容に合わせてプロンプトモジュールをカスタマイズできる柔軟性を備え、既定のプロンプトモジュールの組み合わせや新規モジュールの作成により、多様な業務ニーズに対応できるよう設計。また、LLMを活用しているため、一般的なRPAツールやiPaaSより簡単にワークフローを構築可能。 - 高度なデータ連携
SlackやGmailなどの主要なプラットフォームとデータ連携を行うため、面倒な業務もワンアクションで完了できる。今後は、テキストや画像など、一般的なデータベースに収まらない形式のデータも統合し扱うことが可能。 - チャット形式でのワークフロー自動生成(開発中)
ユーザーはチャット形式を通じてワークフローの作成、管理、トラブルシューティングが可能。
また、リリース文によれば、基礎研究や人材採用にも注力する。基礎研究においては、Meta AI(旧Facebook)が公開した大規模言語モデルである「LLaMA(ラマ)」とその後続モデルの発展により、比較的小規模のパラメータサイズにおいてもGPTシリーズと同等の性能を示すような研究結果が次々と明らかになってきており、今回の調達資金で大規模言語モデルの学習やチューニング、プランナーエージェントなどの研究開発を行い、プロダクトの使いやすさと信頼性に寄与するような技術発展を目指すという。