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McKinsey and Company(以下マッキンゼー)は2023年8月16日に、CTOのJacky Wright氏率いるClienTechチームが開発したAIツール「Lilli」を同社員向けに発表した。
マッキンゼーのシニアパートナーで製品開発を率いたErik Roth氏によれば、LilliはMcKinseyの知識を活用して社内の作業効率を大幅に向上させるツールとのこと。ベータ版は2023年6月にスタートしており、今秋には全社員に展開される予定。
Lilliは既に約7,000人の社員に利用され、調査と計画作業にかかる時間を劇的に短縮しており、50,000件以上の質問に回答し、ユーザの66%が週に何度も活用している。
Lilliの特徴は、ユーザが質問やプロンプトを入力し、AIがリアルタイムで応答するチャットインターフェースだ。また、保存されたプロンプトを修正したり、サイドバーを使った拡張も可能になっている。
Lilliのインターフェースには、2つのタブがある。1つは一般的な大規模言語モデル(LLM)からデータを取得する「GenAI Chat」で、もう1つはMcKinseyの文書や書き起こしから応答を取得する「Client Capabilities」である。さらに、Lilliは回答の下に情報源を示し、AIが回答を導き出したページへのリンクとページ番号を表示する。
McKinseyのErik Roth氏によれば、Lilliはコンサルタントの多様な作業段階で利用され、初期調査から計画の立案まで幅広いタスクをサポートできる。Lilliはクライアントの業界や競合他社に関する情報収集から、具体的なプロジェクトの計画にまで活用されるという。
今後、同社はLilliを社外向けに展開する可能性も検討しているとのこと。
AINOW編集部
CS専攻大学2年生・42Tokyo所属
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