
AIエージェントの検証を始めたものの、半年経っても本番導入に進めず、難しいと感じている方は少なくないでしょう。
AIエージェントが難しいのは技術が未熟だからではなく、難しさが導入・開発・運用の3段階に分かれていて、自社がどこで止まっているかを特定できていないためです。
原因を切り分けないまま検証を続けると、成果が出ないまま予算だけを消化し、撤退の判断も先送りになります。
本記事では、AIエージェントが難しいと言われる理由を段階ごとに整理し、難易度を下げる導入ステップと着手前のチェックリストまで解説します。
読み終える頃には、自社の検証が止まっている原因を特定し、追加投資と撤退のどちらを選ぶかを社内に説明できるようになります。
目次
AIエージェントが難しいのは導入・開発・運用の3段階に理由がある
AIエージェントが難しいと感じる原因は、1つではありません。導入の設計、開発の実装、運用のガバナンスという3つの段階に、それぞれ別の難所があります。
自社がどの段階で止まっているかを特定しないまま対策を打つと、原因と手段がかみ合わず時間だけが過ぎます。まず段階を切り分けることが先決です。
3つの段階の特徴は、それぞれ次のとおりです。
- 導入段階は対象業務の選定でつまずく
- 開発段階は出力精度の安定化でつまずく
- 運用段階はガバナンス整備でつまずく
導入段階は対象業務の選定でつまずく
導入段階でつまずく企業の多くは、AIエージェントの性能ではなく、任せる業務の選び方で失敗しています。
マッキンゼーのレポートでは、業務ごとに設計された生成AIのユースケースのうち約9割が実証実験の段階に留まっていると指摘されています。
大和総研のコラムは、このレポートを引きながら、検証したユースケースのうち本導入まで到達するものは10%未満だと述べています。
参考:Seizing the agentic AI advantage(McKinsey)/期待のAIエージェント、まだ製品カタログ通りにはいかない(大和総研)
検証中のまま滞留する案件は、技術的に動かないのではありません。効果を測る単位が大きすぎて、成果を判定できない状態に陥っています。
開発段階は出力精度の安定化でつまずく
開発段階の難しさは、従来のシステム開発と前提が違う点にあります。従来の業務システムは、同じ入力に対して必ず同じ結果を返しました。
一方、大規模言語モデルを中核とするAIエージェントは確率的に動きます。同じ指示を与えても、実行のたびに手順や表現が変わります。
RPAの導入経験がある担当者ほど、この違いに戸惑います。決めた手順どおりに動くという前提が通用しないため、受け入れテストの設計から組み直す必要があります。
精度が出ないという報告の多くは、モデルの性能不足ではなく、揺れを前提にした設計ができていないことに原因があります。
運用段階はガバナンス整備でつまずく
運用段階の難しさは、AIエージェントが自ら判断して操作を実行する点から生まれます。誤った出力が、そのまま実害のある操作につながります。
総務省と経済産業省がまとめたAI事業者ガイドラインは、2026年3月31日公表の第1.2版でAIエージェントを対象に追加しました。
同ガイドラインでは、AIに単独で判断させるのではなく、適切なタイミングで人間の判断を介在させる運用が求められています。
参考:AI事業者ガイドライン(第1.2版)(総務省・経済産業省)
チャットボットであれば誤回答は言い直せば済みます。しかしAIエージェントは発注や削除まで実行するため、事後の修正が効かない領域が生まれます。
AIエージェントの導入が難しい理由4つ
AIエージェントの導入が難しい理由は、技術ではなく計画段階の設計に集中しています。開発に着手する前の意思決定で、成否の大半が決まります。
導入段階でつまずく理由は、次の4つです。
- 目的がAIエージェントの導入そのものにすり替わっている
- 対象業務のスコープが広すぎる
- 社内データが散在して参照精度が上がらない
- 既存システムとの連携要件を詰め切れていない
4つとも、着手前に時間を割けば解消できる項目です。
目的がAIエージェントの導入そのものにすり替わっている
最も多い失敗は、AIエージェントを導入すること自体がプロジェクトの目標になる状態です。
誰のどの業務を、いつまでに、どれだけ変えるのかが定義されていないため、検証が終わっても成功と失敗を判定できません。
ガートナーは、2027年末までにエージェント型AIのプロジェクトの40%超が中止されると予測しています。理由として、コストの増加、事業価値の不明確さ、リスク管理の不備を挙げています。
参考:Gartner Predicts Over 40% of Agentic AI Projects Will Be Canceled by End of 2027(Gartner)
目標は「問い合わせ一次対応の処理時間を3か月で半減する」のように、対象・期限・水準の3点で書き切る必要があります。
対象業務のスコープが広すぎる
2つ目は、任せる業務の範囲を広く取りすぎる問題です。例外処理の多い業務をまとめて任せると、成功率が急激に下がります。
問い合わせ対応を例にすると、全件を対象にした瞬間に、社内規程の解釈や個別契約の確認といった判断が混ざります。
一方、FAQに該当する問い合わせだけに絞れば、判断の幅が狭まり、精度も測りやすくなります。
スコープを広げるのは、狭い範囲で成果を確認した後です。最初から業務全体を置き換えようとすると、検証が長期化します。
社内データが散在して参照精度が上がらない
3つ目は、AIエージェントが参照する社内情報の状態です。誤回答の原因は、モデルよりもデータ側にあります。
参照先が部署ごとのファイルサーバーや個人のドライブに分散していると、AIエージェントは古い版の資料を拾います。
改訂前の規程や失効した価格表を根拠に回答すれば、内容は流暢でも業務では使えません。現場の信頼は一度の誤回答で失われます。
データ整備を後回しにしたまま開発を進めると、精度改善の打ち手がプロンプト調整だけに限られ、行き詰まります。
既存システムとの連携要件を詰め切れていない
4つ目は、既存システムとの接続です。AIエージェント単体では問題なく動くのに、基幹システムやSaaSにつないだ途端に不安定になる事象が起きます。
接続方法の標準化は進んでいます。しかし、どのアカウント権限で接続するか、操作ログをどこに残すかといった要件は個社ごとに決める必要があります。
情報システム部門の審査基準を確認しないまま検証を始めると、本番移行の直前で差し戻しになります。
参考:AIエージェントを安全に活用するための「AIガバナンス」最新動向(NTTデータ)
AIエージェントの開発が難しい理由4つ
AIエージェントの開発が難しいのは、従来のソフトウェア開発で使ってきた手法がそのまま通用しないためです。
開発段階でつまずく理由は、次の4つです。
- 同じ指示でも出力が毎回変わる
- ツール連携が増えるほど失敗が積み重なる
- 正解を定義できず評価指標を作れない
- 実行トークン量が読めずコストを見積もれない
いずれも、開発体制の力量よりも技術特性に起因する難しさです。
同じ指示でも出力が毎回変わる
AIエージェントは確率的に動くため、不具合が安定して再現しません。報告を受けて同じ操作を試しても、正常に完了する場合があります。
再現しない不具合は、原因の特定に時間がかかります。プロンプトを修正して直ったように見えても、別の入力で新たな失敗が現れます。
そのため、1回の実行結果で合否を判定する従来のテストは機能しません。同じ入力を複数回実行し、成功率の傾向を見る方式に切り替えます。
参考:AIエージェント開発の見積もりは、なぜこんなに難しいのか(Zenn)
ツール連携が増えるほど失敗が積み重なる
2つ目は、工程を重ねるほど全体の成功率が落ちる構造です。AIエージェントは、検索、判断、実行といった複数のステップを連続して処理します。
各ステップの成功率が高くても、工程を重ねれば成功率は掛け算で低下します。9割の精度でも、5工程つなげば全体は6割を下回ります。
デモでうまく動いた処理が本番で崩れるのは、本番の業務フローが工程数の多い設計になっているためです。
対策は、工程数を減らす設計です。人手で処理していた手順をそのまま移植せず、AIエージェントに渡す工程を絞り込みます。
正解を定義できず評価指標を作れない
3つ目は、評価の難しさです。出力が自由記述のため、正解データと突き合わせる従来の評価方法が使えません。
要約や提案文のように表現の幅が広い業務では、何をもって合格とするかを人が定義する必要があります。
評価は合否を出して終わりではありません。どの工程で誤ったのかを追えなければ、改善につながりません。
参考:AIエージェントは「作る」より「回す」が難しい(京セラコミュニケーションシステム)
実行トークン量が読めずコストを見積もれない
4つ目は、コストの見積もりです。AIエージェントは目標を達成するまで試行を繰り返すため、1件あたりの処理回数が事前に確定しません。
入力が複雑になるほど試行回数が増え、費用は処理件数に比例せず膨らみます。従来のシステム開発のように、処理件数から月額を逆算できません。
そのため、1件あたりの試行回数に上限を設け、超えた場合は人に引き継ぐ打ち切り条件を先に決めます。
上限を設けない状態で本番稼働させると、月次の請求額を確認して初めて超過に気づくことになります。
AIエージェントの運用が難しい理由4つ
AIエージェントの運用が難しいのは、稼働後に継続して発生する管理コストが、導入計画に織り込まれていないためです。
運用段階でつまずく理由は、次の4つです。
- ハルシネーションを完全には防げない
- 権限と承認ラインを決め切れていない
- 実行ログを追跡できず原因を特定できない
- モデル更新で既存の挙動が変わる
4つとも、稼働前に運用ルールを決めておけば負荷を抑えられます。
ハルシネーションを完全には防げない
ハルシネーションとは、事実に基づかない情報をもっともらしく生成する現象です。
総務省の令和6年版情報通信白書は、技術的な対策が検討されているものの、完全に抑制できるものではないと記載しています。
参考:令和6年版 情報通信白書 生成AIが抱える課題(総務省)
ゼロにできない前提に立てば、設計の方向は変わります。誤りが起きる前提で、影響の大きい操作の前に確認工程を挟む構成にします。
誤りは回答文だけでなく、処理結果の報告にも生じます。実行できていない作業を完了と報告する場合があるため、結果の検証も必要です。
権限と承認ラインを決め切れていない
2つ目は、AIエージェントにどこまでの操作を許すかという線引きです。
読み取りだけを許すのか、更新まで許すのか、社外への送信を許すのかによって、事故が起きた際の影響範囲は大きく変わります。
AI事業者ガイドラインの第1.2版では、AIエージェントが外部に影響を与える操作を行う前に、人間の判断を組み込む考え方が示されています。
付与する権限は、業務の遂行に必要な最小限に絞ります。既存の業務アカウントを流用すると、想定外の範囲まで操作できる状態になります。
実行ログを追跡できず原因を特定できない
3つ目は、事後の追跡です。AIエージェントがどの情報を参照し、どの経路で判断したかを記録していなければ、原因を追えません。
トラブルが起きた際、記録がなければ再発防止策を立てられず、同じ誤りを繰り返します。
記録すべき項目は、参照したデータ、実行した操作、判断の経路の3点です。稼働後に追加しようとすると改修が必要になります。
監査部門から説明を求められた場合にも、記録がなければ答えられません。ログ設計は稼働前に決めておきます。
モデル更新で既存の挙動が変わる
4つ目は、基盤となるモデルの更新です。AIエージェントの多くは、外部事業者が提供するモデルを利用しています。
提供元がモデルを更新すると、出力の傾向が変わります。自社では何も変更していないのに、動いていた処理が失敗し始めます。
更新の告知は事前に出ますが、自社業務への影響までは示されません。影響の有無は自社で確認する必要があります。
対策として、主要な業務パターンを定期的に再実行し、結果を比較する仕組みを運用に組み込みます。
AIエージェントの難易度を下げる導入ステップ5つ
AIエージェントの難易度は、着手の順番を変えるだけで下がります。開発から始めず、対象業務とデータの整理から入ります。
難易度を下げる手順は、次の5ステップです。
- 任せる業務を1つに絞って分解する
- 参照データを整備して情報源を1本化する
- 評価基準を決めてから開発に着手する
- 人間が承認する地点を明文化する
- 撤退基準を決めてからPoCを始める
順番を入れ替えると効果が薄れます。とくに評価基準を後回しにすると、改善の方向が定まりません。
任せる業務を1つに絞って分解する
最初に、対象業務を工程単位に分解します。「経費精算」ではなく、「領収書の読み取り」「勘定科目の割り当て」「申請の起票」のように分けます。
分解した工程から、次の3条件を満たすものを1つだけ選びます。手順が文書化できる、やり直しが利く、機密性が低いという3点です。
3条件を満たす工程は、誤りが起きても影響が限定され、改善のサイクルを短く回せます。
複数の工程を同時に任せたくなりますが、失敗したときに原因を切り分けられなくなります。最初は1工程に限定します。
参照データを整備して情報源を1本化する
次に、選んだ工程でAIエージェントが参照する情報を1か所に集約します。
集約の際は、最新版だけを残し、改訂前の資料を除きます。あわせて、各資料に更新日と管理担当者を記載します。
参照先が複数に分かれたままでは、どの資料を根拠に回答したのかを追えず、誤回答の原因を特定できません。
この工程を省いて開発に進むと、後から精度を上げる手段がプロンプトの修正だけになります。整備が終わるまで開発には進みません。
評価基準を決めてから開発に着手する
3つ目に、何をもって合格とするかを先に決めます。基準がないまま開発を始めると、改善の方向が担当者の主観に左右されます。
決めるのは、テストに使う入力例、期待する出力の条件、合格とみなす成功率の3点です。
入力例は、現場で実際に発生した事例から集めます。想定で作った例だけでは、本番で現れる例外を拾えません。
成功率は、現在の人手による処理の精度と比較して設定します。人手の精度を超えない水準では、置き換える意味がありません。
人間が承認する地点を明文化する
4つ目に、自動で実行してよい操作と、人の承認を必要とする操作を一覧で定義します。
線引きの基準として使いやすいのは、金額、件数、社外への送信の有無の3つです。いずれかが一定を超えたら承認を挟みます。
承認者も同時に決めます。担当者が不在の場合の代理者まで指定しておかなければ、承認待ちで業務が滞ります。
定義した一覧は、情報システム部門や監査部門への説明資料としてそのまま使えます。
撤退基準を決めてからPoCを始める
最後に、検証を打ち切る条件を事前に合意します。基準がなければ、成果が出なくても判断を先送りし続けることになります。
撤退基準は、期間、費用、達成水準の3つで設定します。「3か月」「予算の上限額」「目標成功率の未達」のように、数字で書きます。
基準に触れた時点で、継続、方針変更、中止のいずれかを選びます。判断を1回に限定せず、月次で確認する運用にします。
撤退基準を先に決めておけば、検証開始の稟議も通りやすくなります。上限が明示された投資は、決裁者が判断しやすいためです。
AIエージェントの難易度を着手前に見積もるチェックリスト
着手前に難易度を見積もれば、無理のある案件に時間を使わずに済みます。判定は業務・データ・体制の3観点、合計10項目で行います。
確認する観点は、次の3つです。
- 業務の難易度を判定する4項目
- データの難易度を判定する3項目
- 体制の難易度を判定する3項目
各項目を満たす数が多いほど難易度は下がります。稟議資料にそのまま転記できる形式にしています。
業務の難易度を判定する4項目
業務そのものの性質を確認します。4項目すべてを満たす業務であれば、最初の対象として適しています。
| 確認項目 | 難易度が低い状態 |
|---|---|
| 手順の文書化 | マニュアルがあり、判断基準が書かれている |
| 例外の割合 | 例外処理が全体の1割程度に収まる |
| やり直しの可否 | 誤ってもすぐに取り消せる |
| 誤りの影響範囲 | 影響が社内に留まり、金銭的損失が出ない |
2項目以下しか満たさない業務は、最初の対象には向きません。別の工程を選び直します。
とくに影響範囲の項目は重視します。社外への送信や入金処理を含む業務は、承認工程を設計してから着手します。
データの難易度を判定する3項目
次に、AIエージェントが参照する情報の状態を確認します。ここで不足があれば、整備にかかる工数を見積もりに含めます。
| 確認項目 | 難易度が低い状態 |
|---|---|
| 参照先の数 | 参照する資料が1つの保管場所にまとまっている |
| 版管理の有無 | 最新版が明示され、旧版と区別されている |
| 更新頻度 | 更新の担当者と頻度が決まっている |
3項目とも満たさない場合、整備だけで数か月かかります。その工数を含めずに計画を立てると、検証期間が延びます。
整備の対象は、選んだ工程で使う資料に限定します。社内文書全体を整理しようとすると着手できなくなります。
体制の難易度を判定する3項目
最後に、推進体制を確認します。技術よりも体制の不足が原因で止まる案件は少なくありません。
| 確認項目 | 難易度が低い状態 |
|---|---|
| 業務オーナーの有無 | 対象業務の責任者が参画している |
| 運用担当の工数 | 稼働後の確認作業に割く時間が確保されている |
| 承認ルールの既定 | 既存業務の承認フローが文書化されている |
業務オーナーが参画していない案件は、評価基準を決める段階で止まります。情報システム部門だけでは合格水準を判断できません。
3項目のうち2つ以上が欠けている場合は、着手を見送り、体制を整えてから再検討します。
AIエージェントの難しさに関するよくある質問
AIエージェントの難しさについて、検討段階でよく寄せられる質問に回答します。
ノーコードツールを使えば難易度は下がりますか
開発の難易度は下がりますが、導入と運用の難易度は変わりません。
ノーコードツールが解決するのは実装の手間です。対象業務の選定、データの整備、承認ラインの設計は、ツールを変えても残ります。
実装が容易になる分、検証に着手しやすくなる利点はあります。小さな工程で試す場合の選択肢として有効です。
AIエージェントはRPAより難しいのですか
設定の手間はRPAより少なく、運用の手間はRPAより多くなります。
RPAは手順を1つずつ定義する必要がある一方、動作は毎回同じです。画面の変更がなければ、結果は安定します。
AIエージェントは手順を細かく定義しなくても動きますが、出力が揺れます。そのため、稼働後の確認作業が継続して発生します。
中小企業でもAIエージェントを導入できますか
導入できます。むしろ対象業務を1つに絞りやすい点で、大企業より進めやすい面があります。
部門間の調整が少なく、業務オーナーと運用担当が同じ人になるケースも多いため、意思決定が速く進みます。
ただし、運用担当の工数は確保が必要です。本業と兼務で確認作業まで担うと、稼働後に放置される状態になります。
AIエージェントの難しさは今後解消されますか
開発の難しさは段階的に下がる一方、導入と運用の難しさは残ります。
システム間の接続方法は標準化が進んでおり、実装にかかる手間は減っています。
しかし、自社のどの業務を任せるか、どこで人が承認するかは、自社で決めるほかありません。技術の進歩では代替されない領域です。
AIエージェントの難しさは段階を分ければ乗り越えられる
AIエージェントが難しいのは、導入・開発・運用という性質の違う3つの難所が同時に押し寄せるためです。
自社がどの段階で止まっているかを特定すれば、打ち手は1つに絞れます。対象業務の選定でつまずいているなら、工程の分解から着手します。
精度が上がらないなら、参照データの整備状況を先に確認します。稼働後の負荷が重いなら、承認ラインとログ設計を見直します。
そして、撤退基準を先に決めておけば、成果が出ない案件を抱え続けることもなくなります。
まずは本記事のチェックリストで、検討中の業務の難易度を見積もるところから始めてみてください。
出典・参考リンク
- Gartner Predicts Over 40% of Agentic AI Projects Will Be Canceled by End of 2027(Gartner)
- Seizing the agentic AI advantage(McKinsey)
- 期待のAIエージェント、まだ製品カタログ通りにはいかない(大和総研)
- AI事業者ガイドライン(第1.2版)(総務省・経済産業省)
- 令和6年版 情報通信白書 生成AIが抱える課題(総務省)
- AIエージェントを安全に活用するための「AIガバナンス」最新動向(NTTデータ)
- AIエージェントは「作る」より「回す」が難しい(京セラコミュニケーションシステム)
- AIエージェント開発の見積もりは、なぜこんなに難しいのか(Zenn)

















