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2017.12.20

AI×英語教育の時代到来(サインウェーブ 足高圭介氏)

最終更新日:

2017年 アドベントカレンダー企画「AIの未来予測」の記事です。寄稿してくださったのはサインウェーブ 足高圭介さんです。

はじめまして、サインウェーブの開発担当、足高です。
社内ではスピーキングに対応したVoice/AI(音声/人工知能)システムの開発を中心に開発プロジェクト全体に関わっています。
これまでリリースさせていただきました弊社システム〈ひとり英会話SiF〉と〈英語スピーキング試験システムSiF〉はAINOWさんに掲載させていただいております。
また、2017年12月25日には2020年の大学入試センター試験での改革に向けて、「英語のスピーキングの認識・採点」ができる新システム“ELST”が完成いたします。

グローバル化されていく社会の中で

英語話せますか?

ところで、この記事を読まれているみなさんは英語話せますか?

私は英語苦手です(笑)

恥ずかしながら英語が苦手だった私が英語教育のアプリやサービスを開発したのですが、その経験から得たものなどを語らせてもらいます。

英語を話す機会ありますか?

朝起きて夜寝るまで、日本で生活しているほとんどの人は英語を話すことなく1日を過ごしていると思います。

多くの人は英語を話さなくても(話せなくても)なにも困りません。
“困らない=必要ない”そういう考えの人も多いと思います。

私が意識低い系の人間だったために、日本にいれば英語なんて別に話せなくてもいいじゃん?とずっと思ってきました。(実は割と最近までそう思っていました)

しかし、時代は変わりました。移動手段の発達やインターネットの登場で半世紀前に比べて確実に”英語”は私たちの身近なところに来ています!

サインウェーブのオフィスは秋葉原にあるのですが、外国人観光客めちゃくちゃ多いです。

そして今は仕事でもプライベートでも英語が話せないと、困る、損をする、という機会も圧倒的に増えてきました。確実に英語は必要なものになっているのです。

英語を話せるようになりたい!

英語を話せるようになるにはどうすればいいのか

ネットを検索したり、書店に並んでいる本を見たり、英語を話せるようになった人に聞いたりしますと、ある1つのことがわかってきます。

それは学ぶ方法は1つではないということです!(笑)

しかし、学ぶ方法はいろいろあるけれど、何もしないと英語は永遠に話せないままであるということに変わりはありません。

なにをするか

英語に限ったことではないと思いますが、物事を上達しようと思ったらとにかく経験すること練習すること、これを繰り返して身につける、これに尽きると思います。

経験値を積むしかない、ではどうやって経験値を積めばいいのでしょうか?

普通に生活をしている分には英語を話さなくても困らない。ですが、その環境下であえて英語を話すことをしないと上達しないと思うのです。

AI×英語教育とは

今までの英語教育

いよいよ本題です。AI×英語学習とはどういうことでしょう。

英語学習といっても4技能と呼ばれる「リスニング」「ライティング」に「リーディング」「スピーキング」がありますが、ここでは「リーディング」と「スピーキング」の話をしたいと思います。

自分の発音の良し悪しや、話した英語の内容の良し悪しについて知りたい場合、これまでは当然ながら英語の専門知識のある人に聞いてもらって判定しなければなりませんでした。この場合はリアルに対面する形でもオンライン上で対面する形でも、お互い時間を合わせる必要があります。

人工知能で英語学習をもっと便利に

そこで私達はディープラーニングでAIに英語の大量の発話データ(ビッグデータ)を学習させることで、良い発音・悪い発音を識別できるようにしました。
良い発音とは何か、悪い発音とは何か、という問題ですが、基本的には多くの教育専門家の判定基準をベースにしています。
そうすると、英語の音声データがあれば、専門家と同じ基準で発音の良し悪し、話している内容の良し悪しを判定することができるようになるのです。

そうなるとどういうことができるのかというと、今まで英語の先生に聞いてもらわなくては自分の発音が良かったのか悪かったのか分からなかったものが、AIで評価・採点をすることが可能になるのです。
最先端AIを利用することにより、「英語の自由な発話内容を認識」し「発音・文法や、話の内容に従って採点」ができる、まったく新しいスピーキング学習システムが完成いたしました。

(イメージ画像)

ELST

〈English Listenning Speaking Testing システム〉
・オンラインの宿題と授業で、システムが英語のLeadingとSpeakingを自動採点・評価すると同時に、フィードバックを速やかに行います。
・インターネット環境があれば英語のLeadingとSpeakingの宿題・授業・試験の各タイミングでの学習が可能です。
・教育専門家が作成した教材を使用しているので実践的な英語Listenning&Speaking学習ができます。
・模擬試験問題と練習問題が豊富に準備されており、実際のスピーキング試験を実体験することができます。

音声技術について

・音声の解析に特化したAIに英語の音声情報を学習させた世界No.1の音声解析エンジンを使用しています。
・10年前から大学入試に利用されている当エンジンは現在、年間300万人以上の大学・高校入試の合否を判定しており、人生を左右するようなハイレベルな試験にも採用されている音声評価技術です。

お知らせ

株式会社サインウェーブ
問い合わせ窓口:http://www.sinewave.co.jp/contact
http://www.sinewave.co.jp

編集後記

当然ですが、AIが一夜にして英語を話せるようにしてくれるわけではないので、AIを使って勉強することで英語を話せるようになるのです。
最近あちこちで英語は教わるものではないという言葉を聞きます。自ら身につけるものなんだと思いますが、そのためにAIが役に立つのだと思います。

今後も日々進化する英語教育をバックアップさせていただくとともに、世界に羽ばたく人材の育成に貢献していきたいと思います。

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