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2018年8月8日に東京都・本郷にある「KERNEL HONGO」がオープンしました。
AI特化型インキュベーション施設で株式会社ディープコアが運営しています。
目次
「KERNEL HONGO」
日本初のAI特化型インキュベーション施設
AI技術者や研究者たちの拠点となるAI特化型インキュベーション施設「KERNEL HONGO」は技術で世界を変える志を持つAI技術者や研究者などを起業家として育成する、AI特化型インキュベーション施設です。
公募で選ばれた対象メンバー(以下「KERNELメンバー」)に、コミュニティを提供し、企業や研究機関などとの共同実証実験や、多様な交流の機会を通して自らの内なる可能性に気づき、社会にインパクトを与えるイノベーションを起こす人材に成長する場を提供します。
世界に通用する破壊的イノベーションを起こすことを目指しています。
同じ目標や興味を持つKERNELメンバーと交流し、情報交換や共同プロジェクトを行うことで、幅広いネットワークを築くことができます。
仁木氏「産業構造の変化が起きている」
KERNEL HONGOを運営する株式会社ディープコア 代表取締役社長の仁木氏は…
「データ量の増加やハードウェアの性能向上によって産業構造の変化が起きています。これからあらゆる産業が再定義されます。
AIの技術者と産業界をつなげていきたいと思っています。
日本ではAI特化型インキュベーターが少ない一方で世界では増えています。どうやってAI技術者を産業界に出していけるか、日本で取り組んでいきたいです。」
ディープラーニングは数十年に一度の技術
1990年代のHTMLのように今から取り組むべき領域
技術顧問を務める東京大学特任准教授の松尾豊氏は
「ディープラーニングの技術は伸びています。
単純かつ汎用性が高く、数十年に一度のイノベーションだと思っています。
これからディープラーニングが進展していくことで、キラーアプリケーションが生まれていきます。10年20年後にはGoogleやApple,Microsoftなどの世界トップ企業のラインナップも変わっている。世界に代表する起業を日本から出したいと思っています。
1990年代のHTMLのように今から取り組むことが大切です。起業をインキュベーションするのは重要な試みです。集まる学生の中からAmazonなどのような企業をディープラーニング領域で出したいと思っていて、松尾研究室としてもお手伝いがしたいと思っています。」
既に100人のメンバーが在籍 ほぼ半分は学部生
CFOの雨宮氏からは具体的な「KERNEL HONGO」についての紹介がありました。
既に100人近くのメンバーが集結しています。その約半分は学部生。年齢分布でも20代前半が多く、多くの若者が参画していることがわかります。
本郷は東京大学が位置し、多くのAI系企業が集い、本郷は東京都内でもAIが熱い街と言えます。
雨宮氏「ディープラーニングは従来とは違って数学の知識が必要になります。東大の学生が多い本郷は真面目な学生も多く、選ぶ理由になりました。」
ディープコアは「KERNEL HONGO」を起業家育成拠点として、多くの優秀な学生を集めながらも「オープン」「コミュニティ」「GLOBAL」を軸に、さまざまな起業を巻き込みながらAIを盛り上げていきます。
施設の紹介
KERNEL HONGOのメンバーたちが研究開発やミーティングを行うそれぞれの設備をご紹介します。
募集中
DEEPCOREは今もメンバーの募集を行っています。応募条件は18歳以上の学生、または社会人の方で、KERNEL HONGOに一定の頻度で来れる方を対象としています。
スタッフの方によると、KERNEL HONGOの魅力は「24時間」使える点や、計算資源(GPUなど)が豊富だからといいます。本郷に位置するため、東大生のメンバーも多いですが、他の大学のメンバーも多く在籍していて多様性があるそうです。
また、どのような人材を求めているのかを聞いてみると、起業に興味があり、AIを事業に使っていきたい意欲がある人を求めているそうです。
KERNELHONGOは起業に興味がありながら、AIだけでなくさまざまな分野に特化している人材を求めています。さまざまな分野の人が集まることで、起業の幅が広がるとスタッフの方はおっしゃっていました。
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