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2019.04.01

すぐに会社で試せる AI・RPA24サービス 紹介レポート

最終更新日:

RPAやAIは「デジタルレイバー」を雇うようなもの、働き方改革の救世主…と言われています。

これらは間違いではありません。すでに多くの企業がRPAやAIに取り組み、成果を生み出し、輝かしい成功事例が世に溢れています。

筆者はバイトルなどの求人サイトを運営するディップ株式会社に勤務し、2008年頃から導入企業の立場で業務自動化に取り組み、失敗も経験しながら多くの学びを得てきました。しかし、具体的にどんなAIやRPAが試せるのかをまとめた情報がない事が不満でした。

そんな思いから、筆者はとあるテレビ番組から着想した「RPAしくじり先生」として、自分の失敗経験を反面教師にした講演活動を行なったり、成功へのノウハウを盛り込んだ著書「いちばんやさしいRPAの教本」の出版活動を行ったりしています。

本レポート「すぐに会社で試せる、AI/RPA24サービス紹介レポート」ではセミナーでは伝えきれない、中小企業のみなさんが試せる具体的なサービスを24サービスに渡りお伝えします。

RPAやAIの導入を考えているけれど、どんなサービスがあるかわからない、
そんなときのヒントになるレポートになればうれしいです。

RPAやAIを導入した側のユーザー企業という立場だからこそ語れる、現場目線のノウハウを、一緒に学んでいきましょう。

AI/RPAとは

昨今、働き方改革が叫ばれ「生産性をあげろ、残業をするな」と一見矛盾したようなニュースや風潮を感じることが増えました。「年収は維持して、労働時間は減らして、業績は伸ばす…」無茶言うなよ、というのが経営者一般の反応ではないでしょうか。もし時間に拘束されず、文句も言わない働き手がいたら…と思いたくなってしまいます。そんな中注目されているのがRPAやAIです。

RPAやAIは仕事を自動化する仕組みのことをいいます。例えばRPAは作業を覚えさせるとその通りに作業をやってくれるソフトウェアです。さらにAIは自動化作業の中で過去のデータを元に人が行ってきた判断の一部を代わりに行ってくれるソフトウェアです。

自動運転に例えれば、10年くらい前の「教えた道を辿るだけ、渋滞とか知らない」カーナビのような自動運転がRPA、最近の「この先渋滞してますから、こっちの道はどうですか」カーナビのような自動運転がAIと言えるでしょう。

AI/RPAでどんなことができる?

RPAでは、パソコン上で人間が行ってきたレポート作成やデータ入力業務が自動化できます。大手の銀行では数万時間、一般の中小企業でも数千時間の時間削減効果を生んだ事例が報告されています。AIではより大規模に、医療の現場では癌検知を50%以上の確率で行ったり、AmazonGoなどの店舗の自動化の事例も生まれています。

ざっくりたとえると、RPAは人間が手で無意識に近い状態でやっているルーチン作業の自動化、AIは人間が頭を使って行っている判断業務の自動化を行っているイメージです。

中小企業ほど「自動化」が必要な時代

「働き方改革やRPAなんて人やカネに余裕がある大企業だからこそできることだ」と思うかもしれません。

ニュースで見かけるRPAの事例は大手企業のものがほとんどです。しかし、中小企業にとっても大きな恩恵が得られる技術です。

例えばRPAは主にバックオフィスで、私たちが手作業でしてきた仕事をロボットに代行してもらい、業務の自動化や効率化を図る取り組みです。経理や総務といったバックオフィスの業務は企業の大小を問わず存在し、中身はほとんど変わりません。それゆえ、RPAは中小企業でも同じ効果が期待できるのです。むしろ、物量で対応可能な大企業に対し、新規の採用や大規模なシステム投資が難しい中小企業ほど、使いこなせば違いの出る取り組みと言えるでしょう。

しかも、経営環境からみれば、中小企業ほどRPAを中心とした「自動化」に取り組む必要があります。なぜなら、中小企業ほど人材不足が深刻だからです。リクルートワークス研究所による調査では求人倍率を従業員規模別に見ると、300人未満企業(中小企業)では9.91倍と過去最高となっています。一方で5,000人以上(大企業)では0.37倍となりました。求人に対して求職者が圧倒的に足りていないうえに、企業の規模が小さいほど、採用は困難であるという実態があるのです。人口減少の社会構造にあって、この傾向はますます強まるでしょう。つまり中小企業ほど「今いる社員の生産性を上げてどう戦うか」を考えなければいけないのです。

そんな中、中小企業がAIやRPAにトライしやすくなっている理由があります。それはAIやRPAも登場からしばらくたち、サービスのバリエーションが増えています。

AIやRPAも初期は大規模な開発を伴い、数千万円規模の「開発型」とでもいうものが主流でした。その後、企業にツールを納品する数百万円規模の「オンプレ型」が普及し始め、最近では数十万円の「クラウド型」が登場しています。中には無料で試せる製品も増え、中小企業でも手を出しやすい環境になってきているのです。

まずは無料版で試してみて、うまく行ったら製品版を導入する、そんなライトなやり方も可能になっている今だからこそ、あなたの職場でもRPAやAIにトライするチャンスが来ています。

どのように導入、運用され、どのくらい時間とお金がかかる?

「導入するといっても、何からはじめればいいかわからない。どのくらい時間がかかるのだろう、どれくらいお金がかかるのだろう?」

最初に直面するのはこの問題です。まずは「どのように導入され、運用されるのか」のイメージをもってみましょう。

通常、導入は3つのステップに分かれます。

  • 1つめは「準備」です。計画を立て、システムの導入準備を進めます。
  • 2つめは「導入」です。計画承認後、システムを現場に導入し稼働させます。
  • 3つめは「運用」です。現場で稼働しているシステムを安定、拡大させます。

システム導入のご経験がある方は、通常のシステム導入の流れと同様の流れをイメージしていただければ大きく外れることはありません。

次に「どのくらい時間がかかるのだろう、どれくらいお金がかかるのだろう?」かのイメージを持ってみましょう。ただしこちらは、規模や導入するシステムによって大きな違いが出ますのであくまで目安とお考えください。

必要な時間の目安は準備に1か月、導入に2か月、運用に3か月程度と考えておきましょう。半年程度をかけて準備、導入、運用を進めていくイメージですね。

必要な予算の目安はシステム利用料が、月々10万円~100万円、もしシステムの中で運用を委託する運用委託は、月々50~100万円程度かかると考えておきましょう。

お金の話はなかなか難しいのですが、筆者がご相談を受ける場合はシステムを利用する従業員の規模を参考にしています。システムを利用する従業員が10人-30人程度でシステム利用料が月々10万円、運用委託が月々30万円程度、年間で500万円程度となることが多いようです。ツールの利用だけにとどまる場合は、運用委託費用がなくなり、150万円程度で済むこともあります。ものすごくざっくりの計算では、利用する従業員1人あたり30万円程度と考えておけば大きく外れることはないようです。

次のページからは予算0円から、最も多いのが10万円台、最大でも月々100万円までの範囲で試せる実際のサービスをご紹介、ぜひWebからお問い合わせください。

AI/RPA 24選

事務作業の効率化

無料から試せる、RPA「BizteXCobit」

事務作業の自動化を行うRPAの入門版。準備不要で即日試せる。

無料から試せる、RPA「RoboticCrowd」

事務作業の自動化を行うRPAの入門版。準備不要で即日試せる。

広告の自動化

無料から試せる、チャットボット「hachidori」

Web問い合わせの自動化チャットボットの入門版。即日試せる。

Web接客の自動化「Chatbook」

Facebook広告運用の自動化を行うチャットボットの入門版。

営業リスト作成の自動化

無料から試せる、営業リスト作成AI「baseconnect」

自社にあった営業リストを生成するAI。無料で即日試せる。

無料から試せる、営業リスト作成AI「leadpig」

自社にあった営業リストを生成するAI。無料で即日試せる。

人事・採用業務の自動化

採用サイト自動作成AI「shiraha」

採用人物のイメージを入力するとAIが採用サイトを提案。

応募者対応自動化AI「norisuke」

面接設定や応募者対応をチャットボットが行うサービス。

総務や経理業務の自動化

無料から試せる、小売や製造業向け在庫管理AI「ロジクラ」

リーダーなどのハードウェア投資不要の無料倉庫管理AI。

紙の請求書100枚を3分で自動仕分け「sweeep」

紙の請求書をデータ化し、勘定科目に仕分けるAI。

法務・特許業務の自動化

無料から試せる、商標出願AI「Toreru」

日本3位の商標出願数を誇る商標AI。調査は無料で即日試せる。

高額な特許調査を自動化するAI「amplified.ai」

日本語だけでなく世界6か国語に対応した特許調査AI。

研修を不要にするサービス

医療、メーカーむけ研修VRAI「gurujobvr.」

医療、製造、飲食などの研修を自動化するVRAI。

無料から試せる、不動産業向けVR接客「Spacely」

不動産の内見をバーチャルで行える360度動画VRAI。

SNS運用の自動化サービス

無料から試せる、Twitter運用自動化AI「socialdog」

インスタグラム運用自動化AI「AILINK」

インスタグラムアカウントのフォローや投稿を自動化する運用AI。

Web制作・デザインの自動化サービス

AIがコーディング作業を自動化する「front-end.ai」

デザイン画像をAIが自動的にHTMLでコーディングするAI

無料から試せる、制作AI「cre8tiveAI」

制作時の画像のリサイズ、解像度UP、物体消去を行うAI。

データサイエインスの自動化

エンジニア向けAI教育「Aidemy」

Webで人工知能について学べる法人向け研修サービス。

ノンプログラミングのAI作成サービス「matrixflow」

エンジニア不要でAIを作成できるデータ分析者向けサービス。

カスタマーサポートの自動化サービス

コールセンター、CS自動化AI「karakuri.ai」

コールセンター、カスタマーサポート専用AI。

自社独自チャットボット作成「conciergeu」

エンジニア不要で自社独自チャットボットを作成するサービス。

自社独自AIを作りたい

ECやメーカー向け自社独自AIを作成「GAUSS」

自社独自のAIを作成するSI、ECや予測が得意。

製造やメディア向け独自AIを作成「LightBlueTechnology」

自社独自のAIを作成するSI、製造業やメディアが得意。

このレポートの筆者

進藤 圭
ディップ 執行役員 次世代事業準備室/dip AI.Lab室長
早稲田大学を7年かけ卒業後、ディップに新卒入社。営業
職、ディレクター職を経て、開始後3年で15億円の売上に
成長した看護師人材紹介「ナースではたらこ」事業化など、
40件以上のサービス企画に参加。投資担当として年間15
社程度の投資を担当。文科系な活動ではTBSラジオ「好奇
心家族」ニュース解説者、「いちばんやさしいRPAの教
本」を出版。

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