最終更新日:
昨今話題の「汎用AI」。「特化型AI」と「汎用AI」とは一体何なのでしょうか。もし、「汎用AI」が目指すべきゴールなのだとしたら、今、何を考えるべき?か…をカジュアルに考えたいというイベント。
こんにちは。AINOW編集部、くぼちです。
今回は「第19回 全脳アーキテクチャ若手の会 勉強会 カジュアルトーク」をレポートいたします。
概要はこちら。
https://wbawakate.connpass.com/event/45450/
目次
『特化型AI』と『汎用AI』2つの進化で作られるミライ
AINOW編集長 亀田重幸氏
「長野にある実家での農作業・土地管理をAIにやらせてゲームで老後を過ごしたい」というAINOW編集長かめだ。
汎用AIとはなんだろう?特化型AIとはなんだろう?をふりかえり、ぼんやりと未来を考えています。
・特化型AIの未来は、自動化されて便利になるしあわせな世界…?汎用AIの未来は、AIが自立して社会問題の解決を行う…?
・「特化型AI」は人間のような脳を持たない。だから、どんなに優れた「特化型AI」を作っても「汎用AI」には行きつかない?
・しかし、汎用AIの実現にんは、特化型AIそのものや特化型AIが学習したデータが土台になるはず。
・AINOWとしては、両方の進化に貢献できるように期待と現実の両方を届けていきたい。
17:04
自然言語処理における特化型AIの最新動向
Nextremer 田嶋隼平氏
鎧がしゃべっちゃう「AI Samurai」がかっこいいNextremerの田嶋さん。
ニューラルモデルを使って人との対話を再現できないか?という研究をなさっています。なんと、なんと、腰を痛めながら高知県から駆けつけてくれました…!
発表では、「自然言語処理」「言語モデル」などをおさらいした上で、ニューラルネットワークを用いた言語モデルと最新の活用事例を紹介。
・自然言語処理とは?言語モデルとは?
・期待が集まるニューラルネットワークモデルとは?
・いま話題の「google翻訳」で使われているモデルなど、最新の活用動向
最新AI活用方法 SENSYの活用事例を参考に
SENSY株式会社 渡辺祐樹氏
パーソナルAI「SENSY」。渡辺さんは、大学時代に勾配法をスピーディーに、精度をいかにあげるか?を研究していたとのこと。発表ではAIのビジネスの活用事例を中心に、何が求められているか、課題はどこにあるか、という点を紹介しました。
・SENSYが目指すのは、複数のアプリで共通してつかえるプラットフォーム型の「パーソナルAI」
・人の頭の中にある感性をデータとしてクラウド上に置き、アクセスできるようにして、サービスや事業を生んでいく構想
・1つの領域の感性データを多領域にいかに活かすか工夫中
・AIのベースとなる感性の評価データを集めるには工夫が必要。例えば、味覚は成分解析できるがコストが合わない。だから、人の評価を使った
脳は誤差逆伝搬しているか?
ウサギィ 五木田和也氏
ご存知『コンピュータで脳がつくれるか?』の著者、五木田さん。
最近作っているものは、複数botの自然な雑談をうまくやるAIだそうです。
・いま主流なのは、Back Propagationベースの手法。より自由なアーキテクチャが提案されている
・ただし、生理学的な妥当性は定かではないが、必ずしも脳と同じである必要はない
・Back Propagationは汎用AIにも重要だし、工学的にも重要
学際領域研究者のたまごが思うこと10選-認知,神経,人工知能の視点から-
慶應義塾大 修士2年 大澤正彦氏
最近、ご自身の連載のシェアが伸び悩んでいるという大澤さん。ディープラーニングの研究をしています。
なんと、PPAPや逃げ恥の話も…!?
・「認知」「神経」「工学」の3つの視点から汎用AIの定義を考えた
・部分的に脳を真似たAI研究は論文にならない。求められるのは脳全体を見た上で、マッピングする
・自分の感じていた人間の複雑さは、自分が複雑に考えているだけ?色んな角度から見れば案外単純かもしれない