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「人工知能に対するイメージを聞いてみた!」シリーズもいよいよ最終回です。
今回は、人工知能の研究を行なっている慶應義塾大学の今井倫太研究室に行ってきました。研究室のみなさんの人工知能に対するイメージとこれまでのインタビュー結果についての意見などを聞いてきました。
今井倫太郎研究室に到着
インタビューの前に研究室を見せていただきました。
ロボット・・・
ロボットロボット・・・
ロボットロボットロボット・・・
あ、Pepperくん(キャップを被って、ちょっとぐったりしてる?)…!!!
本当にたくさんのロボットが置かれていました。
そんな今井研究室では、認知科学・人工知能・知能ロボット・知的センサネットワーク・インタラクションデザインを基盤に、インタラクティブな人工知能を実現するメカニズムの研究を行ない、人と機械の共生環境の実現を目指しているそうです。
以前、AINOWで行なった今井研究室所属の大澤正彦さんのインタビュー記事もありますので、今井研究室での研究についてもっと知りたいという方はそちらを読んでみてください。
人工知能の研究室で聞いてみた人工知能のイメージ
今井研究室のミーティングの時間に少しだけお邪魔させていただきました。
らんらん「愚問かもしれませんが、人工知能に対するイメージがポジティブかネガティブかを聞かせてください。ネガティブなイメージを持っているという方は手をあげてください!」
学生の皆さん「・・・・・・・・・。」
らんらん「・・・ですよね。失礼しました。」
これまでの調査結果を見てもらった!
今井研究室のみなさんにこれまで行なった原宿・巣鴨・下北沢・銀座でのインタビュー結果を見てもらいました。
各スポットで出た意見は、次のようなものでした。
原宿
ポジティブ
・ロボットはいるだけ便利!って感じがする
・できる事も増えて今よりも便利になる
・世の中がもっと便利になってくれるのが嬉しい
・ポジティブに活用されていってほしい
・人工知能が人間を超えることはないのでは?ネガティブ
・リスクが大きいと思う
・なんとなく、怖い
・仕事がなくなりそう
・人間が腐りそう
・人間が動かなくなりそう
・よくわからないから怖い
・全部ロボットになってしまうのは複雑
巣鴨
ポジティブ
・人手が足りない部分やパワー面で機械のサポートがあると便利な部分でうまく利用すれば良いと思う(介護やホテルなど)
・使い方次第だと思う
・使い方を間違えなければOK
・日本は物作りが得意だから制御できると思う
・可能性があると思うので、大いに研究してほしいネガティブ
・危険な場所などで活用するのはいいと思うが、そうでない場所にまでAIを導入するのは賛成できない
・人と人とのコミュニケーションが重要
・判断する能力がちゃんとあれば、AIの発展には賛成、でも頼りすぎるのはよくない
・自分で頭を使って、試さなければいけないと思う
・人と人とのコミュニケーションが重要
下北沢
ポジティブ
・AIの友達がほしい
・便利だと思う
・かっこいい
・日頃からSiriにお世話になっているから
・自分のやることが減りそうネガティブ
・映画「I, Robot」を見て、怖いと思った
・人工知能に人間が支配されそうだから
・仕事がなくなりそう
・人間のすることが無くなりそう
・いつか人間を上回り、この世界を支配しそう
・怖い、おっかない
銀座
ポジティブ
・便利だと思う
・電話対応代わってほしい
・働き方が変わると思う
・労働者を脅かすものではない
・人々はさらに上のステージで活躍すべき
・AIは使い方さえ間違えなければ人間を豊かにする
・いろんなことを学習してほしい
・感情をもつAIの完成に期待
・自分が面倒だと思うことをしてほしい
・年配の人の助けになると思う
・世界が変わりそうネガティブ
・人間を支配しそう
・よくわからないものなので怖いイメージがある
・人間の仕事がなくなるのでは?
そして、これまでの人工知能イメージ調査の結果をみて思うことや自分が人工知能に対してポジティブな理由を聞いて見ました。
そして、最後に今井先生にも今回の調査結果や人工知能に対するイメージを聞いてみました。
そもそも、『人工知能』という言葉がネガティブワードなので、ネガティブなものとして捉えてしまうのではないでしょうか? 日本語でも「人工甘味料」など、「人工」という言葉にはネガティブなイメージがありますよね。人工知能は英語で『Artificial Intelligence』で60年くらい前に付けられた名前です。技術の内容がまだよく分からない段階で付けたんでしょうね。
これまでの調査を通して
AI業界以外の人たちを中心にAIにどのようなイメージを抱いているのかを調査してきました。
調査前は年齢層が上がるにつれてAIに対してのイメージはネガティブになっていくのではないかと予想していましたが、実際に調査した結果はその真逆で驚きました。
「AI」「人工知能」という言葉をいろんなところで目にするようになりました。このような状況の中、今後はAIの技術開発やビジネスに携わっている人以外もAIに対する理解を深めたり使い方を議論する機会を作っていく必要があると感じました。