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近年、MA(マーケティングオートメーション)という言葉を耳にする機会が多々あるのではないでしょうか。現在、MAの市場規模は拡大しており、年々導入企業が増加傾向にあります。
マーケティングメディア「Mtame」の調査結果によると、企業に勤める全国の20代~60代の男女に対して実施した「マーケティングオートメーションに関するアンケート」(Mtame株式会社)に回答した1,767名のうち、「MAツールを導入している」と回答したのは15%でした。
しかし、そもそもマーケティングオートメーションについてどういったものなのかわからない方も多いのではないでしょうか?そこで今回はマーケティングオートメーションについての説明からそのメリット・デメリットや導入方法までを解説します。
引用:ListFinder【2021年版データ】MAツールの市場規模は拡大傾向!導入率は?
目次
そもそもMAとは?
ma(マーケティングオートメーション)とはマーケティングを自動化・効率化するツールやソフトフェアのことを言います。新規顧客の獲得や見込み顧客の育成などのマーケティング施策を支えます。
MAを導入するメリット5つ
MAを導入するメリットとして、以下の5つについて解説します。
1. 業務の工数削減
MAの導入により、これまで手動でなされてきた業務を自動化できます。自動化の例として以下のようなものが挙げられます。
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2. ヒューマンエラーの削減
人の手による作業では、様々なミスが起きてしまいます。業務の自動化によってデータが整理されると、リストの記入漏れや送信忘れなどの人的ミスを減らせます。
3. 見込み客に適切な情報を配信
MA(マーケティングオートメーションツール)の導入によって、見込み客がどんな情報を見ているのか、どんな資料をダウンロードしたのかを適切に分析できます。そのため、見込み客にとって何が必要な情報かが分かり、適切な情報配信が可能になるでしょう。
4. 高度な分析
顧客施策の結果や顧客情報の分析・改善の繰り返しが大切ですが、MAの導入により、顧客データの一元管理から有望リストの抽出までを一貫して行えるため、多様な分析が可能になります。
5. コスト削減
MAの導入は高額になるものもありますが、安いツールであれば、月数万円程度で導入できます。場合によっては、人件費以下のコストで導入可能です。
国産マーケティングオートメーションツール「List Finder」は初期費用が10万円、月額費用が39,800円から利用可能で、導入の成果を出すためのコンサルサポートや活用勉強会も無料で実施しています。また「HubSpot Marketing Hub」では月額6000円から利用可能で格安のツールも展開されています。
参照:BOWNOW MA(マーケティングオートメーション)ツールのメリット(効果)・デメリット
:ListFinder マーケティングオートメーション導入のメリット・デメリット。目的に合ったツールを選ぶには?
MAを導入するデメリット3つ
MAを導入するメリットとして、以下の3つについて解説します。
1.導入コストがかかる
機能が多いツールには、初期費用が数十万円かかってしまうものや月額費用も数十万円するなど高額なツールもあります。現状で人件費にかかるコストが高い場合などは人件費削減につながるケースもありますが、主な機能やもともとの人件費などを考慮し、本当に必要な機能を踏まえてツールを選ぶことが重要です。
2.リソース不足になる
MA導入のために人件費削減を行うと、人材が不足し手が回らない状態になる可能性もあります。
3.運用が難しくて使いこなせない可能性
MAは非常に多機能です。中小企業ではMAを使いこなすためのリソースを確保することが困難な場合もあります。そのため、結果的にメール配信ツールと変わらない使い方しかできず、MAを使いこなせない状態になってしまう可能性もあります。
MAの導入ステップ
今回はMAの導入方法を5つのステップに分けて紹介します。
ステップ1|ツール選定
マーケティングオートメーションのツール選定の際に注目するべきポイントは以下の2点です。
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BtoB企業やBtoC企業でも、高額の取引で購買行動プロセスが長くなる場合や担当者が対面営業する場合は、自社の見込み客を定量的に管理する「スコアリング機能」が効果的です。
逆に、少額の取引などで消費者か購入するまでの期間が短く前者よりも多くの顧客を持つ場合は「スコアリング機能」よりも「シナリオ設計機能」や「キャンペーン管理機能」などの機能を重視して選定するのがおすすめです。
ステップ2|インストール
費用やツールの種類を現在のニーズとよく照らし合わせたら、求める機能や価格と一番マッチするMAツールをインストールしましょう。
ステップ3|初期設定
ツールをセットアップした後はMAの運用を開始するための初期設定をします。MAのためのデータベース設計や連携システムの開発が必要かどうか、インプリメント(設定代行)が必要かどうかを忘れずにチェックしましょう。
ステップ4|見込み顧客データの管理
運用後は自動で見込み客データが反映されていきますが、運用前から保持している見込み客データに関しては事前に登録する必要があります。登録の方法は一件ごとの個別登録やCSVファイルなどによる一括登録などツールによって異なります。
ステップ5|MA運用の個別設定
最後にMA運用の個別設定をします。登録した見込み客データから特定の見込み客を抽出するためのセグメントを設定したりします。
参照:DNP 自社ビジネスの特徴から選ぶ!MAツール選定のポイント
:SATORIマーケティングブログ 【保存版】失敗しないMA導入の流れ&やるべきことリスト
MA導入で注意するべきこと2点
1. マーケティングのレベルや体制にあったものを選定する
顧客の購買プロセスが長いか短いか、担当者が対面営業を行なっているかを基準にツールを選定し、導入した際に導入前と比べてコストが大きくなりすぎないか、またMAをしっかりと扱える人材が十分に足りているかどうかをしっかり考えて自社にあったものを選定することが大切です。
▶︎DX人材の育成方法についてこちらの記事で解説しています>>
2. 定期的に分析して課題を明確にしておく
MAを活用する際は解決したい問題を明確にしておくことが大切です。「週に一度」「月に一度」などあらかじめ振り返る期間を決めて、MAによって得られた成果や解決した課題、新たに出てきた問題等を整理することが重要です。
まとめ
MAと一括りに言っても企業の体制や顧客の種類によってその効果や活用方法も大いに異なってくるもので、様々な利用方法があります。先に記したように、場合によってはコストが大きくなりすぎてしまう等のデメリットもありますが、よく選定して準備すれば大いにメリットのあるものと考えられます。