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近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり多くの企業がテレワークを導入しています。
しかし、テレワーク導入にあたり適正な労務管理ができるか不安を抱えている企業もあるでしょう。
そこで今回は、テレワークの労務管理に便利な労務管理ツールについて、導入のメリット・デメリットを中心に解説します。
テレワーク導入で労務管理に不安を抱えている人事の方、参考にしてみてください。
目次
労務管理とは
労務管理とは、求人・採用から始まり従業員の賃金や福利厚生など、労働に関するすべてを管理する仕事のことです。
また、人事管理・勤怠管理は労務管理と比較されやすいですが、少し異なります。
人事管理は従業員の採用から解雇までを管理することで、勤怠管理は就業規則や労働基準法などのルールを順守しているか管理することです。労務管理は、人事管理と勤怠管理のすべてが含まれます。
テレワークにおける労務管理の問題点
労働状況を把握しにくい
テレワークにおいても労働基準法が適用されるため、労働状況の把握は必須です。
しかし、従業員の働いている姿が見えないため労働状況を把握しにくいのが課題です。
そのため、管理者は出社時よりも従業員とのコミュニケーションの取り方に気を付ける必要があります。
時間外労働や長時間労働の恐れがある
テレワークの導入により、従業員は時間や場所を選ばず働けるため、従業員の時間外労働や長時間労働につながる恐れがあります。
テレワークには労務管理ツールが必要
労務管理ツール・システムとは
- 労働時間の管理
- 社会保険や福利厚生の加入管理
- 労使関係管理
- 給与管理
- 安全衛生管理
など労務管理で必要な業務を自動化するツールです。
従来は、従業員ごとに紙で法定三帳簿(労働者名簿・賃金台帳・出勤簿)などを作成して、関係機関への提出や社内での保管管理をする必要がありました。しかし、ツールの導入により作成・申請作業が軽減され、自動化によりテレワークでも従業員を管理しやすくなります。
テレワークにおける労務管理ツールのメリット
書類作成の効率化
従来は手入力で書類を作成する必要がありましたが、労務管理ツールの導入により書類を自動作成し時間を大幅に短縮できます。
従業員の一元管理
労務管理ツールでは従業員のデータを一元管理し、常に最新の従業員データを確認できます。住所変更や人事異動があっても、自動で対応可能です。
特にテレワークでは従業員の管理が重要ですが、対面のように直接従業員の様子を見られないため、時間外労働や長時間労働につながるケースが増えています。
しかし、労務管理ツールで一元管理できれば、そのような事態も防げます。
書類発行など、手続きのスピードアップ
書類の発行や提出には時間帯の制限があるため、すぐに書類を発行・提出できないケースがありました。
そこで労務管理ツールを導入し電子申請を利用すれば、すぐに申請でき手続きを早く進められます。
テレワークにおける労務管理ツールのデメリット
費用がそれなりにかかる
当然ですが、労務管理ツールを導入すれば一定の費用がかかります。
テレワークにおいて労務管理ツールを導入する場合、多くの方はクラウド型のツールを利用するでしょう。
しかしクラウド型は、初期費用は抑えられますが月額費用が発生します。
ツールを導入する際は、費用対効果をしっかり見極めることが重要です。
就業規則など会社の状況により導入に負荷がかかる可能性も
自社の就業規則や勤務形態によっては、導入に負荷がかかる可能性もあります。
例えば、労務管理ツールが自社の就業規則とマッチしていない場合、手動で調整する必要があり、かえって手間がかかる可能性があります。
そのような事態を避けるため、ツールを導入する際は自社の就業規則や勤務形態などとマッチしているか確認しましょう。
テレワークにおすすめの労務管理ツール6選
TIME-3X
「TIME-3X」は勤怠管理から健康管理まで、社員自らが自分の状態を一目で把握し、次の行動へと繋がりやすくなるよう設計しています。
いつでも・どこでもプロジェクトの人員配置状況や、拠点ごとの稼働時間を確認できます。
機能
申請者機能
- マイページ
- 勤務月報
- 個人スケジュール訂正
- 個人別休暇残確認
- 申請処理(諸届タイプ・日次タイプ・月次)
- 代行設定
- パスワード
承認者機能
- マイページ
- 所属別勤務状況確認
- 年間実績参照・勤務実績表出力
- 勤務月報
- 勤務データ訂正
- 累計参照
- 個人・一括スケジュール訂正
- 個人別・所属別休暇残確認
- 36協定登録(個人別)・チェック
- 健康診断チェック
- 自由検索
- 承認処理(日次タイプ・諸届タイプ)
- 代行設定
- 承認状況確認(現在・月次)
- 承認処理(月次)
- 承認者変更
価格
問い合わせ
トライアルの有無
なし
オフィスステーション
「オフィスステーション」は従業員と企業、企業と行政がコミュニケーションできるプラットフォームです。
従業員からの情報収集や行政手続き業務を自動化します。
機能
労務手続き
- 自動データ入力
- 自動データ更新
- 電子申請
- 書面申請
- 対応イベント
- 対応帳票
人事
- 従業員情報の簡単収集
- 従業員データ
- 電子申請
- 社会保険月額変更対象者検索
- 到達年齢対象者検索
- 社会保険料決定通知書
- 複数事業所管理
- 給与データインポート
価格
見積もりフォームはこちら
トライアルの有無
あり
Workcloud
人事関連情報の一元管理で、情報の収集から人事・事業戦略のためのデータ利用まで、業務を効率化できます。
給与計算に必要なデータの自動収集で、手入力によるミスなく簡単に給与計算から給与明細発行までできます。
機能
- 勤怠管理
- 人事管理
- 経費管理
- 給与計算
- 就業管理
- 社会保険・雇用保険手続き
価格
問い合わせ
トライアルの有無
不明
ちゃっかり勤太くん
「ちゃっかり勤太くん」は業種別の就業ルールにフィットさせられる柔軟性の高い勤怠管理システムです。
機能
- 「働き方改革」関連法の対応機能
- プロジェクト管理・損益管理
- シフト一括取り込み
- 多彩なアラート機能
- 充実したスマートフォン機能
- 休暇(有給)管理
- 各種ソフトとの連携
- シフト管理機能
価格
- FREE
初期費用: なし
月額費用: 0円 - 簡易版
初期費用: 1,200円
月額費用: 200円 - 標準版
初期費用: 1,200円
月額費用: 300円
トライアルの有無
あり
Daim
「Daim」は世界で唯一、勤怠から給与振込までをワンストップで行えるサービスです。
世界一安価な350円/月額で提供しています。
機能
勤怠管理サービス
- タイムレコーダー
- 勤怠管理
- シフト作成
- 有給・代休
- アラート・連絡網
人事給与サービス
- 給与計算
- 給与(日・前払い)
- My給
- 年調・月変
- 人事求職者管理
業務効率化サービス
- スクエア連携
- プロジェクト
- スケジュール
- 名刺管理
- ジョルダン連携
付加サービス
- G Suite連携
- 社内ソーシャル
- e-Learning資格
- 人事評価管理
- 予約・入館管理
価格
問い合わせ
トライアルの有無
あり
人事労務freee
給与計算・社会保険の加入・年末調整など、共通で使用する情報は1回の入力のみで完結するほか、法令や税制改正には自動で対応します。
また、最新のセキュリティ技術と高水準のシステム運用体制で大切な情報を守ります。
機能
- 勤怠管理
- 給与計算
- 法定帳簿含む書類の作成
- 入退社手続き
- マイナンバー管理
- 年末調整
価格
- ミニマムプラン
年額費用: 23,760円~
月額費用: 2,200円〜 - ベーシックプラン
年額費用: 47,760円~
月額費用: 4,480円〜 - プロフェッショナルプラン
年額費用: 96,960円~
月額費用: 9,280円〜 - エンタープライズプラン
問い合わせ
トライアルの有無
あり
まとめ
今回は、テレワークにおける労務管理に便利な労務管理ツールについて、メリット・デメリットを中心に解説しました。
テレワークにおける労務管理に悩まれている方は、今回の記事を参考に労務管理ツールの導入を検討してみてください。