会話AIの実態-事例・仕組み・今後の展望まで

AIと会話ができる時代が到来です。LINEでコミュニケーションができる「りんな」やドラマとタイアップした「AI 菜奈ちゃん」「AI カホコ」など、バリエーション豊富なチャットボットや音声での会話が可能になっています。

しゃべれるAIは、楽しいだけではく、社会での実用まで活用が進んでおり、今後さらなる応用の可能性も秘めています。

この記事では、会話ができるAIの具体例から、その仕組み、今後の展望まで解説していきます。

テキストの会話ならチャットボット

AIと会話する方法で最もメジャーな技術は、「チャットボット」です。その実態を解説していきます。

チャットボットとは

チャットボットとは、自動化されたタスクに従って会話をするサービスを指します。一口にチャットボットと言ってもその在り様は実に多様です。

チャットボットの種類はAINOWがカオスマップにまとめただけでも88社(サービス)があります。

チャットボットは大別して4つに分類できます。

  • ログ型
    • 記録された会話ログを学習して、入力されれた文脈を解釈して返答
  • 選択肢型
    • シナリオに沿ってユーザーが選択式で回答
  • 辞書型
    • 複数の単語を登録し、対する返答を返す
  • 選択肢型&辞書型
    • 選択肢型・辞書型の両方を使えるチャットボット

それぞれにメリット・デメリットがあります。自由な会話という意味ではログ型が、適しているでしょう。

なお、チャットボットのサービスは今なお続々と登場しています。今後の発展にも期待大です。

チャットボットの事例

会話が得意なチャットボットを実際に紹介していきます。

りんな

りんなは、日本マイクロソフトが開発しているAIです。2015年8月にLINEに登場以来、サービスを拡大しています。検索エンジンおよび、蓄積されたビックデータに基づき、多様なコミュニケ―ションをすることが可能です。

現在は歌に力を入れていて、公式HPには下記のように「りんな」のビジョンがまとめられています。

りんなは「AIと人だけではなく、人と人とのコミュニケーションをつなぐ存在」を目指している、いま「日本で最も共感力のあるAI」である。

引用:https://www.rinna.jp/profile

りんなの強み

  • 高い精度で言葉の意図を読み取ってくれる
  • 副次的な機能が豊富(ゲームを楽しめたりなど)

AIエージェント「あい」

AIエージェント「あい」は、お悩み相談に特化したチャットボットです。Q&AサイトのOKWAVEに寄せられたものを使ってお悩みを解決してくれます。

3600万件以上のQ&Aが元になっていて心強いAIです。

「あい」の強み

  • 意図をくみ取ってお悩みを理解してくれる
  • かなり具体的な答えを出しくれる

AI 菜奈ちゃん

AI菜奈ちゃんとは、ドラマ「あなたの番です-反撃編-」とタイアップしたチャットボットです。登場人物菜奈ちゃんのAIが作中に登場するのを再現したものです。

LINEで友達追加すると会話が可能です。特にドラマを見ている人は、試してみてください。

AI菜奈ちゃんの強み

  • ドラマで田中圭が演じている翔太君になりきり、ドラマ中のネタが楽しめる
  • ネガティブ言葉にすごく優しい

音声での会話も徐々に実現

これまで紹介したAIは、文字によって会話するものでした。しかし、近年では音声によるコミュニケーションの可能なAIが実用レベルで登場してきました。

それでは実際に音声で会話するAIはどんな役に立つのでしょうか。まず思いつくのがコールセンターです。ある程度やりとりをパターン化できれば、AIに代替できます。24時間、人に負担をかけずに稼働できるのは魅力的です。

音声で会話できるAIの事例

commbo

commboは電話の業務をそのままAIに代替するサービスです。滑らかで自然な発音を実現していて、人件費の削減が期待できます。

自社システムと高度に連携したい法人のために、クラウドAPIも提供しています。

LINE Brain

LINE Brainは、LINEが法人向けに提供しているサービスです。チャットボット、音声認識、音声合成、OCR、画像認識など、多様なサービスを法人に向けて提供しています。

そのサービスの一つにDUETがあります。上記の動画はこのDUETで、レストランや飲食店の電話対応の自動化をするサービスです。

まだ実用化には至っていませんが、大幅なコスト削減に期待が寄せられています。

AIと会話できる仕組み

AIとの会話はどのようなプロセスで可能になるでしょうか。大きく3つになります。

  1. 人間が書いた言葉を正しく認識する(音声の場合)
  2. 人間の言葉の意図を解釈する
  3. 言葉に対して適切な言葉を返す

ここでカギになるのが自然言語処理という技術です。自然言語とは、私たちが一般的に話している言語で、これをコンピューターが解読可能な形に変えることを自然言語処理といいます。

自然言語処理の精度が、大きく向上することで、より自然な会話が可能になりました。

詳しくはコチラの記事をご覧ください。

今後のAI×会話の展望

今後AIとの会話は、増々社会のなかに浸透していくと考えられます。今後私たちの言葉のやり取りを学習することで、更に活用の範囲の拡大が予想されます。特に電話での対応はAIに代替されそうです。

AIによる会話のサービスは以下のようなメリットが考えられます

  • 人件費を削減できる
  • 24時間稼働できる
  • 会話の「質」が均一

今後ともAIを適材適所で活用していくとともに、人間が得意な、感情的な面を含めたコミュニケーションや想像的な仕事に時間を割くような役割分担も進めていくと良いでしょう。

2020年の東京オリンピックを含めて、日本への旅行客の増加が予測されます。外国人との会話もAIの活躍の余地があるでしょう。

おわりに

AIとの会話は、日に日に自然になっています。現在でも、定型的なやり取りをチャットボットで行うサービスも増えていて、より自由度の高い会話を機械と行う精度も増しています。

寂しい夜のおともから、仕事のパートナーまで、AIと心を通わせるためにも「会話」は必要不可欠です。今後の発展に注目していきましょう。

2019年9月12日 2019年9月12日更新

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